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February 2013

February 25, 2013

臨時休業のおしらせ

3/3(日)は店内改装のため臨時休業とさせていただきます。

ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。

February 18, 2013

長生きしなくてもいいから肉が食べたい

3月公開の映画「クラウド・アトラス」の試写会に行ってきました。

http://wwws.warnerbros.co.jp/cloudatlas/index.html

「マトリックス」のウォシャウスキー姉弟にトム・ティクヴァと監督が3人いるというだけでも変わっていますがとにかくストーリーが壮大。
6つの時代のそれぞれの物語が同時並行に語られて、それが次第に意味を持っていくという…説明が上手くないのであとは予告編見てください。

http://www.youtube.com/watch?v=OSStZzDWIo4

いやこれは面白かった。
あんまり言うとネタバレになるのですが、終わってエンドロールの段になって「あ!それそういうことだったの!?」みたいな仕掛けがしてあり、二回見たくなるようになってます。

原作が河出書房新社から出てて、単行本の上下巻というので正直映画見る前は「重いなー」と思ってましたがちょっと読んでみようかという気になりました。

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309206110/

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映画原作といえば、この1月~3月は映画・テレビドラマ原作の文庫が本当に多いです。
「ビブリア古書堂」「身の上話」「さよならドビュッシー」「とんび」「草原の椅子」…全部合わせれば20~30種類くらい?
さすがにピンキリというか、ドラマ化されててもほとんど売れないものも出てきてますが、やはり認知という意味でそういう露出がある商品は強いです。

 

☆隠れた名作文庫フェア

書店グループNET21で「各出版社が推薦する隠れた名作文庫フェア」というのをやっています。

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「隠れた名作」だけあって私もまったく知らない本が多数ありました。
こんなところからこんな本が出てたんだ、というような。

いろんな出版社から推薦書目をいただきましたが一番面白げなのは東京創元社が出してきた5冊ですね。
天藤真の「大誘拐」が読みたくなりました。

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☆まだ中身読んでないけど入ってきた瞬間もうこれは絶対面白いだろうと予感させてくれる本

○「トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか」(山と渓谷社)

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これ単行本が2010年、文庫版が去年2012年に出てたのですがまったく存在を知らず、たまたま先日別の本を探してるときに引っかかり、ちょっと面白そうだったんで取ってみました。
冒頭20ページ読んだだけでもう絶対これ面白いだろう、というオーラにあふれてるので読んでないのに紹介してしまいます。すんません。

ご多分にもれず私も今月は本屋大賞候補作をコツコツ読んどりまして、まったく新刊を読めていません。
けど3月になったらまっさきにこれを読もうと思っとります。

 

☆Pasmo&suica

ひっそりと使えるようになりました。

Suicapasmo

  
☆セールスランキング(1/18~2/17)

(一般)
1 abさんご          文藝春秋   
2 スタンフォードの自分を変える教室     大和書房 
3 スナックさいばらおんなの 七転び八転び篇 角川グループパブリッシング
4 間抜けの構造               新潮社
5 聞く力 心をひらく35のヒント      文藝春秋 
6 長生きしたけりゃ肉は食べるな       幻冬舎 
7 何者                   新潮社
8 上沼恵美子のおしゃべりクッキング特選保存版2  学研マーケティング
9 望郷                   文藝春秋 
10 油を使わずヘルシー調理!ポリ袋レシピ   泰文堂

(文庫)
1 夜行観覧車                双葉社    
2 状箱騒動 酔いどれ小籐次留書       幻冬舎 
3 木槿の賦 居眠り磐音江戸双紙(42)   双葉社 
4 妻の女友達                集英社
5 かのこちゃんとマドレーヌ夫人       角川GP
6 脳男                   講談社
7 プラチナデータ              幻冬舎  
8 ホーンテッド・キャンパス         角川GP
9 ホーンテッド・キャンパス(2) 幽霊たちとチョコレート  角川GP   
10ビブリア古書堂の事件手帖(2)     メディアワークス

ひさびさの角川ホラー文庫のヒット作「ホーンテッド・キャンパス」が数字以上に売れてる印象あります。
ホラー文庫といってもオカルト青春ミステリー、という感じのようですが。
3巻は4月に発売予定。

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☆これから出る気になる新刊

○「野獣の怒り(仮)」ボブ・サップ(双葉社) 3/19発売予定 

書店向け新刊案内には、
「無能だったK-1谷川体制、搾取されるファイターたち、ファイトマネーの未払い、試合での“禁じ手攻撃”、ヤクザと格闘技……日本格闘技界の暗部を野獣が初めて明かす!」
とあるのですがどんな感じなんでしょう。

○「加藤嶺夫 写真全集『昭和の東京 1新宿』」川本三郎・泉麻人/監修(deco) 3月初旬発売予定

○「新宿学」戸沼幸市・青柳幸人・高橋和雄・松本泰生 共著(紀伊國屋書店) 2月下旬発売予定

「江戸時代の宿場町として誕生以来、時代を先取りして発展してきた「新宿」のまちの今昔そして未来を、地理地形、街道、遊郭、大名屋敷、上水道、鉄道とターミナル、老舗、歌舞伎町、西口高層街など、土地利用、都市計画の要素も視野に入れながら、様々な切り口で明らかにする」(近刊データより)

新宿の本は数年に一回しか出ない印象がありますが連続して出ます。
どちらも楽しみですね。

 

☆染の小道

今週末(2/22~2/24)は中井は「染の小道」という染物イベントが行われます。
http://www.somenokomichi.com/

ふるってお出かけください。

伊野尾書店も染め物的な本(染め物の本、ではないです)を若干並べたりします。

染め物以外でのおすすめは川沿いのたい焼き屋「広瀬屋」です。
おばちゃんが一人でやってるので時々休んでたりしますが。
http://www.e-nakai.net/hiroseya/

(H)

February 05, 2013

2013年最初に心に突き刺さった本

前回のエントリに書いた「いける本、いけない本」という小冊子を読んだことがきっかけでこの一ヶ月間、福島原発事故関係の書籍を読み漁りました。
何冊か続けて読んでいくとあの3月11日とそれ以降に何が起きていたのか、それはなぜ起きたのか、いろんなことがわかります。
原発事故の裏側には国と東京電力を中心とした原子力政策をめぐる歴史と背景が深く根ざしていることがわかりました。
けど自分自身「原発関係の本はこれでしばらく打ち止めにしよう」と考えて最後に読んだこの本は、そういった今まで読んだあれこれを超越して、深く胸にささる本でした。

○「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日」門田隆将/著 (PHP研究所)

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2011年3月11日。
伊野尾書店的には荷物も少なく余裕のある日で、私は午後3時に「LOVE書店」というフリーペーパーの取材の約束が入っていました。そんな普通の金曜日でした。
福島第一原子力発電所に勤めている600人を超える職員の方々も同じだったでしょう。
しかし午後2時46分にあの大地震が起きた。
この本はそこから始まります。
そして、そこからの描写は読む人すべてが首を絞められるような強烈な緊迫感にあふれています。

発電所の電源が次々に落ちていく描写。
厳重な認証システムが裏目となって建屋内の小部屋から出られなくなった職員。そこに津波が押し寄せ大量の水が入ってくる場面。
「これ以上は危険」というラインを超えた高濃度の放射能が蔓延する原子炉建屋の中に誰が突入するのか、所長が「命の選択」を強いられる場面。
「決死の人選」が決まり、電気の消えた真っ暗な建屋の中に突入していく男たち…。

この本では原発の職員以外にも大熊町の歴史をずっと見てきた元町長、ローカル紙記者、現地対策本部長、原子力安全委員会の班目氏、菅元総理といろんな方の証言が出てきます。
が、やはり原発職員の方々が語る事故処理のエピソードはそれらとは次元が違っていて、本当に重いです。

脱原発、卒原発、2030年代には原発ゼロ、除染問題、いろいろあるけどそういうの一旦全部置いて、とにかくあの人たちがどれだけ命を投げ打って日本を守ろうとしたのかを、日本人全員に知ってもらいたい。
どうして外国のメディアが「フクシマ・フィフティーズ」と呼んで彼らに敬意を表しているのに、当の日本のメディアがそれをできないのか。

私は一人でも多くの人にこの本を読んでほしいと思います。
かならず胸を打ちます。
絶対、何もないということはないはず。
そして人間の強さと、使命感というものの強度に頭をグルグルさせられるはずです。

(H)

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