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October 2005

October 28, 2005

旬の人


庫棚上、矢作俊彦ミニフェアの反対側で「リリー・フランキーミニフェア」はじめました。

はい、「わかりやすいなー」なんて言わないでやってください。
わかりやすい中井の書店をめざします。
河出書房文庫の「美女と野球」には「東京タワー」のオカンのことも少し出てきます。

リリーさん、AERAの表紙になってましたね。
素顔を知らなかったので教えられてビックリしました。

リストはこんな感じです。ぜひ店頭へ。


●「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(扶桑社)
本体価格:¥ 1500 発売日:2005.6.29

筑豊での少年時代から、上京、東京生活、母の闘病、そしてー。
「en-taxi」で創刊時より連載していた、
「東京タワー」がついに単行本化。
装丁、写真、イラストレーションなどすべて自身で行った、初の長編小説。
読んだ誰もがひとりでも多くの人に読んでほしいと
心から願う一冊です。


●「ボロボロになった人へ」(幻冬舎)
本体価格:¥ 1,400 発行日:2003.4 

なにかに、つまづいている人の方が、魅力的だと思う。
初の短編小説集。表題作ほか、「大麻農家の花嫁」「死刑」「ねぎぼうず」「おさびし島」「Little Baby Nothing」の全6編を収録。周囲の予想を大幅に裏切り、ロングセラー中。


●「女子の生きざま」(新潮OH!文庫)
本体価格:¥ 543 発行日:2000.10

女になる前に読んだほうがいいかもしんまい。
スイートなセリフ、モテるパンツのはき方、酒の飲み方、恋愛の濃さ、などなど…。「女子の季節」を暮らし間違えたら最後、地獄のような人生を送らなければイケマセン。幸せな人生を迎えるために重要なポイントを一緒に勉強しつつ、「女子の生きざま」を考えていきます。


●「美女と野球」(河出文庫)
本体価格:¥ 546 発行日:2005.10.05 

ボクが今、こうしている時に他の人はいったい何をしているんだろう?
 「ヒゲの女」「いけしゃあしゃあ」「普通のSEXアカデミー賞」「コントの国の人」「性的に未熟な人間」「チリ紙の女」ほか、甘酸っぱくも男気ある、愛と哀しみのコラム全45編。


●「日本のみなさんさようなら」(文春文庫PLUS)
本体価格:¥ 733
 
これは映画評ではありません。「ぴあ あっぱれB級シネマ」5年分の連載コラム、全173本を収録。読めば新しい視界が広がるスーパークールな邦画鑑賞法。
「日本映画が好きな理由はひとつである。わかるから。」--リリー


(H)

October 27, 2005

球団とお菓子に歴史あり

4勝0敗とは、さすがにビックリしました。
ロッテファンである自分も、「こんなに簡単に日本一になっていいのかな」と戸惑うような内容でした。
バレンタインが「もし大リーグチャンピオンと戦うリアルワールドシリーズが開催されるなら、今すぐ飛行機に乗って試合しに行きたい」といった気持ちがわかるような気がします。
それだけ今がMAXの状態ということが指揮官にはよくわかるのでしょう。

それにしても
「ここまで来たらね、結果はともかく開き直って」
と阪神にアドバイスを送っていた解説者、直球一辺倒の藤川が打たれると一転して
「矢野のリードはおかしいですよ。こんなの矢野じゃないですよ」
と言い出したのには参りました。
あんたの言ったとおり開き直った末の結果じゃないかと張り倒したくなりました。

いいかげんプロ野球の解説者もただ現役時代の実績がある人でなく、現役の時の実績はどうでもいいからちゃんとした分析力があってしっかりした話し方ができる人にしてほしいです。

副音声みたいにして、

1、かたっぽのチームのひいき応援解説
2、しっかりした分析と明確な説明力のある解説
3、球場内の歓声のみ

という風に選べるといいですね。


ところで今回のロッテ優勝には「31年ぶりの」という前フリがやたらとつきました。
では、その31年前の優勝時から売り出されていて現在でも人気のロッテのお菓子はおわかりになるでしょうか?

正解はこちら。

http://www.lotte.co.jp/products/candy/02.html

はい、「小梅」です。
まだ売っています。

こういった今でも手に入る懐かしい食べ物を集めた本が出ました。

その名も「まだある」。

madaaru01

「パラソルチョコレート」「森永コーヒー」「チェリオ」「ライオネスコーヒーキャンディー」…。

30代以上の人間ならひとつは「あー子供のときよく食べたなーこれ」という品々ばかりです。
詳しくはこちらを。 

https://www.ozorabunko.jp/order.html

取扱い書店の少ない、珍しい本です。

読んでるだけでワクワクしてくる、ちょっと変わったたぐいの文庫です。

(H)

October 21, 2005

かつて一度だけ会った、お兄さんの話

普段本の紹介をしていますが、今日はちょっとだけ脱線します。
勘弁ください。


小学六年生の秋、休みの日にクラスで仲の良かった男子7~8人で西武球場に「西武-ロッテ」戦を見に行きました。

別に誰かが西武ファンだったとかロッテファンだったというわけでもなく、ただみんなでどっかに行こうとなったときにそれが野球観戦に決まり、見に来たときにやっていたのがたまたまその試合だった、というだけのことでした。

その頃西武球場はまだ屋根もついていなくて、観客席から周りの緑が見渡せました。

その年は落合が三冠王を獲った年で、清原はまだルーキーでした。

内野席のあたりでみんなでギャーギャー騒ぎながら見ていると、ロッテのハッピを来たお兄さんがこっちに向かって歩いてきました。

「やばい怒られる!」緊張して急におとなしくなった自分たちに、お兄さんはこう言いました。

「ねえ君たち、ロッテの応援団入らない?」

予想外の言葉にみな一様にポカンとしたものの、そこは調子に乗ることだけは得意だったガキの集まり。

それまでロッテも西武もなくただ騒いでいた僕らは手のひらをかえすように、ロッテの選手を応援しました。

「かっとばーせー、庄司!はいっ!」とお兄さんが言うと、
「かっとばーせー、しょーうーじー」とみんなで言います。なんだか楽しいです。

「たのむから打ってくーれー庄司!はいっ!」とお兄さんが言うと、
「たのむから打ってくれーしょうじー」と僕らも続きます。

次第にお兄さんの声は応援というより嘆願の色が濃くなり、最後の方は
「おねがいたのむから打ってくーれー庄司!」
になり、僕らもゲラゲラ笑いながらいっしょになって声を張り上げました。
結局庄司は打ちませんでしたが。

試合は清原がサヨナラホームランだかヒットを打って西武が勝ったのですが、お兄さんは「楽しかったな。また一緒に応援しような。じゃあ入団待ってるからね」と言い残して帰っていきました。
オリオンズのチームカラーである紫色のハッピの背中には、『川崎青年団』と刺繍が入っていました。


あれから19年。

ガキはおっさんになり、球団名はオリオンズからマリーンズになり、球場は汚い川崎球場から美しい千葉マリンスタジアムに変わりました。
かつてパ・リーグで一番の不人気チームは、今ではパ・リーグで一番の人気球団になりました。
そして、永遠のBクラス球団は今年31年ぶりの優勝をはたしました。

もし野球が夢を売り物にしているとするなら、この20年かかったロッテの奇跡こそが最高の夢物語ではなかったかと思います。


明日から日本シリーズが始まります。

かつて西武球場で声をかけたお兄さん。
たぶん今じゃもういいおじさんでしょうけど、きっとどこかで明日の試合を見ているであろう元お兄さんに伝えたいと思います。


あのとき声をかけてくれてありがとう。

川崎青年団には入らなかったけれど、おかげでロッテファンにはなれました。

ずいぶんと時間はかかったけれど、おかげでこんな幸せな思いを味わうことができました。

どうもありがとう。


(H)

October 17, 2005

東京タワー

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発売当初から各所で評判を呼んでいたリリー・フランキー「東京タワー」が発売3か月を過ぎて、いまだ売れ続けています。
最近めっきり増えた「本屋さんがオススメする1冊」的コーナーで見かけることが本当に多く、全国書店員が選ぶ「本屋大賞」の次回大賞有力候補とも言われています。

「東京タワー」は学校も仕事もひとつに落ち着かずフラフラした息子、あまり普通でない父親、そして強くて優しい頼りがいのある母親という家族三人の物語で、小説といいつつほとんど著者のリリー・フランキーの自伝に近い内容です。
書かれているのは泥臭いまでの家族の話で、ストーリーだけ並べるとどこかありがちな話です。

ところがこのありがちな話が、読んでみると本当に胸を打ちます。
読む人は途中から物語を読んでいながら自然と自分と自分の母親を頭に浮かべ、「おまえはどうなのだ」と自分の人生を逆に突きつけられることになり、複雑な感情が寄せてきます。

誰もが抱える家族への思いを汲み取ったこの作品は必ず宣伝に「感動」という文句が入っています。
しかし、ごく最近親しい人を失った人なんかだと感動どころか生々しくて読むに耐えない本かもしれません。

それでも、いつか何年か先でも、一度は読んでみてほしい本です。
たぶん本の感想と同時に、違った感情が生まれてくると思います。
そういう風にさせてくれる小説というのは、そうはありません。


(H)

October 08, 2005

自分だけのコーヒーを

カフェと喫茶店の違いはアルコールを供すか供さないか、なんだそうです。
いまだカフェブームは続き、おしゃれカフェが街のあちこちに増えたり減ったりしています。
カフェめしもだんだんと本格的になり、「ここはBarか?!」と錯覚するほどアルコールの種類は豊富です。
しかし、問題のコーヒーの味はというと…もちろん満足できるコーヒーに出会うこともありますが
残念ながらそうでないことも多々あるのです。

私は、それこそ何十年も変わらず続いている「喫茶店」が好きです。
おしゃれカフェができようができまいがそんなものに関係なく「ナポリタン」や、グリーンやらタイ風だかが頭につかない「カレーライス」を変わらぬ味で供してくれる「喫茶店」が好きです。

喫茶店で読む本というのも大切。
向き不向きがありますから。
間違っても健康本なんか読んではダメです。
この間うっかり神保町のとある喫茶店で「かわいいからだ」を読んでしまい、激しく後悔しました。
思いなおして「海辺のカフカ」を読み出したら、こちらはなかなかグッドチョイスでした。
喫茶店のお供にオススメします。

さて、それでも満足できないコーヒーに出会ってしまったら…満足できるコーヒーを自分で淹れたらいいのだと、私は思います。
どうやって?
こんな本が11月の下旬に講談社から発行されます。

book_01

実用書としてだけではなく、読み物としてもかなり満足いく内容になっております。
喫茶店を開く…とまではいかなくとも、自分だけの変わらぬ味を作りたいものです。
ただそこにあるだけで人に至福の時間を与えられる「喫茶店」のような、
そんな自分だけのコーヒーを淹れられるようになったらいいですなぁ…

(N)

October 04, 2005

週刊ゴールデンポップス

デアゴスティーニから「隔週刊ゴールデンポップス」というCD付の分冊百科が出ました。
告知と営業を兼ねて店内で付録CDを流してます。
すると約30分に一回「恋のバカンス」がかかります。

「♪ぎん~いろに~かがや~く ため~いきのでるよ~な~」

…なんだかひどく疲れるので、明日からは通常のクラシックに戻します。

でも買ってください。
「隔週刊ゴールデンポップス」

「伊野尾書店かわら版」3号出ました。
よろしくお願いします。

毎月1日発行をめざしてがんばっておりますが、なにせ家内工業につき、多少の前後はご勘弁ください。


(H)

October 01, 2005

インターネットは僕らを幸せにしたか?


10月に入り、すっかり秋の様相です。
阪神タイガースが2年ぶりのリーグ優勝を決め関西地方の狂乱ぶりがさかんにテレビで喧伝されてましたが、いったいテレビ局は大阪の若者に道頓堀に飛び込んでほしいのかやめてほしいのかどっちなんだろうと思いました。

テレビといえばドラマ版「電車男」が先日終了しましたが、今度は「実録鬼嫁日記」が始まるそうで。
ネット発の書籍が当たり前のように増え、有名人が次々と自分のブログを開設しまたそれが出版されたりしています。

そんな中新刊でこんな本が入ってきました。

「インターネットは僕らを幸せにしたか?」森健(アスペクト)

internethabokurawo


それまで置き電話だけだったコミュニケーションはケータイとメールの時代になり、電車の乗車券は切符からICカードになり、調べ物は図書館からグーグルへ。
食品以外の買い物はほとんどのものがネットで買うことができるようになってきました。
書店でもお客様から本の問い合わせを受けるとまずネットで調べる時代です。

しかし物事の変化には輝かしいメリットの裏に必ず暗く重いデメリットが存在します。

知らないところで奪われる個人情報。
ケータイメール中毒に陥る中高生。
スキミングによるカード犯罪。

大きく言えば今社会で何が起きているのか解き明かした本といってもいいのではないかと思います。

ネット社会にどちらかといえば危機感を持ったこの本が、もともとは講談社の「WEB現代」というインターネットページで連載されていたというのも興味深いところです。

(H)

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