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November 2005

November 29, 2005

新宿以外新宿区。

首都圏以外に住んでいる人と知り合うとまず最初に、
「東京のどこに住んでるの?」
という質問が出ます。

そこで「新宿区です」と答えると、へえ、という顔をされ
「そりゃまた都会だ」ということをよく言われます。
おそらくその人の頭の中ではネオンひしめく歌舞伎町や高層ビル群が描かれているものだと推測します。
そこに続けて「新宿区のどこ?」と聞かれることは10人中1人ぐらいなものです。

言うまでもなく、新宿区には新宿以外にも個性的な街がいくつもあります。

このところ都内の穴場として紹介される機会が増えた神楽坂。
風情ある大人の隠れ家的雰囲気を持つ四谷、荒木町。
コリアタウンとして独自の文化を持つ大久保。
安くてうまくてお腹いっぱいになるご飯どころがいっぱいの早稲田・高田馬場。

これら新宿区内に点在する個性的な街を紹介した「るるぶ神楽坂・四谷」がこのたび発売になりました。

rurubu-kagurazaka


残念ながら中井は載っていませんが、上に挙げた以外にも牛込柳町・若松河田・市ヶ谷なども紹介されてます。

この本は比較的おしゃれな町である神楽坂・四谷を中心に作られていますが、私個人としてはやはり高田馬場・早稲田に強い思い入れがあります。

近いということもありますが、なんといっても学生街。

安くて、うまくて、おなかいっぱいになるご飯どころがたくさんあるのが魅力的です。
この本に出ているのは残念ながらその一部です。

お金がない休日には、近場の安い町で一日を潰すのも悪いものではないですよ。

(H)

November 26, 2005

はとバス再発見

hato


はとバスに乗るのは、上京したてのおのぼりさんか暇つぶしのおばちゃんか…
そんな先入観を持っているとしたら、とてももったいないことです。
例えば、はとバスに乗らなくとも浅草・浅草寺に行ったことがある人はたくさんいるでしょう。
しかし、雷門が「本尊に祈念したおかげで膝関節の痛みが治った御礼に」と、
松下幸之助個人によって建てられたことをご存知でしょうか?

バスガイドさんは百戦錬磨の観光の達人です。
知らないことや、知りたいことをたくさん知っています。
普段何気なく見ているトウキョウが違った風に見えてきたら、
それはとてもステキなことじゃありませんか。

変な先入観は取っ払って、黄色いバスに乗り込みましょう!

(N)


November 18, 2005

「ウチのよるくまちゃん大賞」開催のおしらせ

 
「よるくま」という絵本をご存知ですか?

 yorukuma

 ある晩、ぼうやのもとにやってきたよるくまは「おかあさんをさがしにきたの」と言いました。
 ぼうやはよるくまといっしょに、おかあさんを探しにでかけます。
 よるくまのおかあさん、どこにいるのかな・・・?

 メルヘンチックなストーリーとかわいらしい絵。
 おかあさんを探しにきたよるくまが、不安そうだったり、泣きじゃくったり、お母さんに甘えてみたりする姿がとてもかわいらしい絵本です。

 そんな「よるくまちゃん」がいらっしゃるお宅から、写真を募集いたしております。
 ウチの子自慢、してみませんか?

 応募方法は、店頭に設置したエントリーシートに必要事項をご記入しお子様の写真を添付した上で、店頭応募箱に投函もしくはご郵送にてお送りください。
 また、メールでのご応募も受け付けております。
 その際はデジカメで撮ったお子様の写真を添え、お子様のお名前・年齢・保護者様のお名前・電話番号・メールアドレスを記入の上、
inoo-book@nifty.comまでお送りください。
なお、携帯電話・プリクラで撮った写真は不可とさせていただきます。
あらかじめご了承ください。

 応募締め切りは12月20日(火)、発表は12月24日(土)です。
 
 発表当日、店頭に大賞および応募いただいた写真を掲示いたします。
 大賞を獲得したお子様および保護者様にには図書カード5000円分を進呈いたします。
 大賞以外にも優秀賞をご用意いたしております。

 
 多数のご応募お待ちいたしております。

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November 14, 2005

そういう特集があったか

「本の雑誌」最新号で「立ち読みの研究」というおもしろい記事が載ってます。

どんな本が立ち読みされるのか。
また立ち読みされた本は買われるのか、
非常に熱心に読ませてもらいました。

しかし匿名書店員座談会の内容すごいなあ。
「売り物の本の上に荷物を載せるな」ってのは経験あるからわかるけど、「本の上に子供を載せるな」って…。
その他日本各地の書店で繰り広げられている(らしい)蛮行の数々が暴露されてます。
ああ、角川ホラー文庫より読んでて怖ろしい…。

honnozasshi270


http://www.webdokusho.com/honshi/index.html

November 13, 2005

予想以上に売れてる本、予想より売れていない本

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「生協の白石さん」が売れております。
東京農工大学という大学の生協での学生と職員とのご意見カードのやり取りを集めた本です。

「雑誌の種類を増やしてください」
「チョコレート系のお菓子をもっと置いて」
といった通常の要望に混じって、

「リュウとケンはどっちが強いのですか」

といったアホな質問にもこの白石さんという人が

「この場合リュウとケンというのが誰のことを指すのかはっきりしませんが、全盛期の竜雷太と松平健であれば竜雷太の方が上と思われます」

というような真面目なんだかふざけているんだか紙一重な内容で回答するのが楽しい本です。

読めばわかるのですが、この白石さんの回答はヘタなお笑いタレントより全然面白いんですね。
たぶん「しょーがねーなー」と思いながら相手してるんだと思うんですが、その分狙ってない回答が非常にツボをつきます。
こういう人ってきっと「さあ笑わせて!」とか舞台に立たせたりするとあまり面白くないんでしょうね。
“偉大なる素人の力”というのを実感できます。

この本が売れてるのはいいことなのですがひとつ心配なのは、どっかのバカが大学に潜入して白石さんの写真を撮ってきてそれを公開する、というようなことにならなければいいなと。
ぜひ講談社と東京農工大学には白石さんのプライベートを守っていただきたいと思います。


一方、売れるかと思いきやなかなかそうでもないのが「野村ノート」。

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商売的には楽天監督就任のニュースが出て、プレーオフのTV解説で露出が多い時期に入らなかったのが痛いところですが、野球マニアにはたまらない本です。

高度な野球戦術の間にスッと入ってくる「古田は一枚も年賀状を寄越したことがない」「石井一久も寄越さない」「井川のボサボサの髪は見苦しい」といった老人の愚痴的ボヤキが笑えます。

95年日本シリーズでのイチローとの対戦の話が秀逸で、スコアラーから
「イチローに弱点はありません」と報告を受け、
「嘘だろう、何か穴はないのか」と聞いても
「本当にありません。どこに投げても打ちます」と言われてしまい、困った末にマスコミに
『イチローは内角球に弱い』『イチローは内角に穴がある』とブラフをかまし続け、
実際の試合では外角球で勝負して抑えたという話がすげえと思いました。
もっともこの作戦はシリーズ序盤こそイチローが内角を意識して体勢を崩したので抑えられたものの3戦目ぐらいから立ち直って結局は打たれてしまったということです。

ところで気になるのはこの本の終わり近くで
「圧倒的な戦力差があるときはどんな作戦をもってしてもどうにもならない」
と野村氏自身が語ってることで、これが来期の楽天イーグルスのエクスキューズに使われなければいいけど、と今から余計な心配をしてしまいました。


(H)

November 06, 2005

思春期に、少年から、大人に変わる

伊豆の方で中学生だか高校生だかが母親に薬を飲ませて殺したというニュースが連日騒がしいです。

思春期の子どもが親を殺すという事件は残念ながらいつの時代も起きている気がするのですが、ずいぶん騒ぐなあという印象です。

この手の事件が起きるとメディアは必ず「心の闇」がどうたらこうたら、という言説を使いますがそもそも思春期の子どもで闇がまったくない方が無理だと思うのですけど、どうなんでしょう。

前に部屋を掃除していたら中学生の時の日記が出てきて、読み始めたら自分でありながら何を考えてそういう風に思ったのかわからない記述があちこちにあり、恥ずかしくなったもんです。

1人の中学生が人を殺したという事より、何十万人という思春期の子どもを持つ親が「自分の子どもも危ないかも」と思ってしまう事の方がよっぽど悲しいことだと思うのですが、実際に中学生の子を持つ立場でないとわからないこともあると思うので、これで黙ることにします。


中学生の小説といえば、今はこれでしょうか。

「疾走」(上・下) 重松清

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開発の進む地方都市に住む15歳の少年シュウジの家庭は、優秀な兄が心を病み放火事件を犯したことからガラガラと崩れていく。
閉鎖的な土地柄はシュウジに対する同級生の執拗なイジメを生み、父の仕事を奪い、家へは嫌がらせが続き、家庭は平安を失う。
弱い父は家族を捨てて蒸発し、弱い母はギャンブルと借金のスパイラルに陥ってゆく。
そしてシュウジは一人で放り出される…。

重い話が続きますが読み始めるとページをめくる手が止まらなくなる小説です。
重松清作品は初めて読みましたがさすが売れっ子作家だと思いました。

12月には奇才・SABU監督の手で映画化される予定とかで、こちらも楽しみです。


(H)

November 02, 2005

孤独のグルメ


11月に入りました。
店頭にも来年のカレンダーや年賀状作成ムック本が並ぶようになり、早くも年の瀬を感じさせる雰囲気があります。
気温も次第に低くなり、秋も終わりかなという頃合です。

「伊野尾書店かわら版」第四号出来ました。
よろしく持ってっていただければ幸いです。

かわら版の中でも取り上げた本ですが、ポツポツ売れててなかなか面白いマンガ文庫があります。

「孤独のグルメ」久住昌之×谷口ジロー

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一件島耕作風な主人公が仕事の合間にメシを食っている、ただそれだけなんですが、読みはじめると妙な味があり止まらなくなります。
決してガイドに出てくるような店ではなく、山谷の食堂とか、神宮球場のカレーとか、石神井公園の休憩所のおでんとか、そんなもんばかり食べてます。
しかしこの主人公、仕事中に焼肉をたらふく食べて眠くなっていたり、深夜コンビニで食料をたんまり買い込んだ末「む…おでんとウズラと卵焼き…卵が重なったな」とかつぶやいていたり、絵は島耕作でもちっとも出世しそうにはありません。

初めの方で、知らない街でどこに入るか決めかねているうち商店街を過ぎてしまいかといって引き返すのもなんとなく億劫で結局また進んでしまい、食べそこねる場面は非常に共感を覚えてしまいました。
私もよくやります。
はじめて訪れた街で何の予備知識もなく一人で店に入るのって、緊張しますけど確かに「自由」なのかもしれません。


(H)

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