〇窪美澄「君の不在の夜を歩く」(新潮社)
高校の時の仲良し5人組。
その中心的な存在だった菜乃子が亡くなった。
残された4人のその後の人生と、大きな心の余白を描く。
よかった。
「人の不在」とその後の生。
残された人間は先に亡くなった人を思い浮かべながら、目の前の日々を生きていく。
自死で別れていった理由を、私たちは想像をしながら生きていく。
わからないのだから答えはない。
人生がろくでもない、とは誰だって思うときがある。
ただ、ろくでもない人生を小さな出来事で埋まる日常を送ることで、私たちは初めてその気持ちを整理できるのかもしれない。
いなくなった他人の思いを、残された人は想像しながら日々を送る。
当人じゃないのだから答えは永遠にない。
その無常を繰り返すことだけが「悼む」ことで、「生きる」ことなのかもしれない。
「人の営み」を感じさせる小説だった。
「死にたい気持ちと闘わなくていい。死にたい気持ちを抱えて生きていくのは、ちっともおかしなことじゃないから」(P.222)
◯姫乃たま「なぜかどこかに帰りたい」(太郎次郎社エディタス)
地下アイドルからライターに転身された姫乃さんが結婚、出産して考えたことのエッセイ集。
前半で幼少の頃、地下アイドル時代を振り返り、後半では結婚・出産をしてライフステージを変えた現在から「自分の居場所」をテーマに綴る。
後半の不妊治療の話が印象的だった。
不妊治療には妊娠、出産までにいくつもの段階があり、姫乃さんは何度となくその過程でつらい思いをする。
その治療はちょっと端に触れただけで全体が崩れてしまうドミノ倒しのようで、一度倒れてしまうとまた1からやり直しになる。
そのたびに時間と、多額のお金と、精神が削られていく。
しかもドミノ倒しはまだ自分の注意力でコントロールできるが、お腹の中で起きてることは自分ではまったくコントロールできない。
不妊治療の話はどうしても重くなるが、姫乃さんはそこを淡々と書く。
もちろん上手くいかずに心が乱れるくだりも書かれているが、多くの人に伝えるためにバランスをもって書かれている。
「ものを書く人」なんだな、と実感する。
姫乃さんは昨年無事ご出産された。
今は仕事をしながら育児に奮闘されている。
大変な時もあるだろうけど、幸福を実感できる瞬間が少しでもたくさんあることを願っている。
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子育ては「最後」の連続です。
突然臍の緒が取れたり、いきなり肌着が入らなくなったり、昨日までしていた表情をもうしなくなってたり。
ほとんどのことが「これで最後だ」と思う暇もなく、最後を迎えて手を離れていきます。
人間はいつか最期を迎えるのに、どうして生まれてきたのか。
(中略)
でも娘を見ていると思います。生まれてきたのは人生を楽しむためだったんだ、と。
(あとがき「居るだけで世界に響いている」より引用)
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【受付終了します 2/17 11:30追記】
3/7開催の「矢部太郎さん『光子ノート』即売一日店長イベントですが、応募者満数となりましたので受付終了いたします。
大変多数の応募いただき、まだ返事ができておりません。2/16深夜~2/17午前中にかけてお申込みいただいたお客様にはまだ返信できておりません。
順次ご連絡しておりますので、もうしばらくお待ちください。
また申込者多数のため、当初予定していた予約していない方のための「当日参加枠」は無しとさせていただきます。
変更となりましたことをお詫びいたします。
漫画家、芸人の矢部太郎さんが自ら制作した書籍「光子ノート」(たろう社)の即売のために伊野尾書店で一日店長となります。
日時:3/7(土) 15:00〜(整理券制)
場所:伊野尾書店
・当日伊野尾書店で「光子ノート」ご購入の方がイベントにご参加できます。
サインを入れるのは「光子ノート」か、お持ちの矢部さんの他の著作でも可能です(1冊まで・他店で買ったものでも可)
また、その際に矢部店長との記念撮影が可能です(お一人様1枚)
・当日「光子ノート」ご購入の方には「たろう社×伊野尾書店」ブックカバー(非売品)がつきます
・整理券制となります。
こちらからお申込みをお願いします。
お申込みいただいた方にはこちらから参加時間をあらためてご連絡いたします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSec3McRCxrZBZgLIxy55iEFH6LHaVPdkSbVK-E6t8WC2e-vSQ/viewform
・当日、テレビ取材が入る可能性があります。ご了承ください。
ついに矢部太郎さんのイベントを開催できる運びになりました。
ご参加お待ちしております!
【3/17 13:30更新】
一度は爪さんの体調不良で流れてしまった「爪切男さん一日店長」イベントですが、爪さんが徐々に回復傾向にあり、「みなさまと触れ合う機会を作りたい」とのことで日程をあらためて下記の時間で行うことになりました。
3月28日(土) 15時〜19時 伊野尾書店にて
ご予定が合いましたらぜひ遊びに来てください!
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2022年7月、2024年6月、2025年4月と過去3度にわたって「一日書店員」を務めてくださった作家の爪切男さんが、このたび伊野尾書店で「一日店長」を務めてくれることになりました。
「爪切男さん一日店長のおしらせ」
爪店長在店時間:2026年3月28日(土) 15時〜19時
当日販売商品はこちらです。
【爪切男さん既刊】
・文庫 死にたい夜にかぎって (扶桑社)
・単行本 もはや僕は人間じゃない (中央公論新社)
・文庫 クラスメイトの女子、全員好きでした(集英社)
・単行本 午前三時の化粧水
・単行本 愛がぼろぼろ
【爪切男ミニペーパー】 300円
【爪切男店長おすすめの本】
3~4冊を予定
・3月28日(土)、イベント時間内に伊野尾書店で爪切男さんの著書を購入いただくと爪切男店長がサインをしてくださいます。
また、当日伊野尾書店で1500円以上の商品をお買い上げをいただいくとご希望の方に爪切男店長が「店長サイン色紙」をお渡しします。
その際、ご希望の方は爪店長と記念撮影を1枚撮ることができます
・混み合ってきた場合、店外でお待ちいただく場合がございます
・爪店長は途中で休憩を取ります。が、呼んでみると割とすぐに戻ってきます。
みなさまのご来店をお待ちしております!
(2024年6月のイベントより)