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August 2005

August 25, 2005

外国小説の名作を掘り返すシリーズ第一弾

外国文学、というより海外翻訳モノに拒否反応を持っている人は少なくないのではないかと思います。

たぶんそういう方の多くは学生時代に授業や課題などでシェイクスピアとかトムソーヤーとか、あるいは大学生ぐらいだと「白鯨」とか読まされて、よくわからないこと文章が続いて書いてあることが頭に入ってこなかったり、あるいは台詞以外の説明文でも「~!」と感嘆文が使われていて読みにくかったり、その他もろもろの理由で苦手になった、という経過をたどったケースが多いのではないでしょうか。

しかし、目線が違う本を読むと新しい刺激や発見があります。

ということで、
「普段外国作品は興味を持つこともなくスルーしてしまう方にすすめたい小説」
を今回取り上げてみたいと思います。

第一弾はこちらです。

「ストリート・キッズ」ドン・ウィンズロウ 創元推理文庫

streetkids


元ストリート・キッドの大学院生、ニールの元に舞い込んだ急な仕事。
それは副大統領候補に推された上院議員の行方不明の娘探し。期限は大統領選までの3か月…。
ハードボイルドなのに爽やか、少年の成長を描いた青春小説でもありながら親子の愛も描かれる探偵物語。


読後、胸にジーンとくるほろ苦い感覚が印象的な海外ミステリーの傑作です。
ピュアな心を減らず口に隠すニールに女性読者の高い支持を得た、宮部みゆきや北村薫も絶賛する名作。


今回はこちらを推薦いたします。
店頭にてどうぞ。


(H)

August 18, 2005

暑い夏にはクールな本を

郵政民営化をめぐって国会が解散し、「国民新党」が結成され、ホリエモンまで選挙に出るとか出ないとかいう暑苦しい毎日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
何はともあれ残暑お見舞い申し上げます。

「お盆休みは分散傾向」としきりにニュースキャスターは言ってくれますが、サービス業はそういう感覚がほとほとわかりません。
わかるのは今日18日になってもまだ夏休みの出版社があるとか、今週いっぱい(→つまり8/21(日)まで)休みの会社があるとか。
うらやましい限りです。
中井商店街もまだお休みの店がチラホラ見うけられます。

さて、ヘルシンキ世界陸上も織田裕二をBGMに熱く続いているようですが(実はもう終わってたらごめんなさい)、熱い夏には涼しくなるホラーなどいかがでしょう…
という売り文句を夏の書店ではよく見かけますね。

たしかにウチの店でも平山夢明や稲川淳二の文庫など置いたりしています。

しかし、ずっと同じじゃ芸がない。

ので、暑い夏にはクールな本を!と考えました。

クールな本といえばこの人でしょう。


矢作俊彦です。
(オフィシャルサイトhttp://www.qqnet.com/user/yahagihome2/があったりします)


氏は一昨年話題にあがった「ららら科學の子」、福田和也氏が「日本で最高の小説」と絶賛した「あ・じゃ・ぱん」、他にも「リンゴォ・キッドの休日」「スズキさんの休息と遍歴」などなど多数の傑作を残していますが、ここではクールな冒頭から始まる「マイク・ハマーへ伝言」を紹介したいと思います。

mikehammer

『マイク・ハマーへ伝言』


「誰だ。墓場にブラック・スーツで揃えようなんて言い出したのは」
「雅史さ、ヤクザ映画で観たんだそうだ」
 克哉がこともなげに答える。「奴にしては思い入れてるな」
「友達の四十九日にかい」領は真顔で訊ねた。
「いろいろだよ。黒服で、墓場から報復に向かうのさ。どの映画も同じなんだ」
「ヤクザか。ぼくは嫌いだ」
「俺もさ。――好きだったのは、おまえだ」
「昔の話じゃないか」
「どのくらいの昔だ? 領。十年前なら、おまえは中学に入りたてのガキだぜ」
「昔ってのは、十年も前のことじゃなきゃ、いけないのか」
「普通はな。憲法でそう決まっている」

(冒頭より)


文庫時代小説棚の上で展開しています。
ぜひ一度ご覧ください。


(H)

August 11, 2005

お盆休みの営業


お盆休みは14日(日)休業します。

13日(土)と15日(月)は11:00~21:00で営業します。

よろしくお願いいたします。

●色の秘密


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●色の秘密

東北楽天イーグルスのチームカラー、クリムゾンレッドは「情熱的な闘魂」の象徴だそうです。
情熱的でない「冷めた闘魂」というのがあるのかとか、クリムゾンレッドとエンジ色はどう違うのか
といった疑問はさておき、色には人に与えるイメージを強く印象付ける要素があります。
この本はそういった色の謎を科学的に解明した色彩学の入門書です。
オビには「ピンクで若返り、白い部屋が美人を作る!」とあります。

中を見るともっと具体的なことが色々書いてあります。
眠りを誘う色は青だとか、黄色のクルマは事故が少ないとか。

ビジネスでも家庭でも役立つと思われる割にまだ広まっていない色彩学。
入門書としてうってつけの一冊です。


ちなみに巻頭にはチャート式の色彩診断がいろいろとあります。

「男性が好む色でわかる理想の女性像」というのがありました。
「白」のところを見ていったら、「独立したさびしい女性」と出てきました。
…そうなんでしょうか。

「好きな色でわかる人柄と適職」は「実業家、カリスマ経営者、シェフ、板前」だそうで。
本屋からメシ屋に転向しろということでしょうか。


(H)

August 06, 2005

東京ディズニーリゾート便利帖

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それこそ初めてディズニーリゾートに足を踏み入れる人から
私のようにチョイマニ(チョイマニアの略です)の人まで
間違いなく満足できる「ディズニー本」文句なし1等賞の本です。

書いているのは、どーでもいいことを調べさせたら日本一!
まさに歩くタモリ倶楽部のような堀井憲一郎氏。
「おじゃマンボウ」でも活躍中のテレビウォッチャー、ホリイさんです。
プロの仕事とは、こういうものを指すのでしょう。

本全体から感じるのは堀井氏のただならぬ「ディズニー愛」…
ディズニーランドを心から楽しめるパパなんて、ステキじゃありませんか!
堀井氏、「理想のパパ」文句なし1等賞です!!

(N)

August 03, 2005

●世界を見る目が変わる50の事実


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草思社というのは実にうまいタイトルをつける出版社で、この本も「数字で見る世界のいま」とかそういう書名にしたら半分くらいしか売れていないんじゃないかと思います。
といってもこの本もそんなにバカバカ売れているわけじゃありませんが。

「肥満の三人に一人は発展途上国にいる」
「世界の70%以上の人は電話を使ったことがない」
「中国では4400万人の女性が行方不明」

などなど、「えっ?」と興味を引くタイトルがずらずら並んでいて、読んでみると「そういうことか」と納得します。
書名だけでなく小見出しもうまいつけ方をしております。

ちなみに最初の「肥満の三人に一人は発展途上国にいる」というのが気になって読んでみたのですが、この途上国と言うのはアフリカではなく太平洋諸島各国の住民なんだとか。
先進国であまり食べられなくなった鳥の尻部や羊の皮などの脂分の強い食品がそういった国々に安く流れていて、結果として長年フルーツと魚のバランスのよい食生活を送っていた人々を肥満に導いた、と。
和食が洋食・ファーストフードに取って代わられたわが国のようなことがあちこちで起きているようです。

まあ焼肉屋ではカルビばかりが出て行って、寿司屋ではトロばかりが出て行ったなららたくさん余るランプや赤身はどこにいくのだろう?と常々疑問に思っていましたが、やっぱりそういう風に流れるんでしょうか。
気になる話です。


(H)

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