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August 2009

August 17, 2009

細々と出続けて欲しい雑誌シリーズ

この2~3年でさまざまな雑誌が休刊し、先日はカルチャー誌の大御所・スタジオボイスも休刊しました。
こんな雑誌苦難の時代にありながらひっそりと発行され続けている、今後も細々と出続けてほしいマイナー雑誌を紹介します。

第一弾がこちら。

○「食漫」(日本文芸社)

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http://www.nihonbungeisha.co.jp/shokuman/index.html

「B級グルメ探究漫画誌」と銘打たれているこの雑誌、「別冊漫画ゴラク」の増刊扱いで日本文芸社から月に1回発行されております。
かつての「包丁人味平」「ミスター味っ子」を彷彿とさせるグルメ漫画だけで一冊の本になっています。

「B級グルメ」と謳っておりますが寿司屋の見習に入った若い女性が寿司を究めようとする話があったり、青年が日本一のパスタ職人を目指す話があったりで扱っている料理自体はあまりB級感はありません。
傾いたラーメン屋を救うために現れた飲食店再建請負人がラーメン屋の店主になぜかパチンコ屋で修行させる、土山しげる「極食キング」が最高です。
広告欄には「家庭用流しソーメン器」「家庭用寿司回転器」などいったいどれくらい需要があるのだろう、という商品が載っているのもたまりません。

で、読んでるとこの「食漫」自体が非常にB級感あふれるテイストなんですね。
うらさびれた定食屋のカウンターに置いてあったり、床屋の待合室に置いてあるのがすごく似合うような。
ここを見ている人の中には「最近読むのはネットのニュースやブログばかりで紙の雑誌はあまり読んでないなあ」という人もいると思うんですが、そういう方にこそぜひ読んでもらいたい雑誌です。
ネットに接続しっぱなしの生活だとわかんなくなってしまう、「雑誌をタラタラ読む楽しさ」を思い出させてくれます。

(H)

August 08, 2009

『星の金貨』は毎週見てました

○「麻薬とは何か」佐藤 哲彦 清野 栄一 吉永 嘉明【著】(新潮社)

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覚醒剤所持の犯人を警察とメディアが全国規模で追跡する、っていうずいぶん異常な状況になっている昨今ですがいかがお過ごしでしょうか。
逮捕状を出してるのが所轄の警察でなくて警視庁になってるのもまた気になるところで。
押尾さんのことも含めて、まあしばらくワイドショーはネタに困らなくてうれしいだろうなあ。

調べたらちょうど10年前の8月に槇原敬之が捕まってるんですよね。
今の日本の法律では覚醒剤は人体に悪影響を及ぼすから所持が禁じられている。
けどそのことと、所持している人の人格や功績とは直接関係がない。
逮捕をきっかけに仕事をなくす人もいるし、逮捕をきっかけにストリッパーになったグラビアアイドルもいるし、逮捕されても今では何事もなかったように活動している人もいる。
10年たった48歳の彼女がどうなってるかはわかりませんけど、ふいに穴埋めのように放送される「懐かしのメロディ」みたいな番組で「碧いうさぎ」が流れたらいいなあ、とほぼ直撃世代ではありながらそんなにファンではなかった私は思います。  

  

☆本の雑誌9月号

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書き手兼売り手兼読み手の私が薦めるのも微妙な雑誌ですが、「読んでない本を堂々と語る大特集」というこれまたよくわからない特集をやっております。
とりあえず、「書店員の読んだフリ術」というのが気になります。ドキッ。

 

☆夏の甲子園

○Number「甲子園が揺れた夏」

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「甲子園で勝つことってそんなに偉いですか。甲子園に出るために選手を壊してしまったら何にもならないじゃないですか」と語る桑田真澄。
徳島の山の中の小さな学校が全国的な知名度を得るに至った池田高校の真実。
松井5敬遠のあとの全打席凡退に終わった5番バッターの今。
センバツ優勝を果たしながら夏は地方予選で敗退した長崎・清峰高校。
そしてこの20年の甲子園の記憶。

高校野球というのは「日本人の幻想」が生んだ最大のイベントだと私は思います。
日頃は沈んだ郷土意識の発露、高校生への「全力」「ハツラツ」な幻想、アマチュアスポーツでありながらプロをはるかに超えるメディアの扱い。
それが噛み合うことで甲子園を「夢の舞台」にさせているわけで、でもその裏にはいろいろなドラマや小さな事件が起きている。
Numberは毎回それらをうまく拾っている、そんな印象を受けます。

  

☆いろいろ体験記

○「あやしい取材に逝ってきました。」小沢カオル(秋田書店)

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タイトルのまんまです。
仕事とはいえ、昆虫食はきついなあと思いました。
ラブドール製作現場、樹海探索、心霊ツアー…なんだかすごいところばかり行ってます。

ちなみにラブドールについては、最近こんな本も出てます。

○南極1号伝説 ~ダッチワイフの戦後史」高月靖(文春文庫) 

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鼻で笑う前に、読んでみてください。
ホントにこういうものの歴史にこそ社会とは何か、人間とは何かが秘められていたりします。

  

○「インドなんて二度と行くか!ボケ!! …でもまた行きたいかも」さくら剛(アルファポリス文庫)

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ひどい目にあっているという意味では上記の「あやしい取材~」を超える体験をしている本。
読んでるとガンジーから新宿中村屋の創業者までインド人全員嫌いになりそうです。
でも面白い。

  

○「博士の異常な健康 文庫増毛版」水道橋博士(幻冬舎文庫 )

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浅草キッドの水道橋博士が自分の身を犠牲にしながら得た体験記。
いかにしてハゲかかっていた髪の毛を回復したかの「髪の毛が生える秘密」ほか「近視矯正手術」、魔法の水着で一躍有名になった「バイオラバー」、近年話題になった「加圧トレーニング」など。
内容もさることながら、この本は水道橋博士の笑いを交えた一流の文章がすばらしいです。

 
(H)

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