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December 2006

December 29, 2006

年末年始の営業について

12/31(日) ~ 1/2(火) はお休みとさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

年の瀬のご挨拶に代えて

今年も残すところあと2日になりました。
2006年も終わりになろうとしています。
年の瀬になり、今年のベスト10とかこのミステリーがすごいとか、いろいろまとめられる時期になりました。

今年私が読んだ本ベスト3は、

1位 「国家の罠」佐藤優(新潮社)
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2位 「ボーイズ・オン・ザ・ラン」花沢健吾(小学館ビッグコミック)
2006best2

3位 「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ(早川書房)
2006best3

番外・・・ 「中退アフロ田中」(小学館ビッグコミック)


といったところでした。
去年の本が1位だったりコミックが混じってたりメチャクチャですが。

今年は去年のような震災とか大事件は比較的少なかった気がしますが、代わりにメディアの怖さを実感させられっぱなしの一年でした。
1月のライブドア事件に始まり、村上ファンド・村上世彰氏の逮捕、秋田の女児殺害事件、飲酒運転といじめ自殺の集中報道。
すべて元々のタネはあったとしても、メディアが過剰に膨張させた事件だった気がしてなりません。
最近では危険性が実証されないまま、テレビがノロウィルスの流行を伝える中でカキの映像を再三使ったことでカキの値段が暴落し(去年までキロ2000円代だったものが600円とか)、カキ業者の中には倒産寸前になっているところもあるそうです。

太平洋戦争の始まる前、「日本は大丈夫だ」と伝える新聞と、「日本は危ない」と伝える新聞では、売れるのは後者の方だったそうです。
危機感を煽れば煽るほど、メディアという産業は潤います。
結果、「いじめ報道をすればするほど自殺者は増える」という皮肉なデータを影に残しつつ。

もっともメディアというのは、市民の最大公約数的要望・意思に沿って動く機関であります。
市場原理に沿った報道というのは、私たちが望んだ形ということでもあります。


基本的に、売れるものを追求するのは企業として健全な姿勢であると思います。
ただし、健全であることが必ずしも魅力的であるということにはつながりません。
かつてクラスに一人はいた、品行方正で健全な同級生は魅力的な人物でしたか?


私は最近、メディアに限らず、本屋に限らず、ありとあらゆるところで進められる「できる限りの無駄を排除した、効率と売り上げ第一主義」が窮屈に思えて仕方ありません。
私は経営責任者ですので、会社に利益を出すことが第一に求められます。
端的に、商売は売れるものを置いて売れないものを排除するのが基本です。
けれど最近、その売れるものの周りにあるべき売れないものの存在というのは完全に排除していいものなのだろうか、と思うようになりました。

かつて書店は、A,B,C,D,Eと5冊の本が並んでいて、その中ではAがよく売れている、その次にはBが売れている、そういう商売をしていました。
いま書店は、Aだけを何十冊も広げて、POPをつけて、BからEまでは一瞬だけ店頭に出してすぐに返品する、そういう商売が中心になっています。
いいも悪いもありません。
むしろそういう傾向にあるからこそ、うちのような小さな店でもそれなりに需要をとらえることができるわけで、感謝しないといけないのかもしれません。


あるものはどこにでもあるが、ないものはどこにもない。
あるところには集中してあるが、ないところには全然ない。
情報があふれた結果おこる一極集中が、どんどん選択肢を奪っていることに息苦しさを覚えます。


自動車のブレーキには、かならず踏み込みのところにブレーキが効きだすまでの“遊び”と呼ばれる空間があります。
もしこの“遊び”がなければちょっと足が触れただけでブレーキが効きだす、ギスギスした運転になることでしょう。

経済原則は私が決められるわけではないので、ここで私がとやかく言ったところで何も変わらないでしょう。
むしろその傾向に沿った店舗経営を行っていくことが正しい務めであることも理解しています。
ただ今後長期的視野で、何かそういった「経営的に無駄を含んだビジネスモデル」が構築できないか、ずっと考えていきたいと思います。
そしておそらくそれは、すでにビジネスモデルとして破綻しかかっている本屋という業種を延命させるための方法論にもつながってくると考えています。

今年も、伊野尾書店をご利用いただき、またこのブログを見ていただきありがとうございました。
何人かの方から店頭で声をかけていただいたこともありました。
相変わらずどこまで続くかわからない商売ですが、また来年もよろしくお願いいたします。


           従業員一同より感謝を込めて

December 27, 2006

いよいよ年末

さてクリスマスが終わりましたね。
クリスマスといえば、本にラッピングを頼まれる確立が一年のうちでグッと増す季節です。
正直本屋さんはそれほどラッピングに慣れていないので、お客様に頼まれると少なからずドキドキします(私だけかも)。今年は新しく入ったバイトの子に教えるふりをしながら、わざわざネットで画像つきのラッピング方法を熟読し、自分が真剣に練習してしまいました(笑)図書券を包むのだけは自信があるんですけどね。本屋さんですから。
練習の成果が出たかどうかはお客様のみ知るといった形で・・。ただひとつ、練習と本番は常に違うものですよね。なんて。
さてそんなドキドキ生活も終わったということで、12月初旬から当店で行っていたクリスマスフェアもとうとう終わりをむかえました。
そこで、売れ行きがよかった作品を紹介したいと思います。

マザー・テレサ 愛と祈りのことば/PHP文庫
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「愛は、この世でもっとも偉大な贈り物なのです」「救われるためには、神さまを愛すること。そして何よりもまず祈ること」「親切にしすぎて間違いを犯すことの方が、親切と無関係に奇跡を行うことより、好きです」―その生涯を、神への信仰と貧者の救済に捧げたマザー・テレサ。神との深い一致を実践する中で語られた言葉に込められた愛の真理とは?本当に心豊かに生きるための糧となるメッセージ集。

信仰とか関係なく賢人の言葉はやはりたくさんの人の心に響くようです。
私はこの手の類の名言集はあまり読まないで自分は自分と思っていたりしますが、たまにはきちんとした考えを補給しないと馬鹿になってしまうな・・と考えさせられる売れ行きでした。

くつしたをかくせ!/乙一/光文社
この本は前にクリスマスフェアに置いていますとブログで紹介させていただいた一冊です。
宣伝文句に自分があおられてしまい、読みたいなぁと思っていたら売切れてしまいました。絵もすごく素敵で、本の大きさも小さめな絵本なので贈り物として購入していただけたようです☆本の内容が気になる方は前回のブログの方もチェックしてみてください!

さて、クリスマスが終わったということはあとすこしでお正月ですね、みなさんあと一息勉強に会社頑張って下さい!それでは私は今年はもう登場することはないと思うので、ひとあし早く「みなさんよいお年を☆★」 
W

December 20, 2006

イトイ事務所の本置いてます・・・が


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イトイ事務所の新刊を仕入れました。
ラインナップは、

○「ほぼ日刊イトイ新聞の謎」(ほぼ日刊イトイ新聞 著、定価 1998円)
○「ベリーショーツ」(よしもとばなな 著、定価 1500円)
○「ブタフィーヌさん(1)」(たかしまてつを 著、定価 1200円)
○「三位一体モデル」(中沢新一 著、定価 1260円)
○「金の言いまつがい」(ほぼ日刊イトイ新聞 著、定価 1260円)
○「銀の言いまつがい」(ほぼ日刊イトイ新聞 著、定価 1260円)

の6種類です。

が、このうち「ベリーショーツ」と「金の言いまつがい」がすでに売り切れてしまいました。
残りの本も少なくなっておりますので、お早めにご来店ください。

詳しい内容はこちらをご覧下さい。
http://www.1101.com/books/index.html


December 15, 2006

「アルネ」の取り扱いはじめました。


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今月15日発行分の18号から「アルネ」を置いています。
「アルネ」についてはこちらからどうぞ。
http://www.iog.co.jp/shop/now/arne/18.html
なおバックナンバーについては注文となります。


December 09, 2006

クリスマスフェア開催★

さあ始まりました『クリスマスフェア』☆★
といっても始まって1週間ちょっと経ちましたが。
みなさん足を運んでいただけましたか(?_?)
初めてのひとりで任されたフェア。
選んだ本を実際に棚に並べてみると、なんだかはずかしい気分になりました。
実は前にブログで「プラネタリウムのふたご/いしいしんじ」を置きます!と宣言したにもかかわらず、フェアの始まりに間に合わず、先日棚に並べました。申し訳ありませんでした。
他にもちょっとずつフェアに本が増えていってます。気のせいじゃありません。私が初日に揃えれなかった本をちょっとずつ足していっているのです。
Photo


さて、今回のフェアは「心が暖かくなる」というテーマで本を選んだので、一見するとクリスマスと関係ないと思われる本も置いてあります。これは「大切な人に贈り物として選んでいただけたらいいな」と思って置いてみました。
みなさんはクリスマスに「本」を贈ったことはありますか?
大人になってから本を人にプレゼントされることはなくなってきたように思います。そんな時にプレゼントにオススメの本が添えてあったりしたらちょっと嬉しくないですか?女性は特にそういうの嬉しいんじゃないかな☆★本から大切な人の心に暖かさをプレゼントしてみるのもいいものではないでしょうか。文庫の本もクリスマス用のラッピングも出来るので気軽の声をかけてください!

大人になるとなかな絵本を読まなくなると思います。
なので、大人のための絵本をいくつか並べてみましたので、ここでも紹介させていただきます。

くつしたをかくせ!/乙一
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「夜になると大人たちは、おびえながら子どもたちに言った。サンタがくるぞ!」。「GOTH」「ZOO」などでその評価を不動のものにした乙一のクリスマス・ファンタジーを、イラストレーター羽住都のすばらしいイラストが彩る。テキストは日英バイリンガル。

ベリーショーツ/よしもとばなな
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日々、少しずつぽたぽたと感じてはたまっていく、
釈然としないこと、すっきりわりきれないこと、謎なこと‥‥。
続けて読めば小説になるのかもしれないし?
日記かと思って読むと、どうやらそうでもないらしいし?
爆笑の回も多いのだけれど、泣かせることもあるんだとか?
1編ずつは、数分で読みきれる短さ。
でも、54編あつまった「ベリーショーツ」が
こころに残す何かは、とてもぜいたくに詰まっています。


次にこれは世界のホットドリンクをあつめた本です!ココア、コーヒー、紅茶・・・ありきたりの飲み物にはあきた!ここら辺で新しいホットドリンクに挑戦してみてはいかがですか?女の株も上がっちゃうかも(笑)
世界のホットドリンク
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普段自分では買わない絵本や変わった本をぜひ中まで見てみて下さい!
というわけで、クリスマスまでフェアをしているので、ぜひ遊びに来て下さい★☆★
W

December 04, 2006

書店にあるフリーペーパー

書店の店頭にはPR誌と呼ばれる、各出版社が自社の本の宣伝のために発行するフリーペーパーが置いてあることがあります。
しかし昨今の出版不況を受け、送り先の書店を限定したり、発行自体をやめたり(その多くはWEBに移行することが多い)といった理由で伊野尾書店の店頭からもPR誌が消えていた時期がありました。

しかし最近またPR誌が復興の兆しを見せています。
そのうちのいくつかをご紹介します。

まずは光文社の「本が好き!」
http://www.kobunsha.com/CGI/magazine/hyoji.cgi?sw=index&id=026&date=20061110

基本的には光文社の新刊をフューチャーした読み物が中心になり、その回りを作家の連載小説やエッセイが固めるという、PR誌の王道をゆくスタイルです。
ただし、この12月号はすでに全部はけてしまい伊野尾書店にはもうありませんので、ご注意ください。

今月は浅田次郎「月下の恋人」が大きく扱われいる他、女性コミックの大家槇村さとるのエッセイなんてのもあるようです。

毎月10日の発行ですが、あくまで10日発行ということで、10日に店頭に並んでいるわけではありません。
見かけたらどうぞ。


続いて「アスペクト」。
Aspect


海外翻訳作品とかビジネスものとか写真集とか、まあ文庫を出してないだけで総合出版社といっていいと思うんですがアスペクトという出版社がありましてhttp://www.aspect.co.jp/np/index.do、そこのPR誌です。

当然自社本の宣伝もありますが、それほどグイグイ出してるわけではなく、巻頭企画やいろんなライターの人のエッセイが中心なので、ミニ「ダ・ヴィンチ」的な色を持っています。
今月の特集は「泣ける本で泣いてたまるか!」。
「あらすじで読む『世界の中心で愛をさけぶ』と『DeepLove』」という、両方をまったく読んでいない書店員には大変ありがたいページがありました。
そんな話だったのですね。
けどまあ、あらすじにしちゃうとこんなもんだろうなあ、何の小説でも。

非常によくもらわれていくようで、店頭分は残りわずかとなっています。どうぞお早めに。


最後に紹介するのは「いける本・いけない本」。
Ikeruhon


これを送ってくるのは池田晶子『人生のほんとう』を出しているトランスビューという出版社ではありますが、発行しているのは編集者・出版社社員・大学教授・書店員などで構成する「ムダの会」という組織です(どんな名前だ)。

これは他のPR誌とはちょっと違ってまして、中身は新刊案内ではなく、先の「ムダの会」の面々がそれぞれ最近読んだ「いける本=読んでよかった本」と「いけない本=読んでよくなかった本」について語っているという、そういう内容になっています。
(巻末には多少エッセイやレポートもあります)

同じ業界の末端から見ると、「いける」本はともかく、実名を挙げて「いけない本」を挙げるムダの会の面々はすごいというか、筋が入ってるなあという感じです。
こういう人がすすめた本なら読みたくなります。
「いけない本」として挙げられた本の著者や出版社には申し訳ないですけど。
それにしても「いけない本」として挙げられるのは新書が多いような…昨今のブームも表裏一体でしょうか。
(そういえば幻冬舎新書なんてのが創刊になりました。黄色い背表紙が目印です)

「いける本・いけない本」は今日届きましたので、まだ在庫に余裕があります。

書店発でフリーペーパーやブログなどやってみたりしますが、やはり著者や出版社主催で出してるものはモノが違います。
ぜひ見かけたら手にとってみてください。


(H)

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