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May 2009

May 28, 2009

「あなたの上出来な瞬間は?」という質問が一番困りました

R25.jpの「書店のブックカバーの“上出来”」という取材を受けました。

http://r25.jp/b/report/a/report_details/id/110000006984?r25pc=af011

後編に当店のことが少し出てきます。
個人的には自分が取材された記事よりも別の記事の「素敵な店員さんをデートに誘いたい!」の方を熟読してしまいましたが。

http://r25.jp/b/report/a/report_details/id/110000006926?r25pc=af001

たしか「裏モノJAPAN」(鉄人社)にもこんな企画がありましたね。
「R25」も「裏モノJAPAN」も「人々の興味を満たす好奇心旺盛マガジン」というところまでは同じなんですけどね。
とりあえず私は「裏モノJAPAN」を応援したいと思います。

 

☆「よくまあこんなに考えるわな」とかボヤキそうな気が

○「野村監督に聞いてみたい!とっておきの(秘)作戦60」かしこい野球を追求する会 (デ-タハウス)

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相手が優位な状況で力の劣るチームがやるサインプレー、野球の裏ワザ的作戦を集めた本。

①走者2塁でバッターがフォアボールを得たら一旦ベンチへ帰るふりをして、それから全速力で一塁まで走る
②相手が気をとられている隙に2塁ランナーが3塁を狙う

とか、微妙に野球規則違反のような、且つ一回限りしか使えないような作戦も多いですが、中には「こ、これ結構使えるんじゃない?」てのもいくつかあります。

実際に野村監督が何回か仕掛けた有名なサインプレーもあります。
可否はともかく、すべての野球監督は目を通しておいて損はない本では。

ちなみにその野村監督自身も新刊を出しております。

○「野村主義」(小学館)

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晩年の西武時代、代打を出されその悔しさに「凡退しろ、凡退しろ」と念じている自分に気づき、「チームの負けを祈るようでは野球選手失格だ」と思い引退を決意したというのがいい話でした。
もっとも翌日球団代表にその旨報告しにいくと「あ、そう」で終わり慰留もねぎらいの言葉もなく、引退試合も球団でやってくれる様子がないので自分でお願いした、ってところになんかいろんな意味での野村さんらしさを感じてしまったわけですが。

 

 
☆かつて伊野尾書店の向かいにも「春秋苑」という花屋さんがありました

○「花福日記――お花屋さんの春夏秋冬」花福こざる (イーストプレス)

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お花屋さんが書いたコミックエッセイです。
私はひそかに花屋さんに憧れていますので(現在進行形)、すごく楽しく読めました。
花屋さんのつらい時、うれしい時、すごく読んでて伝わります。
「その日に限って輝いてみえる寄せ植えの花は、必ず買われていく」というエピソードが浸みました。
いつか「花福」までお花を買いにいきたいと思います。

 

○「なぜ宇宙人は地球に来ない?  ―笑う超常現象入門」松尾貴史, しりあがり寿(PHP新書)

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世の中にはいろいろ超常現象があるようですが、キッチュさんの文章にしりあがり寿のイラストという組み合わせで超常現象を語る、という本がPHP新書というのが一番のミステリーです。
これこそイーストプレスとかで出しそうな気が…。
とりあえず毎週タモリ倶楽部を見ている人は全員買うべきだと思います。

(H)

May 22, 2009

29周年は昨年だったみたいですが

今年はインフルエンザだ裁判員制度だ横浜開港150年だといろいろ大変な年ですが、皆大事なことを忘れてますね。
2009年というのは「に・・く」とも読めますね。
読めますね!
ということでこんな二度とない西暦に合わせてるかどうかは知りませんがこんなイベントがあるそうです。

「キン肉マニア」
http://wpb.shueisha.co.jp/kinnikumania_2009/index.html

プロレスラーと超人による夢のワンナイトトーナメントだそうです。
なんて夢のある話でしょう。
噂ではスプリングマンが出るとか、ウォーズマンが出るとか、上野の方からアシュラマンが来るとかいろいろ言われていますが、とにかく気になるイベントです。
入場チケットが「女房を質に入れてでも行かねばシート」「へのつっぱりはいらんですよシート」といちいち気が利いているところも素晴らしい。

そしてこんな本も出ました。

○『いただき!!キン肉マン さくれつ! ゆうじょうパワーのまき』

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えー、キン肉マンの絵本ですね。
いったい何を考えているのでしょう。
内容を大幅に簡略化して説明すると、前半部分は「のんたん」、後半部分は「アンパンマン」です。
気になる方はぜひ買って読んでみてください。

 
☆都の西北

「Number」最新号の特集は「早稲田力」。

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スポーツ雑誌が学校で特集を組むというのは記憶にないと思います。
改めてスポーツ界における早稲田の突出ぶりに気付かされます。

 
☆あの人の娘さん

○「かんぼつちゃんのきおく」中島さなえ(双葉社)

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著者は中島らもの娘さんだそうです。
ずっと音楽をやってきたのが、らもさんが亡くなって追悼文を書くことになって、それから文章を書くようになったとか。
お父さんの文章とは似ても似つかない内容ですが、でもなんとなくそれっぽいところもあるような…と考えてしまうのは他人の思い込みでしょうか。

 
○近隣

「歩く,東京大江戸線」(枻出版)という本が出たのを機に近隣ガイド本集めてます。

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あと、「散歩の達人」「OZマガジン」など鎌倉特集をしている雑誌も多いですね。
連休は終わりましたが散歩には良い時期です。
ということで中井に来ることがあったらぜひ場末の本屋ものぞいてやってください。

(H)

May 14, 2009

ちょっと歪んだ新刊案内

ここ1か月くらいのあいだに店長のアンテナにひっかかった本をいろいろ紹介します。

 
○「ニッポン擬人化 ― 47都道府県4コマボ-イズラブ・コミックアンソロジー」(コアマガジン)

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ちょっと前に国を擬人化した「ヘタリア」というコミックがヒットしましたが、次は都道府県だそうです。
もうなんでもいいんでしょうか。
それはそうと私は長崎県が大好きなのですが、「長崎は佐賀しか友達がいない」という設定に若干カチンときました。
ちくしょう、最初に外国の友達作ったのに。

ちなみに6/23にはメディアファクトリーから鉄道を擬人化した『青春鉄道』というコミックが出ます。
西武線(ひょっとして兄弟?)はモテなそうだな…。

 

○「日本人の知らない日本語―なるほどー×爆笑!の日本語“再発見”コミックエッセイ」蛇蔵・海野凪子(メディアファクトリー)

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日本語学校で日本語を教える先生の苦労を書いたコミックエッセイ。

生徒「先生、『さしつかえなければ』と『おそれいりますが』の使い分け方を教えてください」

こんなの教えられない…。

 

○「なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか」Chim↑Pom(河出書房新社)

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昨年10月、広島市上空に飛行機雲で「ピカッ」という文字を描いて市民から抗議を受けた東京の芸術集団Chim↑Pomの本。
なぜこういうことをやろうと思ったのか、表現とは何か、芸術とは何なのか、ということについて語ります。

「ピカッ」騒動についてはこの辺をご参照ください。

http://sankei.jp.msn.com/life/education/081022/edc0810221258009-n1.htm

 

○「高校球児ザワさん〈1〉」三島衛里子(小学館ビッグコミック)

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高校の野球部に唯一所属する女子部員、ザワさんの物語。
高校野球というフィールドにありながらあくまで物語の軸は「野球」ではなく「女の子」にあって、なんとも淡々とした不思議な味わいの作品です。

参照:エキサイトニュースのコラム
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1226851538241.html

 

○dancyu6月号  餃子+チャーハン特集

 Dancyu6

 たまりません…。

 

○「ウェブはバカと暇人のもの」中川淳一郎(光文社新書)

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著者はニュースサイトの編集者をやっている関係で、ネット漬けの日々を送っているが、とにかくネットが気持ち悪い。
そこで他人を「死ね」「ゴミ」「クズ」と罵倒しまくる人も気持ち悪いし、「通報しますた」と揚げ足取りばかりする人も気持ち悪いし、アイドルの他愛もないブログが「絶賛キャーキャーコメント」で埋まるのも気持ち悪いし、ミクシィの「今日のランチはカルボナーラ」みたいなどうでもいい書き込みも気持ち悪い。
うんざりだ。
本書では、「頭の良い人」ではなく、「普通の人」「バカ」がインターネットをどう利用しているのか?リアルな現実を、現場の視点から描写する。

この本がいいところはただネットユーザーをコキ降ろすことに限定してるのではなく(そういう本がよくあります)、「そんなネットで何をしたら有効なのか?どういうことができるのか?」というポジティブな話が多い点です。
連休中、一気に読んでしまいました。

 

○「恋人の作りかた」(鉄人社)

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な、なんてド直球な本を作るんだこの出版社は…とたじろいでしまいました。
近年「インフォマーシャル」というんでしょうか、読み物のように見せかけて最後まで読むと実は広告だった、というのがよくありますが、読んでるとこの本そのものが結婚相談所や出会い系サイト、もっと言うとレストランとか服飾業界のインフォマーシャルに思えてきました。
でもとても面白いです。

 

○「ガムテープで文字を書こう」佐藤修悦(世界文化社)

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こちらのページをご覧ください。
http://trio4.at.infoseek.co.jp/life/index.html

こういうのが自分で作れます、という本。

 

○「渡辺篤史の建もの探訪book  スペシャル保存版」(朝日新聞出版)

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毎回よくそんなに褒めるところがあるなあ、と思いながら見てるんですがもう20年やってたんですね。
「俺たちは天使だ!」のナビさんはもう20年褒め続けてるのか。すごいなあ。
巻頭では毎回エンディングで流れる印象的な歌を歌ってる小田和正と対談してます。
小田和正もこんなところに出てくるんだなあ。
私の記憶が確かならば、昔小田原ドラゴンがこの番組をネタにしたギャグ漫画を描いてたはずなので、小田原ドラゴンにも祝20年ということで一本作品を描いてほしかったですね。

 

○「ぼくんちに、マツイヒデキ!?」作・あさのますみ、絵・飯野和好、監修・広岡勲(学習研究社)

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主人公の少年がテレビで大リーグの試合を見ていると、テレビの中からマツイヒデキ選手が飛び出してきちゃった!?という絵本。
なんて夢のある話でしょう。
おそらくはヤンキースタジアムで打球を追いかけるあまりテレビのこちら側にまで飛び出してしまうマツイ選手。
雨が降って野球ができない、という少年に「僕にまかせて!」とバットをブーンと振るとあっというまに雨雲を飛ばして快晴にしてしまうマツイ選手。
最高です。
こんな絵本を作ろうとした出版社も、許可した松井もみんな最高です。
もう私の選ぶ今年の本屋大賞はこの本に決まりです。
若干顔が本人よりも凶悪に描かれているのが唯一気になる点ですが。

(H)

May 13, 2009

あの人の薦める本

これまで過去に「書店員のおすすめ本フェア」「お客様のおすすめの本フェア」とやってきましたが、ついに来るところまで来ました。
今回は「有名人のあの人がおすすめする本フェア」です。

 Anohitonohon

といってももちろん私に有名人とのツテはないので、雑誌「ダ・ヴィンチ」のスタジオインタビューという毎号最初の方に掲載されてるいろんな有名人がおすすめした本をリストにして集めただけですが。

けど、改めてこの「ダヴィンチ」の「有名人おすすめリスト」を見ると結構面白いです。
今から10年前の1999年5月号ではこの段階ですでに本木雅弘さんが「納棺夫日記」を推薦していたり(親本の桂書房刊の方を推薦していました)、GReeeeNがまだデビューもしてなかった2005年の8月号で佐藤隆太さんがコミックの「ルーキーズ」を推薦してたり。
ちなみに1995年8月号では先ごろ亡くなられた忌野清志郎さんがスタインベックの「怒りの葡萄」を推薦しています。
手元に当該号がないので清志郎さんがどういうインタビューをされていたか不明ですが、氏の人生と重ねあわせてなんとなくいろいろ紐づけして考えたくなってしまう選書です。

とりあえず資料を漁る段階で気づいたんですが、蒼井優さんの登場頻度は半端じゃないですね。
本当にたくさん本を読まれる方なんだなあ、と感心してしまいました。

「ダ・ヴィンチ」も今年で創刊15周年なので、一号につき表紙に出た方一人が一冊本を推薦したとしても180冊です。
また、古い本は流通が難しかったりして、今回集められたのはほんの一部も一部になってしまいましたが、誰がどんな本を推薦しているか、ぜひ店に来てお確かめになってください。

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(H)

May 02, 2009

出版社の方々は昨年の段階でほぼ予測してたんですね

ほんの一週間前ぐらいまでは「へー、鳥じゃなくて豚にもインフルエンザはあるんだ」とかそんな認識だったのに、ゴールデンウィークに突入したぐらいからいきなり「世界的な感染爆発の危機」とか「フェーズ4から5へ」とか不安を煽る報道が雪崩のように伝えられ、落ち着かない毎日になりました。
こういう状況になるとどうしても『感染列島』とか小松左京の『復活の日』とか縁起でもない本を並べたくなってしまうのですが、たぶん今この辺りの本を積極的に読みたいという人はほとんどいないでしょうね。
「復活の日」、名作なんですけどね。
映画は草刈正雄がやってね。
いま調べたら、「製作・角川春樹、監督・ 深作欣二、主題歌・ジャニス・イアン」と錚々たる顔ぶれだったんですね。
…この話題、何歳以上ならついていけるんでしょう。

とりあえず、こんなのを仕入れてみました。

○「パンデミック 感染爆発から生き残るために」小林照幸(新潮新書)

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あと、こんな本↓もあったのですが、手配が間に合わず店に着くのが連休明けになってしまいました。
最初に出てきたときに注文してれば…。

○「新型インフルエンザ上陸その時どうする?生き残りハンドブック」(日本経済新聞出版)

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商売なんで「この機に乗じて」という気持ちはもちろんありますが、本当に「感染爆発」してしまったらまず誰も本なんか読んでいられなくなると思うんで、早く「ああ、あったねーそんなの」となることを願いたいです。
SARSみたいに。

 
☆今年最大の文芸作品

5月29日に村上春樹の新作「1Q84」が新潮社から発売になることが正式に決まりましたが、その前にこちらも同じく大作家である山崎豊子の新作が発売になりました。

○「運命の人〈1〉〈2〉」山崎豊子(文藝春秋)

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1971年に実際に起きた外務省機密漏洩事件、通称「西山事件」とも呼ばれる事件を基にした小説です。
ジャーナリズム、国家、政治を舞台に「人間とは何か」を鋭く問いかけます。

 

☆散歩

ゴールデンウィークも後半になってしまいましたが、どこへ行っても混んでる、という方に手軽な散歩の本はどうでしょうか。
狙ったようにここにきていろいろ出てます。

○「週末を楽しむ東京下町散歩・山の手散歩 〈2010年版〉」(成美堂出版)

○「るるぶ東京3時間散歩」(JTBパブリッシング)

○「ザ・日帰りさんぽ 〈2009〉」(交通新聞社)

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○「新宿エンタテインメントMAP」(角川グループ)

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数年前から「地図であるく~」みたいな、「店ありき」のガイドから「地図=場所ありき」のガイド本がブームになってきてるんですが、その新宿版です。
この本を持っていけば、どっか狙いをつけた店に行って仮に入れなかったとしても近くの別の店が出てるので、非常に利便性が高いです。
私も一冊買いました。
4月にリニューアルしたマルイの情報も詳しく出ています。

 
☆びっくり

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」映画化だそうで。

http://natalie.mu/comic/news/show/id/15911

たまげました。
やっぱり主題歌は馬場俊英なんでしょうか。
キャスティングの段階ですでに素晴らしいです。

(H)

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