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February 2007

February 28, 2007

球春

風邪をひいたり児童書のリニューアルを手がけたり棚卸があったりしてるうちに、すっかり更新が停滞気味になってしまいました。
気がつくとこの2週間、ニュース以外まったくTVを見ておりません。
「華麗なる一族」をHDDレコーダーの中で4話か5話分眠らせているうちに、すっかり見る気が失せてしまいました。
けど昭和40年代にああいう髪型ってあったのかなあ。
まあなんでもいいけど。

さて、東京はついに一度も雪の降らぬまま2月を終えました。
明日から3月。
暦の上ではもう春です。
ってな杓子定規なことを言わなくても、もう今年はずっと春みたいな陽気ですが。

春の到来に合わせて、プロ野球の情報がだいぶ増えてきました。
各出版社から選手名鑑もいろいろ出てきました。

Meikan1   Meikan2

今年は開幕が3/24なので、もう一ヶ月ないんですね。
早いもんです。
それにしても松坂はともかく、連日中村ノリの行動をそこまでして伝えなくてもいいんじゃないかと思ってしまいます。
一時は年間50本くらいホームラン打ってた球界を代表するスラッガーが今は年俸50分の1の育成選手扱いという、その落差がニュースバリューになるんでしょうか。
先日ヤンキースの松井秀喜が「不動心」(新潮新書)という本を出しましたが、それこそ中村が「不動心」という本を出したら結構売れる気がします。
もっとも今は本書いてる場合じゃないでしょうけど。

Fudoshin


野球といえば、あさのあつこ「バッテリー」が映画になります。
私の周りでも「すごくいい!」「これ大人もハマるよ」と絶賛している人が何人かいますが、私は読んだことがありません。
ひどい本屋です。
考えてみたら「MAJOR」(松坂が関係あるのかないのか、最近また売れ出しました)も「おおきくふりかぶって」も読んでません。
そろそろ「あぶさん」とか「なんと孫六」といった裏寂れた野球マンガから離れて、こういう光り輝く若い作品を今年は少し読んでいきたいと思います。


(H)

February 19, 2007

スポンサーというタブー

あれほど日本中を大騒ぎさせた耐震偽装問題をほとんどニュースで見かけなくなっていた昨年末、imairuという小さな会社からあのイーホームズの藤田社長(当時)の本が発刊されました。

●「耐震偽装 月に響く笛」藤田東吾
Taishin_cover


前書きの中で、藤田氏はこの本は当初文藝春秋社から発行するつもりだったと書いています。
しかし発行の直前でアパグループに関する記述部分を削るか、国が認めない限り出版は出来ないと伝えられ、それでこのimairuという出版社から発行するに至った経緯が綴られています。
(アパグループに関しては最近問題が報道されるようになってきましたが)


パラパラと見てもらえばわかりますが、450ページ近くあるのに字が小さく、読むのに時間を要します。
しかしこの長さこそが建築業界に潜むパンドラの箱を開けてしまったがために権力者からスケープゴートにされてしまった藤田氏の怨念をそのまま表している気がします。

事件が表に出る前、耐震偽装を発見した藤田氏に「正義感で公表して、誰が得をするのか」と問い詰める関係者が出てきます。
おそらく、この事件の内部関係者の最大公約数的意見はこれだったのでしょう。
公表すれば設計もデベロッパーも、監督官庁の国土交通省も、検査の責任者である地方自治体もみんな傷がつく。べらぼうな補修の金もかかる。確かに強度の不足した建物は問題だが、実際震度4なり5で倒壊した建物はまだ出てないし大丈夫だろう、どうせ古い建物はもっと危ないんだし…というような。
そして、耐震偽装問題そのものが複雑な構造になっていること、国民のほとんどは関係法律を知らないことを利用し、自らの責任を逃れるため国土交通省と検察が『生贄』を作ったということを告発しています。
(当初は『生贄』の中にヒューザーが入っていなかったというのが驚きでした)

さらに、マスコミが権力を監視するという「チェック&バランス」の機能は残念ながらこの国ではほぼフリーズしている現実が明らかになります。
国家もマスコミも正義とか使命という理想の前に「スポンサー」には逆らえないという現実が。


一般世間では、「藤田の話なんか聞けるか」という人も多いでしょう。
私はこの本を仲間内のある書店社長に紹介したところ「こいつの本なんか売りたくない」と言われました。
それだけ国とマスコミが打つキャンペーンというのは人々に固定観念を与える効果があるんだと実感しました。
事実、この本は内容の衝撃度に比べてさほど売れてはいないようです。
(内容的に本がまずテレビ・新聞などで宣伝されないこともあるでしょうが)

内部的な話になりますが、この本は直販といって出版社と書店が直接仕入れ交渉をする扱いのやや面倒な本です。
そんな手間のかかる、それほど売れてもいない本を私は今回仕入れました。
なぜならお客さんに読んでもらいたいからです。
私たちの暮らす世の中にはこういうことがあるんだということを。
市場原理主義に基づいた民営化・競争化社会ではスポンサーというタブーはどんどん肥大していくということを。


どこで聞いたか見たか忘れましたが、「不二家はなぜああなったのか」という問いに「マクドナルドやセブンイレブンほどCMを出さなかったから」という答えがありました。
全然笑えません。


(H)

February 12, 2007

子育て

暖冬で季節感がおかしい今日この頃ですが、ちゃくちゃくと本屋に並ぶ本が4月の新生活を意識した装いになってきたような気がします。入園・入学準備の本から、一人暮らしのインテリア・料理の作り方、お弁当作りの本などがずらっと並んでます。そういえば、私も大学生になるときに始めての一人暮らしでドキドキしたな~と思い出したりします。実家にいたころはカレーぐらいしか作れなかったので、母から届く荷物にはよく簡単な料理の作り方が手紙に書いてそえてあったりしました。今では必要に迫られてだいぶ作れるようになったんですけど、やっぱり母の料理が一番ですよね。
幼稚園や小学校では、お母さんに手さげ袋や雑巾を縫ってもらったりしますよね。うちの母は姉の手さげ袋に大きく太いペンで自分の名前を書いてしまったことがあります(笑)太い2重線で消して横に姉の名前を書いたそうですが・・姉は今でもこの話をよく持ち出すので、よほど幼心に衝撃的だったんでしょうね。この手さげ袋など入学準備のお裁縫の本がたくさん出ていますが、最近のお母さんはきちんと作ったりしているんでしょうかね。なんでも簡単に手に入ってしまう世の中ですもんね。年賀状も手書きの人少ないし、調味料も煮物の素とかで味付けできちゃいますもんね。でも子供はお母さんの手作りって嬉しいんですよね。とくに小さい頃は。お母さんも自分が作ったものを子供が喜んで使ってくれると嬉しいんですよね。こういうのすごく大切だと思います。そういえば、去年の夏に浴衣を着たときに、母が作った巾着の色が浴衣に合わないから、巾着新しく買ったよって言ったら、すごく母が悲しそうで、わるかったなぁと思ったりしました。
母親って今思うと偉大ですよね。姉に話したら、「母親なんだから当たり前でしょ。」と言ってましたが(笑)
まぁ、全国のお母さん、初めてお母さんになる方も、子どもが入園・入学する方も、子どもが大学や社会に出るので離れて暮らすことになる方も、子どもはお母さんを見てますから頑張ってください!!
特に小さい子どもがいるお母さんにはたくさん育児の応援本が出ているのでいくつか紹介したいと思います☆★

男の子を伸ばす母親は、ここが違う!/松永 暢史
Otokonokowo

息子の行動を「くだらない」とか「落ち着きがない」とか思って、醒めて見ていませんか?いやいや、男の子はそれで創造力、行動力や知性を確実に伸ばしているのです。
それが男の子の持つ「オチンチン力」です。
「よい子」とされてきた男の子が伸び悩んでいる姿。
それを何度も見てきた伝説のカリスマ家庭教師が説く40の奥義をここに公開。

子育てハッピーエッセンス100%/明橋 大二

Kosodatehappy

ベストセラー『子育てハッピーアドバイス』シリーズの中から特に大事なポイントを選んだみんなのお宝ブック。

シリーズ167万部突破の『子育てハッピーアドバイス』1~3巻の中から、大切な所ばかり100選んで、一回り小さなサイズに仕上げた、ファン待望の1冊。「輝ける子」に育てるためのエッセンスが、ぎっしりつまっています。

W

February 05, 2007

2月になりました

正月とか手帳とかカレンダーとか家計簿とか、本屋的にはあれもこれもとアタフタ出していた商品が軒並み売れなくなってきた今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
正月は商品ではないという突っ込みはさておき、やれ恵方巻だ合格キットカットだバレンタインだと景気の良さそうなコンビニを横目に、この時期本屋はわりと売るものがありません。
ウチもひっそりと確定申告の本などを並べておりますが、当然恵方巻のようにバンバン売れるものでもありません。
(しかしどこが主導だったのか知りませんが、この何年かの“節分に恵方巻を食べる習慣を一般層に浸透させよう”キャンペーンは見事でした。出版業界も見習わなくては)

でまあ、こんな本を置いております。

『学校で教えない教科書シリーズ』
http://www.nihonbungeisha.co.jp/books/02_02001_1.html

この日本文芸社のHPには当然発行している全点が紹介されてますが、いかんせん64冊は置ききれないので全部はありません。
何があるかはご来店して直接確かめてみてください。

とりあえず、私はこれを読んでみようかと思います。

○「面白いほどよくわかる落語の名作100」
Rakugonokyokasyo


「あ、タイガータイガーじれったいがー」でおなじみのドラマ「タイガー&ドラゴン」を中途半端に見逃した私としては、よくネタにされる「寿限無」「目黒のさんま」といった古典落語が自分の中で非常に中途半端な消化状態になっており、このままですと絶対にどこかの席で知ったかぶって墓穴を掘るような気がするので、この本を読んで改めて消化し直したいと思っております。

ちなみに私の知人には「知ったかぶり週報」などという、出版業界のみならずいろんなことを知ったかぶる週報をわざわざ出しておられる方もおりますが、私も過去いろんなところで知ったかぶった末、たくさん恥をかいてきました。
けれどもうそろそろいい年なので、なるべくそういうのは卒業したいと思っております。

もっとも、かつてアントニオ猪木は爆発的な破壊力を秘めた詩集『馬鹿になれ』(角川書店)の中で、

「馬鹿になれ とことん馬鹿になれ / 恥をかけ とことん恥をかけ
かいて かいて 恥かいて /  裸になったら見えてくる
本当の自分が見えてくる  / 本当の自分も笑ってた
それくらい 馬鹿になれ」

と語っていました。
さすが血糖値596(通常大人の血糖値は80~100程度)を氷風呂とキャベツ丼(キャベツだけを白米に載せた食事)で治した人は言うことが違います。
見習いたいと思います。
いや、見ず知らずの他人に張り手をかましたり、突然「元気ですか」と大声を上げたりする様はあまり見習いたくはありませんが。

何の話かわからなくなってきたところでまた。

(H)

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