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September 2009

September 26, 2009

SWといったら我々はシャイニング・ウィザードの略だと

やっぱり休みってのは月に1回くらいポコッって増えるからうれしいわけで、あんまりこれでもかこれでもかと連発されると疲れます。
仕事的にもいろいろ前倒しされたり後回しにされたりで面倒だし。
というわけで次回のシルバーウィークは2015年、その次はぐっと空いて2026年だそうです。
あ、全部ウィキペディアからの引用ですが。

それによると、2007年に自民党と公明党の間で「体育の日を11月1日に、勤労感謝の日を11月5日に移すことによって11月3日の文化の日と併せて秋に大型連休を作る構想」があったそうで。
我々の知らないあいだにそんな恐ろしい計画が上がっていたのですね。
民主党政権になってこのまま歴史の闇に葬られることを強く願う政策であります。

  

☆極めて一部で話題になっているようなので読んでみました。

○「大人の怪しい実験室 都市伝説の検証」川口友万(データハウス)

 

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「髪の毛からしょうゆを作れるのか?」
「コーラで骨は溶ける?」
「ミミズで作ったハンバーガーを食べてみる」
「巨大ゴキブリなど昆虫料理は本当にウマイのか?」
など都市伝説的な「怪しい噂」を実際に体験し、写真を交えて徹底検証する本。

いろいろ凄いんですが、やっぱり一番のインパクトは「そもそもミミズバーガーって食えるの?」だと思います。
具体的に工程を書くと気分が悪くなる人がいると思うんで細かい描写は避けますが、本当に実行するのが凄いです。
ただ食べるだけでなく、「ミミズバーガー都市伝説」が生まれるに至った経緯の調査など、佐野眞一レベルのルポだと思いました。
あの話の発端はかつて「文藝春秋」に載った一遍のコラムなんだそうです。へー。


☆書名は「えふえっくすほうろうき」じゃなかったんだ

○「西原理恵子の太腕繁盛記 FXでガチンコ勝負!編」(新潮社)

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ネットの投資サイト「金融スクエアbang!」で連載されていた西原さんのFX体験マンガが本になりました。

http://fx.bang.co.jp/saibara/index.html

1000万円溶かしたとかなんとか言われてますが、ノリが麻雀の時とまったく同じです。
「カイジ」も今度FXやればいいのに。

ちなみにくだんのサイト「金融スクエアbang!」のページにはこの単行本について「全国の有名書店で発売中」となっていますが一部のプロレスファンの人以外あまり有名とも思えない伊野尾書店でも普通に売っております。
この手の表記をするときは「本当に全国の有名書店でしか売ってないケース」と「近所の本屋で売ってなかったとか言われたら面倒くせえなあオイじゃあ“全国の有名書店”にしちまえばいいんじゃね?ケース」が混在しております。
前者のケースでそう書く分には何の問題もありませんが、後者は無用な誤解と混乱を生むだけですので、関係者は本当にこういうのはやめていただきたいと思います。

 

☆隠れた売れ筋本

○「東京の手仕事 今会いに行きたい、オモロイ作り手70人。」(京阪神エルマガジン社)

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かばん、シャツ、傘、ハンコ、帽子…といろいろな商品を職人さんが手作りで作っている工程と、その商品が買える場所やお店を紹介した本。
こういうテレビ番組がNHKかどこかであったと思うんですが、すいません、具体的には思い出せません。
発売以来ずーっとコンスタントに売れています。
私も白木屋伝兵衛のホウキが欲しくなりました。
http://www.edohouki.com/

(H)

September 14, 2009

「痛いことも辛いことも、苦しいことも悲しいことも、そして嬉しいこともすべては自分のためにある」

前にここでも紹介しました、「ざまぁみろ!」(幻冬舎アウトロー文庫)の著者、立嶋篤史さんが9月20日、後楽園ホールで行われる新日本キックボクシング「TITANS NEOS 6」にて約6年ぶりにリングに復帰します。

自分は廃れたキックボクサーだけど、
心の中の自分の気持ちを素通りするほど
廃れてはいない。

(中略)

37歳、だからどうした。
瞬きする暇があるなら手を伸ばしたい。

立嶋な日常
http://blog.livedoor.jp/asshi_elvis/archives/51926389.html

立嶋さん、いや立嶋篤史を見ていると、自分が10代の頃に確かに持っていた、胸の奥から湧き上がってくる熱い気持ちが再び湧き上がってきます。

言い訳は進歩の敵。
環境は慣れるものではなく、変えるもの。
そして自分をどうにかしてくれるのは、自分だけ。

どこかで「中学生に読ませたい本100冊」という選書の企画がありましたが、もし自分にそういう機会があったら中学生に「ざまぁみろ!」を100冊与えてもいいと思っています。
いや、中学生でなくても、何かに引っかかりを残して毎日を過ごしている人にぜひ読んでもらいたい本です。

 Photo

 

☆キャッチャー×2冊

○「キャッチャー・イン・ザ・トイレット」伊瀬勝良(双葉社)

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かつて「オナニーマスター黒沢」という下品極まりないタイトルで話題を読んだWEB小説(のちに漫画化もされました)が新たに再構築されて書籍化されました。
タイトルのあまり変わりっぷりに大人の事情を感じます。
せめて「O・M・黒沢」とかにできなかったのでしょうか。
まあいいんですけど。

原題が原題だったり、登場人物の名前が「そらねえだろ」てなところはありますが、内容的には喜国雅彦の「月光の囁き」を連想させる、読んでて心が痛くなるようなまっとうな青春小説です。
オビは重松清が書いてます。

 

○「キャッチャーという人生」赤坂英一(講談社)

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うってかわってこちらは元スポーツ紙の記者が綴る野球ノンフィクション。

この類の本は特定の一人の選手を中心に物語を進める形を取ることが標準ですが、この本は80年代~2000年代までのあいだに登場した「野村克也と古田敦也の陰に隠れた捕手たち」を時に同時進行に、時に交代させながら「キャッチャーという人生」を語ります。
登場する選手は達川(広島)、山中(広島など)、村田(巨人)、大久保(巨人など)、谷繁(横浜など)、里崎(千葉ロッテ)。

スポーツニュースだけでは絶対に伝えられることのない、コクのありすぎるプロ野球物語。
私の世代には「強打だけど弱肩、リードが単調」と言われ続けていたジャイアンツの村田真一は顔面にデッドボールを喰らった影響で神経が断裂してしまい、今でもくちびるの左端が右端より垂れ下がった状態だそうです。

「それ以来、写真が嫌いになった」と語る村田。

そこまでしてやる野球。
そこまでするから存在する野球。
そして野球をやっている選手たちはみな一人一人人間であり、「可視化された人間と人間の競争」こそがプロ野球なんだな、と改めて思い知らされました。
同じような本が出まくってるプロ野球本の中で、これは本当にいい本だと思います。

 

☆だいたい5000人に1人とか言われてますが

新刊の文庫を並べていてふと気がつきましたが、

○「五番目の裁判員」和久峻三(光文社文庫)

 
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出版社の社員・里山花子は、裁判員に選ばれた。審理するのは、二十歳の青年による父親殺しの事件。年上の恋人と同衾しているところを踏み込まれ、揉み合った末に階段から突き落としたというのだ。弁護人は正当防衛を主張し、検察と真っ向から対立。花子の進言で新たに呼ばれた鑑定人による重要証言―それが、彼女自身の身に思いも掛けない危険を呼び寄せる。

最近のミステリーはすでに裁判員制度が前提で話が書かれているものが出ているのですね。

松本清張の時代からミステリーは時代の映し鏡のような存在だったと思いますが、今でもそれは続いているのだなあと思わされます。
こういうのも20年後くらいに読むと「あー、なんか古いね話が」とか思ってしまうのかもしれません。

 

☆とてもカラフルな

講談社現代新書フェアやってます。

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「鉄道むかしばなし」とか「まんがパレスチナ問題」とか意外なものが売れたりします。

(H)

September 08, 2009

「真夜中の図書館」はどうなるのだろう

またしても某版元の倒産ニュースが業界を騒がせておりますが、なんか書店の感覚としてはだんだん地震みたいになってきているような。
本当はもっと危機意識を持たないといけないんでしょうが、「あー、またか…」と慣れてきちゃったというか。
その一方、出版社が倒産するとYahoo!ニュースに載ったりするあたり、出版ってまだまだマスメディアだなと思います。
仮に同じ事業規模の鉄鋼メーカーだとか物流卸会社だとかIT関連企業が倒産してニュースになるかといったら微妙なところで。
そういう会社がどういう商品や事業をやってるかは知らなくても「赤い糸」という本なら知っている人は世の中にたくさんいるわけで、出版業界がいくら斜陽産業だ何だ言ってもそうやって世の中の多くの人々に知られる仕事に携わってお金がもらえるのだから、そのことは幸せちゃ幸せなんですよね。
いろいろ溜息が出るような諸問題はありますが、さしあたってはそうやって考えていった方が業界の中にいる側としては健全に働けると思います。

☆今週の気になる特集

○雑誌「CIRCUS」10月号

 

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素敵な笑顔で焼きそばをよそってくれる表紙の石原さとみとか、メイン特集「モテ飯とは?」とかいろいろ気になる記事はあるんですが、一番気になったのはこれ。

「30歳から始める草野球入門」

こんな特集初めて見ました。

内容はピッチング編を元ファイターズの岩本、バッティング編を元ベイスターズの種田が「ストレートと変化球を2つ覚えれば草野球なら通用する」とか「バットの出し方と腰の回転を覚えればパワーがなくてもホームランは打てる」とか30代野球デビューの人たち向けにいろいろ教えてくれているんですが、一番重要な「翌日筋肉痛になった時の処理の仕方」とか「試合中肩が痛くなったときのごまかし方」とか、30代男子なら絶対必要な情報が全然書いてないのはどういうことかと。
甘いよ「CIRCUS」。
僅差で終盤を迎えるとまずだいたい競り負けるマリーンズのリリーフ陣と同じくらいツメが甘いよ。


☆人生にプラスアルファを「講談社+α文庫フェア」

先々月にそれまでまるで置かなかったハヤカワノンフィクション文庫をフェアで置いたところ好評でしたので、それなりに面白い銘柄があるわりにあまり注目されていないレーベルを期間限定で並べてみることにしました。

で、第一段が講談社+α文庫。

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雑学系の商品が多い印象がありますがエッセイ、硬派ノンフィクション、ビジネスなど多岐にわたって面白い本も出ています。

私のおすすめはこれです。

○「ゴトー式口説きの赤本」後藤芳徳(講談社+α文庫)

 

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一応こんなタイトルで「こうすればモテる本」の体裁をとってますが、かなり人間関係の分析に踏み込んだ内容です。
風俗業を営む著者は言います。
「人間はみな心にコップを持っている。親しくない人に対してはそれが下向きになっている。コップが下向きになっている人にいろいろなアプローチをすることで水を入れようとしてもコップは水を弾いてしまう。相手と親しくなろうと思ったら、その人の心のコップを上向きにしてもらわなくてはならない。しかしコップは相手の人が自発的に上向きにするものであり、こちらで上向きにすることはできない。他の恋愛マニュアル本などには水のやり方ばかり書いてあるが、まず大事なのは相手にコップを上向きにしてもらうことだ」

じゃあどうすればコップが上向きになるかというと…続きは買って読んでみてください。


☆アイアムアヒーロー

私の好きな漫画家の一人である花沢健吾の新作が出ました。

○「アイアムアヒーロー 1」花沢健吾(ビッグコミックス)

 

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一度は自分の本を出しながら現在は漫画家のアシスタントをしている主人公。
ときどき、目の前にはいない人間に話しかける。
つきあって何年か経つ恋人はいるが、恋人は平気で前の彼氏(やはり漫画家)のことを主人公の前でほめちぎる。
主人公が密かに自宅に隠し持つ猟銃。
おかしな日常。
「何者かになろうとして何者にもなれない男の生き様」を書いてきた花沢健吾ですが、今回はちょっと変わったテイストです。
阿部和重+伊藤潤二というような。
読んでみてください。

(H)

September 01, 2009

二学期です

すっかり更新が滞っている間に甲子園は中京大中京が優勝し(惜しかった日本文理)、DDT初の両国大会「両国ピーターパン」が大成功に終わり(いいエンディングでしたね!)、船木誠勝が全日本プロレスで復帰し、そして民主党が自民党に圧勝するという非常にエポックメイキングな2週間でしたがいかがお過ごしでしょうか。
そんなこんなでもう9月です。
早いですね。

☆というわけで

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民主党政権になって何が変わるのか?そもそも民主党とはどういう政党なのか?という本を集めました。
まあ、むしろ今このたぐいの本を店頭に集めてない本屋の方が少ないとは思いますが、こんなのが出てますよ、ってことで。

○「民主党政権」大下英治(ベストセラ-ズ)

○「まるごとわかる!民主党政権」 講談社編(講談社)

○「民主党の研究」塩田潮(平凡社新書)

○「民主党の闇」宇田川敬介(成甲書房)

○「民主党解剖」産業経済新聞社(産經新聞出版)

○「鳩山由紀夫のリ-ダ-学」平成政治家研究クラブ(PHP研究所)

ところでウィキペディアには鳩山さんの好きな漫画は桂正和の『I"s』(アイズ)という風になっているんですが、事実なんでしょうか。

 

☆江古田ちゃん限定版

News_thumb_ekoda01    Photo

http://natalie.mu/comic/news/show/id/19352

全裸の江古田ちゃんが見え隠れするマリンブルーのボーダーTシャツ付きの限定版、在庫があと1部になりました。
お早目にどうぞ。

 

☆今月の雑誌

○「月刊化石コレクション」(朝日新聞出版)

 

Photo

http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=10471

化石ですよ?
化石が雑誌の付録についているんですよ?
小学校の図書室で学研の「○○のひみつ」シリーズを読んで育った私からすると化石とはあくまで上野の科学博物館で見るものだったんですが、それが全国の本屋で買えるとはなんともすごい時代になりました。
他のパートワークと違って、これは全12巻と比較的短い巻数で完結します。

ちなみに第一号の化石はゴニアタイトです。
そう言われてもなんのことだかさっぱりわかりません。
第二号は直角石だそうです。
やっぱりわかりません。
これ、売れたら重版…するのでしょうか。
化石はどっかに掘りにいくのでしょうか。
いろいろ謎です。

  

☆ちょこちょこ売れている本

○「キラークエスチョン 会話は「何を聞くか」で決まる」山田玲司(光文社新書)

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あまり親しくない人と何を話せばいいかわからない、という人たちに向けた「これを聞いとけば会話の間が持つ」、それが「キラークエスチョン」。
ということで光文社新書から出ていますが内容はビジネス書っぽいノリです。
著者は対談漫画「絶望に効く薬」を長年連載している山田玲司氏。
もともと人見知りで他人と話すことが苦手だったそうですが、200人を超える初対面対談を続けているうちに、このようなコミュニケーションスキルを身につけたとのことです。

本の中には25+1の「キラークエスチョン」とその解説が付記されています。
具体的には、
「お母さんはどんな人ですか?」
「今までで一番の無茶って何ですか?」
「9.11の日って何をしていましたか?」
など。
言われて思いましたが、これって床屋さんや美容部員さんたちが聞くことに似ています。
あ、『話下手は髪を切りに行け!』という書名の新書ありそうだなあ。

 

 
○「魔法のラーメン発明物語」安藤百福(日経ビジネス人文庫)

 

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無一文から再起し、世界初の即席めん「チキンラーメン」、世界初のカップめん「カップヌードル」を生み出した、日清食品創業者・安藤百福氏のがむしゃら人生譚。
先日、テレビで見たポテトチップスを日本で最初に作ったカルビーの社長の話が大変面白かったのですがこれも負けずに面白いです。
戦後の何もない時代に「家庭でお湯だけで作れるラーメンを作ろう」と思い立ったものの麺作りのノウハウがまったくなかったため苦労したこと、最初は麺に味をつけようとして失敗したこと、のちにカップラーメンに続けて「カップライス」を作ったものの失敗したこと、実に興味深いです。
私は商店の人間ですが、やはり自分でメーカーを立ち上げた人の話はみな面白いです。

  

☆9/23(水・秋分の日)は祝日ですが雑誌が出ます

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このポスターの書き方だとこれからは祝日であってもずっと雑誌が出るように受け取られてしまうかもしれませんが、雑誌が出る祝日は9/23だけです。
なんでもいいけど「9.23」の数字見にくいよ。

(H)

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