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November 01, 2016

プロ野球シーズンの終わりは冬のはじまり

10月も後半に入ると肌寒い陽気になり、日の入りがすっかり早くなりました。
日本シリーズは北海道日本ハムファイターズ4年ぶりの日本一で幕を閉じましたが、見ていて久しぶりに白熱したシリーズでした。
1,2戦を終わった段階では「うわカープの勢い止まらない…」、3戦も敗色濃厚だったファイターズが運と執念で追いつくと最後は大谷翔平がボール球をヒットしてサヨナラ勝ち、続く4戦も逆転勝ち、先発投手の比較ではカープ有利だった5戦ももつれた末に最後は西川のサヨナラ満塁ホームランで激勝、そして広島に戻った6戦は同点の終盤にまさかのビッグイニング、とファイターズの「反抗力」とも言える強さが際立ちました。
「最後にもう一度投げられなかった黒田」含めて、いろいろ後世まで語れるシリーズだったと思います。

2016年のプロ野球を振り返ると印象に残ったのは現役最後の登板で7回まで投げ続けたベイスターズ三浦大輔の引退試合、カープがリーグ優勝したときに抱き合って涙を流した新井と黒田の姿、そして大谷翔平のあの165キロが生まれたパ・リーグクライマックスシリーズファイナルステージ第五戦でした。
この試合についてはコラムニストのえのきどいちろうさんが書かれた文章が本当にすばらしいので読んでほしいです。

日本中の野球ファンが目撃したNPB史上初の9回。百年語り継がれるべき、リミッターを外した大谷翔平の15球
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161018-00010005-baseballc-base

本の話でいうと広島本フィーバーがピークを迎えてまして、9月以降に出たカープ関連の雑誌(優勝記念増刊およびムック本すべて含む)を全部数えていったら19誌もありました。
雑誌ほどではないにせよ書籍もよく出てて、こんな本まで出てました。

ちなみに日本ハムファイターズ関連の9月以降に出た雑誌は2誌です。大谷翔平が表紙の「Number」を入れてやっと3誌でした。
ファイターズでいうと、検索したら出てきたこの本が気になります。。。

○「もりのやきゅうちーむ ふぁいたーず」(北海道新聞社)

Photo

現役のファイターズ選手たちが、それぞれの個性に合った森の動物に変身して野球チームを結成。ライバルの海の野球チーム「おーしゃんず」とあつい戦いを繰り広げます。仲間を信じ、力をあわせて勝利にむかう森の動物たちの面白くて楽しい奮闘振りをファイターズ選手会自らが意見を出し合い考えました。野球ファンに限らずおすすめできる絵本です。

大谷翔平がキリンで中田翔がゴリラだそうです。うーん。キリン二刀流。

この相手の「おーしゃんず」というのはどういうチームでしょう。
千葉の方にやっぱり海をモチーフにしたチームがあったような気がするんですが、そことは関係あるんでしょうか。

 

☆児童書

7月から児童書を見るようになりました。
昔から知られている定番商品が売れるジャンルですが、置いとくといつまでもよく売れる新刊もちょいちょいあります。
たとえばこれ。

○「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」(高橋書店)

Photo_2

“生き物の「ざんねん」な一面に光をあてた、はじめての本”と書いてあります。
すごいコンセプトですね。
「残念な」というとどうしても僕は千原ジュニアを連想してしまうんですが、児童書の世界にまで浸透しているとは知りませんでした。

「カバの肌は超弱い」
「イルカは眠ると溺れる」
「ゴリラは知能が発達しすぎて下痢気味」

といった感じでいろんないきものの残念な部分を書きだしています。
なんかこう…動物もいろいろ大変やな…という感じになる本です。

 

☆中井文庫

おかげさまで9/1から始まった中井文庫ですが本日(10/31)をもって終了しました。
どうもありがとうございました。

売れ行き上位作品はこんな感じでした。

1、「サバの秋の夜長」大島弓子著   三田佐代子さん推薦
2、「ゴランノスポン」町田康   当店スタッフ青木推薦
3、「あかんやつら」春日太一著    村瀬秀信さん推薦

4、「タイタンの妖女」カート・ヴォネガット著  岸政彦さん推薦
4、「路に落ちてた月」ビートたけし イタリアンキッチン オリーブモンド中村さん推薦

6、「最弱球団 高橋ユニオンズ青春記」長谷川昌一著 礒部雅裕さん推薦
7、「友情」武者小路実篤 男色ディーノさん推薦
8、「雪の鉄樹」遠田潤子 杉江由次さん推薦

9位以下は割愛します。
毎年のことですが、何が売れるか出してみないとわからないものだなあと本当に実感します。
ご参加、ご協力いただきました皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

来年もまた同じ9月~10月の時期に開催を考えていますので、よろしくお願いいたします。

なお11/1からは「ネコが好きすぎるので猫のカレンダーをいろいろ集めましたフェア」を開催します。
結構いろんな種類の猫カレンダーを取りましたが、それでもまだ世の中に出ている猫カレンダーはまだいろいろあるような気がします…。

12/1からは「2016年 伊野尾書店で売れた本&担当者が選ぶ素晴らしかった本」を開催予定です。

 

 

☆最近読んでおもしろかった本

○「封印された科学実験」(彩図社)

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科学は我々に豊かさをもたらす一方で、ときには危険な結果を招いてしまう。ふとしたきっかけでその危うさが明らかになることもあれば、科学者が好奇心や功名心を満たそうとあえて取り組むこともある。
本書ではそのような科学史に残る危険な実験を紹介!
洗脳に利用された「ゲシュタルト崩壊」、権力が人を別人に変えることを証明した「スタンフォード監獄実験」、米ソが競い合った「超能力者開発実験」など、33の項目から科学の裏側に目を向ける。

これは最近息抜きに読んだら大変面白かった本です。
人類が歴史上行ってきたヤバい実験の数々がエピソードともに紹介。

たとえば「ブアメードの血」実験。
1883年、オランダの死刑囚ブアメードはある実験の被験者となった。
彼は「人間は10%の血液を抜くと人は死ぬ」と医師に告げられ、首にメスを当てられる。
医師は彼の首に実際には傷はつけておらず、床にバケツを置いてその上から水滴を垂らし、ポタッ、ポタッという音だけをブアメードに聞かせた。
そして医師たちは一定の時間がたった時にブアメードに「10%を超える血が体外に出た」と告げると、ブアメードはまもなく死んでしまった、という。

似たような実験でナチスドイツが捕虜に鏡の前に立たせてひたすら「おまえは誰だ?」「おまえは誰だ?」と鏡のなかの自分に言うよう強制させた結果、1か月で判断力がなくなり、3か月で自我が崩壊した、という「ゲシュタルト崩壊実験」とか、そういう話がいろいろ出てきます。

「医学」とか「心理学」とかふだん普通に存在するものと感じてしまってますが、その陰には結構な人体実験の過程もあったんだな…と寒くなります。

あと国家実験もいろいろ。
かつてソ連が「地面ってどれだけ深く掘れるんだろう?」と単純かつ重要なな疑問を実行に移した大国家プロジェクト「コラ半島超深度掘削坑」の話も出てきます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A9%E5%8D%8A%E5%B3%B6%E8%B6%85%E6%B7%B1%E5%BA%A6%E6%8E%98%E5%89%8A%E5%9D%91

もう少し紹介したい本もあるんですが、終わらないので次に回します。
ではまたー。

(H)

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