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December 29, 2007

2007ラスト

「さて2007年も残すところあとわずかになりましたが」というアナウンサーの切り出しが定型化してきた今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。
ところで、2007年問題ってどうなったんでしょうか。
去年ぐらいやたら言われてた気がするんですが、「問題」といってたわりに誰も検証してないような。

一時期やたらと「団塊世代のための~」「~のためのシニアライフ」みたいな新刊が出たりしましたが、そんなに売れなかった記憶があります。
タイトルそのまんまの「団塊パンチ」なんて雑誌も創刊されたりしていましたが、まだパンチはジャブくらいまでしかいってないようで。
近くに団塊世代の方がいないので、どこまで実態のある問題だったのか今ひとつよくわかりません。
そういえば私らの世代は世間では“団塊ジュニア”などとどこの御曹司か政治家か、みたいな言われ方をされてますが、どうせならもう少しスマートに“DJジェネレーション”とか呼んでほしいものです。って言ってることは同じか。すいませんやっぱり今のはなかったことで。

振り返ると、なんだか実態のないものがどんどん一人歩きする時代になったなあと思わずにいられない一年でした。

2007年の一文字は「偽」だそうです。

たしかに実態のないものを作って見せるという意味でいうと的を射た言葉ですが、そもそも何が偽装で何が偽装でないのか、偽装はなぜ起こるのか、あるいはそれを排除した時のメリット/デメリットとか何も考えられないまま、雪崩式に世界が動いていっている印象があります。

たとえば12月に「2月号」を売っている出版物は偽装じゃないのか、あるいは「100万部突破!」って謳っておきながら実はそれって販売部数じゃなく印刷部数の数だったりとか、「ベストセラーランキング」といいつつ全体の販売数じゃなく業界の一端である問屋の自社だけの扱い部数だったとか、そういうこと言い出したらこういうのも偽装じゃねーのかな、大丈夫なの?と思うんですが、考え過ぎですかね。

ものすごくおおざっぱで荒っぽい「こういうものだ」という幻想があって、少しそれから外れた行いや存在があると「ほら外れたぁ!何してんだ!空気読め!」と一斉攻撃する、そんな風潮ができました。
なので常に二者択一か二項対立で、「マジやヤラセか」「八百長やガチンコ」のどちらかしか認めない。
だいたいのものはその中間をフラフラさまよってて、その時々でどっちかに寄ったりしているものなのに。
生まれて初めて好きな人に告白した時、おそらくほとんどの人は思いを伝える真剣さの中に、その日までに精一杯シュミレートした、主演/私・演出/私・観客/私の演技が入り混じっていたと思うんですけど。割合がどれくらいかは人それぞれにしても。

とにもかくにも、“ゲームのルール”が変わっていく以上、書店運営もそれに合わせていかなくちゃな、しんどいな、俺にできるかな、と。大晦日を前に一人、ここにも「やれんのか!」と問い詰められている男がいます。

戯言が長くなりました。

えー、来年も、あるのが当たり前で印象に残らない本屋になりたいです。
けれどその前にクリアすべき問題が平積みです。
山ほどはないと思うんだけど。
平積みが、どんどん捌けるように。

クリスマスから働きづめで若干パラノイア気味の文章で申し訳ありませんが、今年はこれにて終了いたします。

一年間、本当にありがとうございました。
また来年もよろしくお願いいたします。

(H)

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