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March 08, 2006

本屋大賞

新刊小説をあまり読まない人間ですが、毎年書店員の投票によって決める「本屋大賞」はその趣旨に賛同することもあって一応参加しています。
一応というのは毎年投票しているのが候補作を決める段の一次投票だけで、候補作が絞られてから大賞を決める決戦投票は期間中に全部読めないので、見送っています。
第三回になる今年の大賞は、4月5日に発表されます。

その本屋大賞実行委員会(だったかな)から、フリーペーパー「LOVE書店!」が先月送られてきました。
これが大変人気で、あちこちの書店でR25並みに品切れしているそうです。
ウチの店にはまだ若干ですが、在庫が残ってます。
レジカウンターにありますので、なくなる前にお持ちください。

で、私が投票した本は余裕で候補作(投票数ベスト10以内)には残りませんでした。
何を投票したかというと、これです。

●「死の谷’95」青山真治(講談社)
shinotani95

高校時代の些細な事がきっかけで何年と口を利いていない兄弟。
ある日、弟のもとを兄が訪れる。
兄は妻の浮気調査を依頼する。
気持ちとは逆に、目の前の金のために尾行を続ける弟。
しかし嫂(あによめ)の浮気現場を弟が見たとき、事件は起こる。

望みを絶たれると書いて「絶望」。
しかし多くの人が絶望と感じているものは、希望が見えていないだけかもしれない。
人はもろい。
ゆえに人は人にすがる。
その形は必ずしもわかりやすいものとは限らない。
当人がまったく意識していなくても、別の誰かにとってはそれがこの上ない救済であったということもある。
自身が監督した映画「ユリイカ」で「人の痛みと救済」を描いた青山真治は、また別の方法でそれを描いている。


とまあ、いろいろしゃちほこばったことを書いていますが、そんなに頑張ったところで「東京タワー」のようにバンバン売れていくとは思えない小説です。
よって地味ーに、文芸書の棚に差してあります。
興味を持っていただければお手にとってみてください。

(H)

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Comments

あ、自分も一次投票にこの作品を入れました!
ちょい甘だけど、雰囲気のあるいい作品ですよね!

ホントですか?
それは心強いです。
青山真治は昔から好きです。

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