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June 2006

June 25, 2006

音楽と本♪♪

私は部屋でよく音楽を流しながら読書をします。
そのときはまってる曲をひたすらかけてるので、この本はこの曲聴きながら読んだなと勝手にテーマソングがあったりします♪
ちなみに村上春樹の「海辺のカフカ」はノラ・ジョーンズの『Don't Know Why』 です。
最近でいうと宮部みゆきの「ブレイブストーリー」はレミオロメンの『スタンドバイミー』(我ながらばっちりな選曲だと思う!)。
音楽って昔の記憶を呼び起こしてくれたりするし、こうやって本の世界を思い出させてくれたりもするなぁって思います。
でもうるさくない程度に流さないと本に集中できませんからね(笑)

そんな中、音楽が重要な要素の映画
「タイヨウのうた」をさあ泣くぞと意気込んで観に行ってきました☆★
主演がYUIそして塚本高史が相手役。

YUIが演じる雨音薫は太陽の光を浴びることができないXPという病気を
抱えています。昼と夜が逆転した毎日、歌うことでしか生きていることを実感
できない。そんな彼女の楽しみは自分の窓から見えるバス停にくる孝治を
眺めること。そんな二人が出会い、普通の幸せを夢みるようになった薫だけれど、
自分に残された時間が少ないことを知る。

しっかり泣いてしまいました(;_;)
両サイドに座っていた人も号泣してました。
YUIの歌が雨音薫の恋の喜びだったり悲しみだったりを
あまりに切なく表現してるので主題歌を彼女が歌うたびに
胸の中がジーンと熱くなりました。
実は私「いま会いに行きます」でも泣かなかったんですよ・・
音楽ってやっぱり心を動かす力があるんですね!

そしてなにより今まで歌を歌っているYUIしか見たことがなかったので
普通に喋っているYUIのかわいさにやられちゃいました!
声がかわいいんですよ~(>_<)そして演技がうまかったです★

ところでこのお話はドラマ化もされるのですよね。
最近多いですよねこの流れ。
主演は沢尻えりかさんらしいですが、歌の方はどうなっちゃうんだろ(笑)

もちろん原作の本も置いているので読んでみてください!
私は映画で先に見てしまったけれど、本当は本で読んで自分でイメージするのが
一番好きです。
「ブレイブストーリー」とかファンタジーなだけに本当に自分のワールド出来上がっちゃってるんで映画観るのこわいな~(*△*)笑

「タイヨウのうた」ソニー・マガジンズ  
Taiyounouta


June 22, 2006

異例の本

「発売日まで本の内容を明かしてはならない」という異例の通達があった本。
それがこの『世田谷一家殺人事件 ~侵入者たちの告白』(草思社)です。

Setagayaikka

http://www.soshisha.com/book_wadai/31setagaya/

2000年12月末、世田谷で起きた一家四人殺人事件。
そんなのあったっけ、と思い出せなくても、ニュースで無自覚に繰り返された「宮沢みきおさん」という被害者の名前は覚えておられるのではないでしょうか。
この本は未だ解決されていないあの事件の犯人グループを特定したスクープ本です。

警察がまだ捕まえられていない犯人グループを、一介のライターが特定できるのか?
その答えは、読んで一人一人に考えてもらうしかありません。
私も昨日読みました。
ここに書いてある事が事実か虚構か、判断がつきません。

ただ、内容は圧倒的です。
細部に渡ったリアリティのある描写、説明。
登場人物の談話。
特定される犯人グループたち。

ただただ、圧倒されます。
そして、戦慄します。

なぜ、あのような怖ろしい事件が起きたのか。

この本で語られるその核心部分は、仮にここに書いてあるのが作り話であったとしても、まったく何の気休めにもならない恐怖感を読む者すべてに与えます。
読み終わってからこれだけショックを与えられた本は、最近ではちょっと記憶にありません。

(H)

June 17, 2006

ダメな父ちゃんへ贈る本

月曜日に日本代表がああいうトラウマになりそうな残酷な負け方をして、あーこりゃどうなるだろう、と心配してたらやっぱりイマイチかと。

Numberの速報号の売れ行きのことです。
他にも速報号を出してる雑誌はいくつかありますが、Numberはブラジル代表のように他をよせつけない高い壁であります。
しかしそのNumberをしても今回のは売れ行きに精彩がありません。
「もうあの試合は振り返りたくない」という人が多いのか、ワールドカップ自体に興味を持たない人が(まあそれが本来の姿という気もしますが)増えたのか。
前回日韓大会での予選突破の時とか、あるいは別の競技ですが春先のWBC優勝号とか、Numberはとてもよく売れたのですけど。
明日のクロアチア戦で勝てばまたパーっと売れるかもしれません。
がんばってください日本代表の皆様。


さて、その明日は父の日ですが、以前ここでみうらじゅん「青春ノイローゼ」を紹介したときにご案内した「ダメな父ちゃんに贈る本」棚がおかげさまで大変よく売れております。
当初父の日が終わったら別の本を並べる予定でしたが、6月いっぱいまで延長します。

060617_1905


その中にいっしょに置いてみたら、とてもよく売れてるのがこちら。

○「翔、曰く EXCITING」哀川翔(ぴあ)
Syoiwaku


ご存知哀川翔アニキの名言集です。

「トイレットペーパーがなくなってるのを見て見ぬふりして出てきたら半殺し」
「大人は筋を通して教えなければいけない時は、負けるわけにいかねえんだ」
「オヤジが息子に教えるのは、釣り・ベールボール・キャンプ。3つの要素ですべてをまかなえる」

などなど、家族に対して常にポリシーを持ち続ける哀川アニキのたまらないセリフに溢れています。
世代を問わず男に訴えかけるものを持った人だなあと思います。

個人的には「とんぼ」の長渕剛の舎弟役と、ゼブラーマンの印象ばかりが強かったんですが、もっと早く読んどけばよかったなあと思いました。
これは宇梶剛士の本もそうだったんですが。
あ、両方とも「不良品」つながりだ。

あと不良品ぽくて面白い本書けそうな人っていうと、誰だ。
クレイジーケンバンドの横山剣さんか。
よくわかりません。
芸能人でも何でも面白い人が書いた本なら、みんな店に置きたいと思います。


(H)

June 09, 2006

世間ではいよいよワールドカップ祭ですが

そんな気運を無視してスポーツコーナーで出してるのがこの本。

「データで読む 常識をくつがえす野球」小林信也 著 /データスタジアム(草思社)
Dateyakyu

http://www.soshisha.com/book_search/detail/1_4794214944.html

ちょっと気になって読んでみると、発見につぐ発見。
ひとつ例を挙げてみますと、

○ノーアウト1塁で送りバントと強打では点が入る率は強攻策の方が高い

これは「送りバントは意味がない」という単純な話ではなく、ノーアウト1塁が10回あって10回バントしたのと10回強行したのでは合計点数は強打の方が多いと、まあ当たり前ちゃ当たり前ですがそういう話です。

が。

昨年の公式戦のデータでいうと、送りバントと強攻策では「ランナーの進塁」という面ではバントの方が上ですが、「その後に点が入る可能性」でいうと二つの間にはほとんど差がないのですよ。
だから同じくらいの確率しかないのに、つながれば大量点につながる可能性も高い強攻策を捨てておよそ1点しか入らないであろう送りバントを初回から選択するのは、賢明な采配と言えるのか?という問題提起が本書ではされております。

もうひとつ昨年のデータでいうと、ノーアウト1,2塁での送りバントの成功率は30%台だそうです。
バントは状況によっては意外にリスキーな作戦であるという認識を持たないといけないようです。

その他にも、

○データでは有効な“バントをしない強打の2番打者”論とか、
○9回の攻防より初回の攻防の方が結果につながる

など、野球マニアにはたまらない発見が次から次へ提示される一冊です。
「マネー・ボール」(講談社ランダムハウス)の次はぜひこの本を。

なお今つけているPOPは『谷沢や中畑の解説はもういらない!』。
本当は『あと斉藤明夫と笘篠もいらない!』とも書きたかったのですけど。
まあ個人的主観なんで見逃してください。
いつの日か大沢親分が店に来て「渇だよ、渇ぅ!」とツバを飛ばしてこの本を買ってくれることを夢見て。

(H)

June 08, 2006

大きな社会と小さな一人

村上ファンドの村上代表がインサイダー取引の疑いで逮捕されました。
ホリエモンに続いての逮捕で考えたことは、結局いくらお金や知名度があっても彼らは一般人であり、検察に目をつけられれば転ばされるのはたやすいのだろうか、ということです。
非常に不謹慎な例えかもしれませんが、警察がその気になればどんなクルマであろうと一時停止違反とか安全運転義務違反といった罪で吊るしあげられるように、検察が一度目をつけたら、背中に黒い権力でも背負ってない限り彼らの追及から逃れるのは相当難しいんじゃないだろうか、そんなことを考えました。

まあどっちみち東京地検特捜部とはもゆかりもないであろう町の本屋がそんな陰謀論めいたことばかり考えてもしょうがないので、そんな陰謀だの何だのとはまったく別種な本を2冊、紹介したいと思います。


○「典子44歳 いま、伝えたい ―「典子は、今」あれから25年」白井のり子(光文社)
Noriko44


両腕のないサリドマイド障害児が主人公を演じた25年前の映画「典子は、今」を、今年31歳になる私は知りません。
睡眠薬として売られていたサリドマイドによる薬害で両腕を失った人がいたこと、そのような人を撮った映画があったこと、その映画は大反響を引き起こして天皇皇后陛下までその映画を見たこと、すべてこの本で初めて知りました。
「どうやって歯をみがくのですか」という幼稚園児の質問に、彼女は答えます。

「みなさんと同じですよ。ただ、手が使えないので足でみがきます。みなさんも歯をみがきましょうね」と。


その隣りに置いてるのがこの本。

○「ジロジロ見ないで ―普通の顔を喪った9人の物語」(扶桑社)
Jirojiro


ヤケドによって顔が変わってしまったり、生まれつきのアザや病気のために外見が著しく異なる男女9人。
ページをめくると否応無く目に飛び込んでくる彼らの“顔”に、まずほとんどの人が軽いショックを受けると思います。
顔の半分を覆うアザによって幼少時『バケモノ』と罵られた経験を持つ藤井さんは、こう語ります。

「ジロジロ見られたら、笑顔でおじぎをします。たいてい相手はキョトンとしますが、なかにはつられて笑顔でおじぎをかえす人もいます。その人を睨むより、その方が気持ちいいでしょう?」


どちらも、「普通を喪った人たち」の本です。
『人は見た目が9割』な価値観が跋扈する昨今、大きな字で書いてあろうが、漢字にひらがながふってあろうが、これらの本が重たい内容であることには変わりありません。

また、これらを読んだからといって、彼らでない以上、本当の苦しみや辛さはわかりっこないです。
そもそも「どうやって歯をみがきますか?」という質問は、たいていの人は受けません。
そんな質問を受けること自体が、おそらく彼らのストレスになるでしょう。
それでも質問をしなければ、周りの人間はずっとわからないままというのもあります。

どちらも正しくなくて、どちらも間違いでないのでしょう。
永遠にわからない「他人」をわかろうとすることで、おそらく私たちのこの社会はなりたっているのでしょうから。


一冊の本を読んで、それまでまったく考えたこともなかったようなことを考えるようになる。
親しい人に意見を聞いて見る。
少しだけ、何か行動してみる。
本にはそういったチャンスを与えるエッセンスがあちこちに転がっています。


(H)

June 04, 2006

いろんな意味での成長

先日、家の近所を歩いていたら幼稚園児が朝のお散歩をしていました。
みんな仲良く手をつないでゾロゾロ歩いていてかわいかったです☆
ほのぼの~・・・
幼稚園児の女の子が誰かに手を振っているのをボ~ッと見ていたら
周りの子供も10人ぐらい手を振り初めて、なにごとかと思ったら
「お姉ちゃんバイバァ~イ(>_<)☆」
そう、みんな私に手を振っていてくれたのです!
きゅ~んとしながら急いで手を振り返しました。
すごくいい気分にさせてもらえた朝でした♪

さぁここまでは余談です。
店長のようにここから本の話題に持っていくテクニックはありません。笑
期待もされていません。きっと(TзT)

しつこく私のバイト生活について書きたいと思います☆
私が最近初めて担当させていただいているのが
「ライトノベルス」や「ティーンズむけの文庫」の棚だったりして
『興味』以前に『年齢』が伴わない・・・(泣)
とういうことで、何を置いたらいいか四苦八苦しています。
ライトノベルス等を買って下さるお客様に
「誰の小説が流行なんですか!?」
「置いて欲しい本ありますか!?」
と喉から手が出るほど聞きたくなります。笑
実際はそうもいかないので、アニメ化作品を置いてみたり、ランキングをみたり
してもっか勉強中といったところです。
とりあえず『いとうのいぢ』さんの絵の小説は人気があるみたいです。
『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズは在庫を切らしていたのですが入荷したので
チェックしてみてください☆★

『涼宮ハルヒの憂鬱』角川スニーカー文庫 谷川流〔著〕 いとうのいぢ〔絵〕
Haruhi

そういえば中学生ぐらいのころは自分も折原みとさんや小林深雪さんの
ティーンズ文庫を読んでたなー・・・
と探してみたらあの頃連載していたお話がまだ続いていたりしてびっくり(*о*)
こっちはもう10年近く年月が流れているのに(笑)
年上だった主人公がもはやはるか年下です・・
磯野さんちのカツオ君並みに年をとらなくて羨ましいかぎりです。

お話の中の人物たちは年をとらなくても、自分は確実に大人になって、
そしてそんな自分がまた昔読んだお話を読んでみるというのも結構面白いなと
最近は感じています。
としんみりかっこよさげに言ってみましたが、
私は『ちびまるこちゃん』を読み直して笑っているだけのことなんですが(笑)
でも、本当に久しぶりに読むと面白いんですよ。
現在放送しているアニメのまるこちゃんと、原作のまるこちゃんでは
ぜんぜん絵のタッチが違ったり、花輪くんが1巻目ではヘンな顔だったりと
気になることがてんこ盛り・・!
コミック文庫の棚に揃えてみたので懐かしさを感じたい方や、
アニメでしか見たことがない方はぜひ手にとって見てくださいね(>н<)!!

『ちびまるこちゃん』小学館コミック文庫 さくらももこ
Maruko

そんなこんなで
コミック文庫、ライトノベルスなどが置いてある棚を来店されたついでに
チラッと覗き見てくださると嬉しいです★

W

June 02, 2006

ちょっと、いい本


ウチの店にしては相当な数を仕入れたつもりでしたが、文庫「ダ・ヴィンチ・コード」が品切れしてしまいました。
とかくハリポタばかりが話題になっていました昨今ですが、ロードショーが始まってからの「ダ・ヴィンチ」の突風的な売れ方はここ最近見なかった勢いがありました。
今日現在、上巻は在庫ありますが、中・下巻は来週なかば6/7ごろ入荷予定です。
ご迷惑をおかけしておりますが、もうしばらくだけお待ちいただければと思います。


さてここ最近、ニュースをつければどこだかで小さな子どもがこんな被害にあった、あんな被害にあった、こんな風に殺された、生前はこんな子だったとそんなのばっかりで、見ていてウンザリします。
イヤになってテレビを消すこともしょっちゅうです。
そういう事件があったという事を伝えるのも大事な役割なのかもしれませんが、ただ闇雲に悲惨さを強調し、小さな子どもがいる家庭を脅すような報道が本当にニュースなのだろうか、と思うことが多々あります。

なので今日はそういうウンザリした気分を吹き飛ばす、そんな本を紹介してみたいと思います。


○「サムライカアサン」板羽皆(集英社クイーンズコミックス)
Samuraikasan

家族においしいごはんを食べさせることこそ母の喜び! だけど反抗期の息子・たけしにはウザイとうっとうしがられて…。つっ走りすぎオカン&たけしの愛と満腹のダイアリー!!

私は普段まず少女コミックの類を読まない人間です。
じゃあなんでこれ読んだかというと、入荷してきた時に「ヘンな書名の漫画だなあ」と思ってパラパラめくったわけです。
その第一話が。
第一話が!

…本当に、ガツンと来ました。
ノドの奥が熱くなって、涙がこぼれそうになりました。

たぶん、一度でも母親に「いーよ弁当なんか作んなくて、どっかで買うからさー」と言ったことのある親不孝な男子、あるいは元男子はこの第一話が胸に突き刺さってしばらく抜けなくなると思います。
「サムライカアサン」が息子に放つ、あのひと言が…。


(H)

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