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July 2007

July 28, 2007

「選挙に行こう!」ってドラマありませんでしたっけ?

参議院選挙が明日に迫りました。

今回は年金が争点だとかなんとか言われてますが、前にもそんなことがあったような気がするのは気のせいでしょうか。
江角マキコは年金払ってないらしいよ、ってところから話が始まって、国会議員の誰々は払ってないらしいよ、あの人も払ってないよ、この人も払ってないよ、みんなしてゴメンナサイ、とかやってたような気がするんですがあれは夢でも見ていたのでしょうか。

あのときも「年金制度のバッポン的見直しが~」とかやってた気がするんですけど、いいのかなもう。
なんか今回は支給漏れの話から始まって社会保険庁のバッシングばっかりで、かと思うと今度の自民党のマニフェストには「社会保険庁解体」とか書いてあって、もうTVでやってるのはニュースなんだか政府のプロパガンダなんだかよくわかりません。

で、「支給漏れ」のニュースが出て少しあとぐらいから、書店には次々と「年金不安」な方向けの本が出ています。
全部紹介するのは面倒なので一部に留めますが、

○これで安心!!年金まるごと一冊完全ガイド(講談社MOOK )

○定年前に知っ得年金の手続き あなたの年金大丈夫ですか?(ローカス)

○年金記録確認お助け手帳(日本法令)

○年金をあてにしない蓄財術(アスキ-新書)

○支給もれ年金私が「探し方」教えますあなたも簡単にできる!!

一部でもこんな感じ。
「年金」で本を検索すると2007年/6月以降発行のものが夥しい量で出てきます。

しかし、うちの店に限った話でいえば、それらはあんまり売れてません。
体感の感覚でいう限り、「年金不安」になっている方々は書店からはあまり見えません。
もちろん地域によって差はあるんでしょうが。

むしろ最近また売れ出した脳トレとかインド数学の本の売れ方を見てると国民ほぼ全員が「老化不安」なんだな、という感じがいたします。国民総アンチエイジング。
やはり「老い」と「死」という絶対逃げられない恐怖を回避する道具がありますよ、と提示されるとたいがいの人はあっけなく財布のヒモを緩めてしまうのでしょう。
なんて言ってる私も一生懸命「おっさんくさくならないように」とかユニクロで考えてたりしますが。


選挙が近いということで普段隅っこにちょっとしかない政治関係の本を真ん中の棚に置き替えてみました。

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が、やっぱりここから売れていく本もあまり…。
社会、経済、歴史の本はそこそこ売れても、政治の本てのはどうも読むまでに至らないようです。

せいぜいこの人のこの本ぐらいでしょうか。

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しかし、書いた人が違うとはいえ、「美しい国」の次がこのタイトル。

あと5年くらい先に、時の首相候補が「マジヤバい日本」(もちろん危機を訴えている方ではなく、称賛の方の意味で)という本を出さないことを祈ります。


ともあれ、店主たるもの売れない売れないばかり言っててもしょうがありません。
というわけで今日はこれを買って帰ろうと思います。

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(H@「鈍感力」「ハローバイバイ」「陰日向に咲く」はまだ売れてる…恐ろしい)

July 21, 2007

夏の100冊…未満。

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予告していた23日より3日ほど前倒しで、「伊野尾書店が選んだ夏の30冊」(仮)はじめました。
数えたら38冊でしたが、1冊しか入れなかった「ガープの世界」がさっそく売れてなくなってしまったり、いいかげんなものです。
マンガではあるけれどこれはぜひ入れよう、と思っていた岡崎京子の「リバーズ・エッジ」が品切れだったのは残念でしたが、かの名作「悪童日記」(そういえばダ・ヴィンチ創刊号の表紙で本木雅弘が手に持ってました)がまだ入手できたのは幸いでした。
たぶんこれを逃すといつ品切れになってもおかしくないので、ぜひこの機会に読んでみてください。

しかし自分の頭にあるリストだけで本を選んだので、並んでいるのがマキャモンの「少年時代」にオースターの「ムーン・パレス」に「ノルウェイの森」と、なんとなく既視感の強い選書になってしまいました。来年はもうやりません。


直木賞、森見登美彦にやったらまた賞自体の評価が変わるんだろうになあ、と思ってましたが「吉原手引草」でしたね。
今日入ってきました。
もっとも中井では直木賞より西原理恵子の「毎日かあさん」の新刊の方がはるかに売れております。

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ちなみにスピリッツではいつのまにか「毎月父さん」というマンガが始まってました。
http://spi-net.jp/tousan/index.html
次は「来月爺さん」とかにならなければいいのですが。

July 14, 2007

クラクラ

台風が接近中とかで、連休というのに東京はもう3日くらい雨です。
明日も雨です。
これで梅雨が抜けるとまた凶悪な暑さが来るのだと思うと、もう夏はいいから、栗拾いとか紅葉狩りに行きたくなりました。
どっか涼しいところでやってないものでしょうか。


さて、このところ文庫の雑学・一般系コーナーの平台に並べられるものにちくま文庫の割合が増えている気がします。

特によく売れてるのが

○「思考の整理学」外山滋比古(ちくま文庫)

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1986年発刊の古い教養文庫ですが、オビに「もっと若い時に読んでいれば…そう思わずにいられませんでした」という書店員の方の文面がついてから急激に売れ出しました。
(その前は同じ文面のPOPがついてましたが)

パラパラと見てみると「思索とは」「知恵とは」みたいに教養書っぽいテーマが多いものの、結構内容はビジネス書的だな、という印象を受けます。
スクラップブックを活用するとか、メモを取るとか。
佐藤優の著書なんかを読んでても思いましたが、教養書とビジネス書はそれほど遠いものではないのかもしれません。


それともう一つが、

○「旧制中学入試問題集」武藤康史(ちくま文庫)

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明治から戦前までの旧制中学、いまの高校ぐらいだと思いますが、当時の入試問題を集めた本。
「当時の中学生はこれほどまでに難易度の高い教養を求められていた」
とあるので中をパラパラ見てみましたが、学生時分に試験だけは散々やらされてきたので、こういう試験問題がビッシリ埋まっているのを見ると難易度が高いか低いかはともかく、もう見ているだけでクラクラしてきます。

毎年2月くらいになるとセンター試験の問題が新聞に出てたりしますが、ああいうのも見るだけでクラクラします。
もう学生にはなれません。

そんなわけで私にこの本のレポートは無理でした。すいません。

あと文庫ではないですが、個人的に気になった本。


○「2011年7月24日」岡村黎明(朝日新書)

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なんか壮大なSFミステリーみたいなタイトルですが、すぐピンと来た人はわかるように、デジタル放送の問題点について言及した本です。
件の日付はアナログ放送が停波する、と予告している日ですね。クサナギ君がCMでやってるアレです。

「DIME」とか「日経トレンディ」とかを毎号読んでればこういうのは詳しくなるんでしょうが、あいにくまるで読まないのでこういうテーマの新書があるとつい手にとってしまいます。

かくいう私も20年愛用してきたソニーのトリニトロンという、つくば万博や後楽園球場のビジョンにも使われていたバブル期を代表するテレビが今年ついに壊れたため、つい電器屋で小雪に見とれてビエラのちっこいのを買ったのですが、画面がキレイになったのはいいけど、レコーダーがデジタル非対応だと録画がアナログ時代より面倒くさくなったり、制限がついたり、それ以外にも面倒くさい点が出てきてなんだかね、というのがあったわけで。
これはあとでぜひ読んでみたいと思います。

しかし、すさまじい量のブラウン管テレビのゴミはどうすんだろ、本当に。

(H)

July 08, 2007

延期になりました

下の方でご案内した「伊野尾書店が選んだ夏の30冊」(仮)ですが、諸般の事情により、7/23(月)からのスタートに替えさせていただきます。
どうもすみません。


ウェブのあちこちで「ブックフェアに行ってきたー、今年はあーでこーで…」という日記を目にして、行けなかった身としては普通にいいなあーとうらやましい思いでいっぱいです。
同時に、物理的にどうやったって行けない地方の書店の人なんかはこんな風に思うのかな、と感じました。

国体みたいに毎年各自治体もちまわりで開催したらどうですかね<ブックフェア
とりあえず来年は「宮崎マンゴーブックフェア」とか。

(H)

July 06, 2007

わからない

夏を前にして、児童書のあたりにわらわらと新刊がいっぱい入ってきました。
並べるのは大変ですが、なんとなく活気が出てきた気がいたします。

むかしに比べて売れるようになったのは小学校就学前の児童用ドリル、なんとなくあまり売れなくなった気がするのは「読書感想文ガイド」でしょうか。
私の頃は読書感想文ガイドなんてなかったので、必死に思ってもいない“感想”と、さも聞いてきたような“どっかの事実”と、義務的に前を向いた“将来の展望”的なものをつなぎあわせて提出していたものですが、あのときの経験がいまこのブログ更新にとても役立っています。
先生ありがとう。
けど「苦い経験」って書いて出したのを赤ペン引かれて「苦しい経験」にされたときはせつなかったよ。


さて、関係者の間で話題のこのコミックを読みました。


○「本屋の森のあかり」(講談社コミックス)

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http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=3406539


感想。


なんだかね。


以上。


これで終わりってわけには・・・いかないですね。


ええと、


○「それでも町は廻っている(1・2巻)」
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が売れております。

読んでみましたが、メイド喫茶に憧れこそあれど馴染みがないからなのか、いまひとつよくわかりませんでした。

けれどちょこちょこ売れているのだから、私に見る目がないだけで、きっと何か人を惹く要素が詰まっているのだと思います。


なんて『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか』に載っていた、ひろゆき氏の「みんながすごいといってるものはなんとなくすごい理論」を追認するようなコメントを出してしまいましたが。
相変わらずラクして書いてやがるなあ、という本ですが、いいところを突いている気がします。
中には本当か?という部分もあるけど。
扶桑社新書最初のヒットとなるでしょうか。

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(H)

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