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February 2010

February 23, 2010

次回2014年の開催地はソチ…ってそれどこですか

ここ数日、カーリング日本代表の目黒さんを見るたびにどこかで似た人とお会いしたはずなんだけどそれが誰か思い出せません。
思い当たる方はご連絡ください。
それにしてもスポーツ雑誌コーナーは今通常発売の雑誌に加えてオリンピック関係にプロ野球選手名鑑にJリーグ選手名鑑とテンコ盛りで大賑わいです。
各社の選手名鑑の表紙を見るたびに、城島は阪神のユニフォームが似合わないなあと感じます。

  

☆春先だからか

新たに引っ越す人の需要を見込んでか、東京街案内のガイド本がこのところいろいろ出ています。
そんな中ちょっと気になった本。

○「東京ぶらり暗渠探検」(洋泉社MOOK)

 

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暗渠とは蓋をされたり地下に埋設されたりした河川や水路のこと。
一見普通の道路に見えても、その下には水が流れていた、もしくは流れている場所のことです。
東京は江戸以前、川が縦横に網の目のようにおり、その多くは高度成長期に埋め立てられました。
それをたどることで、かつての地形が浮かび上がってくる、そういう街歩きの本です。

読んでると東京の地形はずいぶん変わったんだなというのがよくわかります。
渋谷のスクランブル交差点がかつて川だったとは知りませんでした。

 

☆「歩き」の本をもう一冊。

○「アンギャマン リアル遠足伊勢巡礼編」左剛蔵(エンターブレイン)

 

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行脚マン。
大阪から伊勢まで、野宿を繰り返しながら途上にある神社仏閣にかたっぱしから参拝する旅を記した、写真マンガ。

写真マンガって何?という方。
こういうマンガです。

http://www.scaramouch.jp/

「リアル遠足」という言葉を使ってますが、この人の場合リアルに「旅」です。
なにしろテントを抱えて夕暮れまでに人目につきにくいところに野宿し、夜とともに就寝、夜明け前に起きて極寒の中歩き始め、寄るところといえば神社仏閣ぐらい。
ベジタリアンということで、食べるのはおにぎりとか草まんじゅう、乾燥イモ。
これは何の修行?って感じで、全然楽しそうじゃないです。
にもかかわらず、妙に軽いテンション。
実に不思議な、というか味わい深い読後感があります。

 

☆そういえば

このごろまったくランキングを出してなかったので今週(2/16~2/23)のセールスランキングなんかを。
いいかげんでゴメンナサイ。

<一般>
1  Cher 15th ANNIVERSAR 宝島社
2  日本人の知らない日本語   2      メディアファクトリー
3  バンド1本でやせる!巻くだけダイエット  幻冬舎  
4 ’10 プロ野球カラー名鑑        ベースボールマガジン社
5  agnes b. ’10春/夏colle 宝島社
6 おんなの窓(3)(伊藤 理佐)      文藝春秋
7 「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト   光文社新書
8 教室の亡霊 (内田康夫)            中央公論新社
9 ’10 プロ野球選手データ名鑑      宝島社
10 NHK趣味悠々 悩めるゴルファーのかけこみ道場~高松志門

<文庫>
1  野分一過 酔いどれ小藤次留書 (佐伯泰英)     幻冬舎  
2 食堂かたつむり (小川 糸)            ポプラ社  
3 コワ~い不動産の話            宝島社  
4 楽園(上) (宮部みゆき)            文藝春秋
4 楽園(下) (宮部みゆき)            文藝春秋
4 スタイル・ノート (槇村さとる)        幻冬舎  
7 探偵倶楽部 (東野圭吾)            祥伝社  
8 股関節1分ダイエット           青春出版社 
9 僕は友達が少ない             メディアファクトリーMF文庫J
10 オカマだけどOLやってます。 完全版   文藝春秋

<コミック>
1 海街diary(3)  吉田秋生         小学館
2 スキップ・ビート!(24) 仲村佳樹        白泉社   
3 名探偵コナン (67)  青山剛昌         小学館   
4 絶対可憐チルドレン(20)   椎名 高志     小学館
5 魔法先生ネギま!(29)   赤松健      講談社  
6 BLEACH-ブリーチ-(43) 久保帯人    集英社
7 ローゼンメイデン(3)  PEACH-PIT       集英社
7 あまんちゅ!(2)  天野こずえ        マッグガーデン
9 ヤマトナデシコ七変化 (25)   はやかわ ともこ    講談社
10 プライド(12)   一条ゆかり          集英社


 

☆さようなら

格闘技通信、25年の歴史に幕だそうです。
この表紙はせつないなあ。

 

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http://www.sportsclick.jp/magazine/combat/new/index.html

(H)

February 13, 2010

朝青龍の左腕でパシーン!とマワシを叩く仕草が好きでした

朝青龍が電撃的に引退しても、雪が降っても、バンクーバーオリンピックが開幕しても、相変わらず「巻くだけダイエット」と「バカとテストと召喚獣」だけはよく売れる2月初頭の伊野尾書店です。
あれは本当に巻くだけなんですね。
バンド巻いて飛んだり跳ねたりするとカロリー消費が普段よりも良くなって痩せる、とかそんな風に思いこんでいました。
もうすぐ150万部になるようですが、ということは単純に考えて150万人が買ったわけで、とにかくやせたい、なんでもいいからやせたい、と思ってる層はその何十倍もあるでしょうから、まだまだ売れるのかもしれません。
しかしどこかの方も書いてましたが、「○○するだけダイエット」は今後続くかもしれませんね。
「書くだけダイエット」とか「寝るだけダイエット」、「見るだけダイエット」とか。
むかし藤子不二雄の「21エモン」にボタンチラリ星人という見るだけですべてを完結させる宇宙人が…あ、前も聞いたからいいですか。

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☆ワールドカップ

バンクーバーオリンピックはいきなり練習中の事故でリュージュの選手が亡くなるというショッキングなニュースで幕を開けたわけですが(やっぱりあれは本当に紙一重な競技です)、6月にはワールドカップが待っています。
で、やれ岡田ジャパンについてはやれベスト4だあれじゃダメだヘボだタコだといろいろかまびすしいわけですが、そもそも今回開催される南アフリカとそのサッカー文化のことはあまり知られていません。
そんなわけでこんな本が目に入り。

○「ブブゼラ! ~90分でわかる南アフリカ&ワールドカップ」熊崎敬・金丸知好・楠瀬佳子(第三書館)

 

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ブブゼラとは南アフリカでサッカーの応援に使う、プラスチックで出来た長いラッパのような民族楽器のこと。
その音があまりに大きい、というより騒音に近いということで、選手から「2メートル隣の声が聞こえない」という声が出たり、監督からの指示が選手に届かない、音に慣れない選手が集中できない、などの理由でワールドカップ本番での使用禁止を訴える声も出ているとか。
そんな南アフリカのサッカーや文化、歴史に関する豆知識をQ&A方式で解説した本。
素人には勉強になります。

そういえば今公開している映画「インビクタス/負けざる者たち」も南アフリカが舞台です。
今年はアフリカのことをいろいろ知る年なのかもしれません。

 

☆一瞬ドキッとしたタイトル

○「『お客様』がやかましい」森真一(ちくまプリマー新書)

 

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「数百円の買い物で店員がうやうやしく頭を下げる国は日本だけ」と著者は言います。
あらゆるところで「お客様」として丁寧に扱われる一方で、体感する不満は昔よりも増えている。
これってなぜ?というところを取り上げた本。
電車が遅れた時、待ち合わせや約束に遅れる、とイライラするのはわかる。
ではなぜ言ったところでどうにもならない駅員に対して怒鳴る人がいるのか?
深いです。

 

☆笑える本フェア

おかげさまで非常によく売れております。
ありがとうございます。
現在の一番人気はこの本。

○「オカマだけどOLやってます。完全版」能町みね子(文春文庫)

 

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男の手だとメイク落としを素手で泡立たすことができなくて「泡立てネット」を使っている、という話が妙にリアル。

(H)

February 01, 2010

それじゃまるで、トムとベッキーにヤキモチを焼くハックルベリー・フィンみたいじゃねえか

「ライ麦畑でつかまえて」のサリンジャーが亡くなりました。
91歳だったそうです。
失礼な話ながら、いまだご存命だとは思いませんでした。
同時に、久しぶりに心に欠落感が残る作家の訃報だった気がします。あくまで個人的に。

私は別にサリンジャーの熱心な読者ではありませんし、語るほど多くの思い入れを持ってるわけではありませんが、やはり「ライ麦」を最初に読んだ時に与えられたインパクトは忘れられません。
まだ十代で、悪いことに尾崎豊に傾倒していた頃でした。
大学で英米文学を教えていた先生がサリンジャーのことをあまり評価しておらず、というか端的に嫌いだったみたいで、「若者がああいうのを喜ぶのはわからなくもないが、作品としてあれの何がいいかわからない」みたいなことを言ってたので「それは先生が年をとったってことじゃないですか」みたいなことを言ったらその後授業でことごとく当てられるようになったのは良い思い出です。
もうその場所をとっくに過ぎ去ってしまった自分からすると、はるか後方にいる今の十代に必ずしもこれを読め、とは言いませんが何か「ライ麦」的な衝撃は青い時期にどっかで受けてほしいものだ、と感じます。

そんな青い少年がガールフレンドとともに隠遁生活を送るサリンジャーに会いに行くまでを描いた「ライ麦畑をさがして」はひそかな青春映画の名作だと思います。
もうDVDの流通はしていないみたいですが、どこかで見られる機会があったら見てほしい作品です。
きっと青いむず痒さが、あなたの背中を貫通します。

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=3462

サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」は現在重版中、2月中旬入荷予定です。

 

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☆青いといえば

かつて私が「これは本当に青春漫画の名作中の名作だ」と確信しながらもあまり人気が出ず、しかも話が未刊のままでひっそりと消えていったこの作品が今頃になって「完全版」として初収録分も加えて再刊行されることになりました。


○「サーフサイドハイスクール完全版(1)」澤井健(小学館レアミックス)

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おそらくは湘南がモデルと思われる、海沿いの町で暮らす三人の高校生を題材にした青春ストーリー。
美形で女好きのロン毛サーファー・阿部、口は達者だが虚弱体質の都会からの転校生・三田、実家が魚屋で将来の目標は漁師という地味で内向的な天然アフロ頭の永島。
バラバラな三人が織りなす話はバカで笑えて甘酸っぱく、それでいて結構深かったりします。
ちなみに今回のエントリのタイトルは三田のセリフから。

 

☆マンガといえば

「人間」を描かせれば当代一、二を誇る(と勝手に私が思っている)マンガ家・戸田誠二の新作が二作同時に出ました。

○「スキエンティア」
○「美咲ヶ丘ite(2)」
(ともに小学館ビッグコミックス)

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アプローチの仕方は全然違いますが、どちらも「人間と人生」が深く描かれた良作です。
なんとなく、角田光代に雰囲気が似ているような。
とりあえず「美咲ヶ丘ite(2)」の初めに出てくる、恋愛初心者の大学生の話に泣きました。いや決して自分の過去がいろいろオーバーラップしたからではなく。

なお、今店頭ではキャンペーンとして、この二作を買って応募すると、抽選…かどうかわかりませんが、1名の当選者の人生を戸田誠二がショートコミックにしてくれるそうです。
これすごい。

(H)

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