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September 2007

September 28, 2007

語る言葉を持たない本

福田首相が中川昭一と私の部屋に来てお茶を飲んでると、外が騒がしいので皆で見にいくと瀬戸内寂聴が辻説法をしており、「やっぱり寂聴さんは人気がありますね」と福田さんが例のあの皮肉っぽい調子でつぶやく、そんな夢を見ました。
何の暗示なんでしょうか。
誰か教えてください。

しかし「康夫」っていうとどうしてもペロでグリな前長野県知事とか、某旅情ミステリー作家が出てきてあまり新首相のイメージないんですが。
あちこちで言われている「バランス感覚に優れている」って、ようは「もめ事を起こさないようにするのに慣れてる」でいいんですかね。よくわからないけど。

せっかくなんで「官邸崩壊」を読んでみました。

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読んでて途中で胃が痛くなりました。

会社で周りの人間がこんなのばっかりだったら悪夢です。
そしてありとあらゆる作業・ノウハウがマニュアル化されていく世の中で、政治だけは良くも悪くもマニュアル化されないところなのだなあ、と。
とりあえず、安倍さん肝入りの「教育再生会議」で話されていた内容が「紅白のDJ OZMAのアレはいかがなものか」というのはイイ話だと思いました。


さて、業田良家の「自虐の詩」が10月映画化です。

Photo_2   Photo_3


http://www.jigyaku.com/index.html

イサオが阿倍寛っていうのは十歩譲っても、幸江が中谷美紀ってのはどうなのかなあ。
せめて西田尚美とか、いっそのこと辛酸なめ子でもいいような気がするんですけど。
予告編見てるとどうも「嫌われ松子」みたいな気がしてしょうがないんですけど…まあいいか。

原作は上巻の前半ぐらいまで「なんだこのマンガ」としか思えないのが、下巻の終わりぐらいまで読むと声も出せないぐらいの感情が襲ってくる不思議な作品ですが、それが映画でも再現されることを願ってます。


けれど私のおすすめは「自虐の詩」ではなく、同じ著者の「ゴーダ哲学堂」(竹書房文庫)です。

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これは本当に素晴らしいです。
内容は細かく書いてもあまり意味がないので、とにかく読んでください。

たぶん竹書房で出してる本の中で一番素晴らしいです。
「ハローバイバイ関暁夫の都市伝説」も面白いですがこの本にはかないません。
「アカギ」は大好きなマンガですがこの本にはかないません。
佐藤寛子の写真集はちょっと強敵ですが、それでもこの本にはかないません。

読んだ直後に風呂に入ると、この本に出てくる話がグルグル頭をよぎって1時間くらい入ってしまいますので、なるべく風呂に入る前には読まないでください。


(H)

September 24, 2007

肩も強い 足も速い そしてリードも冴える ジャンボ古田 ジャンボ古田 狙え三冠王

大学生の頃、よく友人と「(自分たちと同世代の)松井やイチローが引退するようになったらえらい寂しい思いをするんだろうなあ」という話をしてましたが、それにほぼ近い感情を古田の引退記者会見で引き出されてしまいました。
ヤクルト球団はなぜチームの歴史に残るほどの選手を選手として本人がやれるところまでやらせてあげなかったのか、肩が痛いというならなぜケアしてやらなかったのか、選手兼任監督などという、話題性だけで明らかに戦術的にはメリットの無い役職をなぜやらせてしまったのか…。
あれほどの選手の最後が涙を流して「悔しい!」ではあんまりです。
せめて引退後は穏やかな生活が過ごせることを祈ります。

ちなみにタイトルは今をときめく長嶋一茂らとプレーしていた頃の、入団当初の応援歌です。
80年代に活躍した某プロレスラーとひっかけた「ジャンボ古田」のあたりが大変安っぽい歌詞ですが、今でも古田と聞くとこの歌を思い出します・・・。


さて、エンタメ・ノンフィクションフェアは意外に評判がよいみたいですので10/1まで延長します。

なんだかよくわからないけど「オタク・イン・USA ~愛と誤解のAnime輸入史」パトリック・マシアス/著 町山智浩/編・訳(太田出版)がよく売れます。

Usa

置いてみないとわからないものです。


わからないといえば、本が送られてきて初めてその存在を知って「なんでこんな本を」と思わずにいられなかった「2ちゃんねる新書」もそこそこ売れました。
中でも「恥ずかしくて死ぬかと思った体験」は売れきれました。

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置いてみないとわかりません。


なお、10月展開予定の次のフェアは構想半年を要した、場合によってはお客さんを敵に回すかもしれない、大変危険な企画を出します。
題して「もてない俺・独身の私・少子化の社会 ~おひとり様の時代に」です。
苦情が来ないことを祈るばかりです。


今日は帰ったら山本直樹の新作「レッド」を読みます。
雑誌「創」で山本氏が元連合赤軍の方にインタビューしてるのは知ってましたが、こういう本にするとは。

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(H)

September 15, 2007

続・安倍首相辞任


予想していたとはいえ、すごい売れ行きだったなー、「AERA」。
「安倍晋三の敗北」はいいタイトルだ。


さて、どうやら我が国始まって以来の、「オタクとマンガを理解する首相」の誕生は怪しくなってきました。

ということで、「あれ、あんた前は小泉-安倍支持路線だったよね?」という方々が風向き次第で平気で反麻生派に回るのにならい、私もさっくりこっちの本を手配することにしました。

○「一国は一人を以って興り、一人を以って亡ぶ」 (ベストセラーズ)

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まあ、著書ではなく衛藤征士郎氏との対談集ですが。


ウィキペディアを見ていたら、「文藝春秋」2003年9月号で「福田康夫研究」という記事があったそうです。

やるなら今だよ!単行本出そうよ文藝春秋!

(H)

September 12, 2007

安倍首相辞任


所用で丸ノ内線に乗ってたら、隣に座った人の読んでいた号外のデカイ見出しが目に入って知りました。
よっぽど「ちょっとそれ見せて」と横取りしようかと思いつつ帰宅し、TVニュースを見て思ったことは「あれもっと注文出してとけばよかった…」という後悔。

○「官邸崩壊 ―安倍政権迷走の一年」上杉隆(新潮社)

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金曜日14日に少し入ります。

しかし、個人的には安倍首相は最後まで「小泉前首相のツケ」を払わされていた印象が否めません。

参院選の敗北もメディアは閣僚スキャンダルばっかりあげてたけど、実際のところ「公平再分配の法則」から「新自由主義原則=傾斜配分の法則」に転換させた小泉路線のデメリットに気づいた人たちが民主党に投票した、という部分も多いのではないかと思います。

といったところで、こんな本。

○小泉政権―「パトスの首相」は何を変えたのか (中公新書)

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けどこないだこれ返品しちゃったんだよな…。ご注文いただければすぐ取り寄せします。


あとはあれか、インタビューで痛恨ぽく語りつつ内心「俺の時代がキター!!」とか思ってそうな、この方の本もまた注文出した方がいいのかな。


○「とてつもない日本」麻生太郎(新潮新書)

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もし、『麻生首相』が誕生した暁には「ローゼンメイデン」(幻冬舎)には「首相も読んだ!」とかオビがつくのでしょうか。

どうでもいい話ですが、麻生さん、66歳だそうです。若っ!


(H)

September 07, 2007

隣の芝は青いというけれど

台風がすごい勢いで通過していった昨日の今日ですが、皆様のところは大丈夫でしたでしょうか。
電車が一部止まったり23区でも避難された地域もあったとのことですが、まあ九州とか沖縄の方では毎年すごい台風が来て大変なようなので、たまには東日本もこれぐらいがんばってもいいでしょう。

TVニュースではこういうとき必ずターミナルの駅にいって目的地に行けなくなった人にインタビューして「家に帰れなくて困ってる」「出張先に向かえず困っている」という反応を流しますが、ああいうところが日本人の勤勉さでもあり、真面目さでもあり、余裕の無さなのでしょう。
まあ、東京駅で足止め食ったからといってスパッと気持ちを切り替えて銀座に遊びいってしまうような人ばっかりでも会社は困ると思いますが。

発売以来ロングセラーになっている、

○「お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人」吉村葉子(講談社文庫)

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に、「日本人は諦めないから愚痴が出る」という一文がありました。
欲しいものも仕事も子供の成績も、すべて理想を諦めないから愚痴が出る。
フランス人は『そういうものか』と考えサッサと今あるものを受け入れようとする、と。
なるほどと思いました。

世の中には口を開くと自分のこと、他人のこと、今いる環境のこと、何から何までずっと不平不満ばかり話している人がいますが、彼ら彼女らは諦めないから不満なのだなと納得させられました。

もっともこれは一面的な評価で、同じベクトルを裏から見ると「フランス人は何か不都合な点があっても改善しようとする意欲は薄い」という部分にもなるのかもしれません。フランス人の知り合いがいないので何ともわかりませんが。


コンビニができたことで我々は「我慢すること」と「なければないで工夫すること」を奪われた、という指摘にもハッとさせられました。
かつて「快適に過ごすこと」は"理想”であったはずが、現在は“標準”にまで成り下がってしまい、人々はかえってストレスをためているように見えます。
何年か前のイラク人質事件、最近では朝青龍騒動なんかを見ててもいつから日本人はこんなに“バッシング欲”を持つ民族になったのだろうと思わずにいられません。

その答えとしては先のストレスフルな世情の他に、やることない人が増えてるんだろうなあ、と。
大人から子供までやることがない、あるいは何していいかわからない人が増えているんじゃないかと。
本当はそういう人こそほど、本屋に来てほしいのですが。

(H)

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