ジャイアンツ愛ふたたび

ジャイアンツファンの皆様、日本一おめでとうございます。
ちょっと前まで「どうせ借りてきた戦力ばかりのくせに」みたいな陰口を叩けたものですが、坂本・亀井・松本・山口・越智・東野ついでにオビスポと、あれだけ自前で育てた選手が活躍された日にはもうそういう口も叩けません。
本当に素晴らしいチームだと思います。
一方そのジャイアンツから追い出された二岡と林も奮闘したファイターズも、敗れはしたもののこちらも素晴らしいチームだったと思います。
目の前で古巣の胴上げを見せられて流した林の涙、胸を打ちました。
結果的に4勝2敗でしたが、紙一重の内容が続いた、白熱したいいシリーズでした。

そんなジャイアンツ優勝記念号は11/12(木)発売予定です。

しかし、原監督はこれでWBC世界一監督に加えて、3年連続のリーグ優勝、そして日本一、と「21世紀の名将」の座を確実に手に入れた気がします。
でも、今一つ全国的な人気がないのはいまだに現役時代のおぼっちゃまイメージが尾を引いているからでしょうか。
結構苦労している気がするんですけどね。
「おまえさんたちは、強いサムライになった!」(WBC優勝パーティーでの挨拶)は今年の名言だと思うんですけど、あのときもイチローの方がクローズアップされちゃったし。
“実績に合ったクローズアップをされない男”としての原監督の悲哀に満ちたノンフィクション読みたいですね。誰か書いてくれないかな。

 

☆病気には身体を強くする

新型インフルエンザ対策のワクチンの話が連日ニュースで取り上げられてますが、そんな風潮に関係あるのかないのかこのところこんな本が売れております。

○免疫力を上げる「食」の本(オレンジページ)

 

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この本に載ってる食材を見ると、「みかん、ヨーグルト、バナナ、ひじき、納豆、キムチ(以下略)」
なんか免疫力がどうのというより健康に良いという食品はみんな一緒だなあと…。

○「生姜力  病気が治る!ヤセる!きれいになる!」石原結実(主婦と生活社)

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手軽に生姜を摂るには「生姜紅茶」を飲むとよいそうです。チャイですね。

 


○「40歳からの免疫力がつく生き方  からだは間違いを犯さない」安保徹(静山社文庫)

 

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書店のオンライン発注サイトで『免疫力』と検索したら231件出てきました。完全に一般語なんですね。「免疫力」。 

 

○「整体から見る気と身体」片山洋次郎(ちくま文庫)

 

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毎年寒くなってくるとこの本は売れる気がします。


  

あと若干関係ない気もしますが、こんなのも売れてます。

○「『人体の謎』未解決ファイル」日本博学倶楽部(PHP文庫)

 

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これによると「嫌なことをアルコールを飲んで忘れる」というのは逆効果で、最近の研究によるとアルコールは記憶を固定させる働きがあるのでは、と推測されているそうです。
じゃあ何を飲めば、という答えはこの本には書いていません。
そんなこの本の重さは、人間の腎臓ひとつ分の重さなんだそうです。
腎臓軽いなあ。
カバンに入れたりカバーつけたり出来そうだ。

   

☆suicaの

坂崎千春さんの新刊。

○「うわのそら」坂崎千春(角川書店)

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タイトル通り、おしゃべりしながら上の空で考えてるような、現実と妄想の中間ぐらいのふわふわした世界を、ほんわかしつつもどこか淋しさが残るタッチで描いた作品。
オビにはコミックエッセイと書いてありますが、これをそう呼んでしまっていっていいのかちょっと悩みます。
「ゆんぼくん」などの西原理恵子叙情作品と共通した味わいが全編にあります。

 

☆自分でこれから読んでみようと思ってる本

○「商品化された教育 先生も生徒も困っている」佐々木賢・山梨彰・沖塩有希子(青土社)

 

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教育の論理とビジネスの論理というのはまったく相反するものだと私は思っているのですが、今では一部の自治体が民間の教育機関(ベネッセなど)にテストを委託しているのが現状です。
「教育は幻想を売みやすい商品だ。良い教育を受ければ、良い人間になれるという幻想。その幻想を利用して利益を得ようとする者が進めているのが今の『教育改革』なのではないか」
著者はそう語ります。
欧米の事例と比較しつつある日本の教育現場の事例に、いろいろ考えさせられることは多いです。

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10月のランキング

毎月出そうと思っているのについつい忘れてしまうセールスランキングです。

《10月セールスランキング》            
【一 般】            
        著 者     出版社
1    日本人が知らない幸福    武永 賢     新潮社
2    ポケモンHGSS公式完全 ジョウト図鑑編    元宮 秀介 編著    メディアファクトリー
3    ヘヴン    川上 未映子    講談社 
4    バンド1本でやせる!巻くだけダイエット    山本 千尋    幻冬舎
5    森ガール Lesson1 森ガールのすき        宝島社
6    ポケモンHGSS公式完全ガイド ジョウト編    ファミ通 責任編集     角川GP
7    テレビは見てはいけない 脱・奴隷の生き方     苫米地 英人    PHP新書
8    しがみつかない生き方 「ふつうの幸せ」を    香山 リカ    幻冬舎新書
9    体温を上げると健康になる    齋藤 真嗣    サンマ-ク出版
10    哄う合戦屋    北沢 秋    双葉社

《10月セールスランキング》            
【文 庫】            
        著 者     出版社
1    キノの旅 the Beautiful World 13     時雨沢 恵一    電撃文庫
2    小説 ぼくの初恋をキミに捧ぐ    橋口 いくよ    小学館文庫
3    月下の恋人    浅田次郎    光文社文庫
4    ソウルケイジ    誉田 哲也    光文社文庫
5    相棒 season5 上    輿水 泰弘 他脚本    朝日文庫
6    海戦 交代寄合伊那衆異聞             佐伯 泰英    講談社文庫
7    わたしを離さないで    カズオ イシグロ    早川epi文庫
8    奨金狩り 夏目影二郎始末旅  14    佐伯 泰英    光文社文庫
9    汚い部屋から今度こそ絶対抜け出す本    村越 克子    永岡書店
10    秋の森の奇跡     林 真理子    小学館文庫

《10月セールスランキング》            
 【コミック】            
    書  名    著 者    出版社
1    聖☆おにいさん   4         中村 光    講談社 モーニングKC
2    BLEACH-ブリーチ-  41          久保 帯人    集英社 ジャンプC
3    きのう何食べた?   3           よしなが ふみ    講談社 モーニングKC
4    BLACK LAGOON   9    広江 礼威    小学館 サンデーGX
5    僕等がいた  13              小畑 友紀    小学館 フラワーC
6    スキップ・ビ-ト!  23             仲村 佳樹    白泉社 花ゆめC
7    家庭教師ヒットマンREBORN!  26      天野 明    集英社 ジャンプC
8    テガミバチ   8            浅田 弘幸    集英社 ジャンプC
9    大奥   5     よしながふみ    白泉社
10    GTO SHONAN 14DAYS 1         藤沢 とおる    講談社 マガジンKC


☆一般1位の武永賢「日本人が知らない幸福」が売れている理由は、中井に住んでいる人ならわかります。
 住んでてもわからないという場合は伊野尾書店に来ればわかります。

☆「巻くだけダイエット」は在庫があればもっと売れたと思いますが、付録のバンドが中国生産で、かの国との商慣習の違いもあったりしてなかなか生産が追い付かないらしいです。

☆「聖☆おにいさん」、在庫があればあるだけ売れてしまう勢い。ピーク時の「バガボンド」を思い出します。

☆しかし10月のマガジンKCは「GTO」に「金田一少年」「DEAR BOYS」ってこれ10年前のラインナップじゃ…。

☆あ、なんかこういう一行コメントつけてると普通のブログっぽい。ぽいぽい。

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従業員募集中

伊野尾書店ではパート・アルバイト従業員を募集しております。

〈時間〉 9:00~18:00
〈時給〉 830円~ (昇給あり)
 ※契約社員登用制度あり

○交通費支給あり
○責任者手当てあり

お電話お待ちしております。

TEL 03-3361-6262 担当:伊野尾

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地獄から中野まで

何カ月も前から「これは見ないと」と意を決して待っていたにもかかわらずなかなかオンタイムで見ることができず、録画が3週間分(約4時間)溜まったところで「…いっか、もう」と消してしまいました。「不毛地帯」。
こんな生活で私は大丈夫なんでしょうか。

そのくせCSサムライTVの「インディーのお仕事」だけは毎週欠かさず見ている私の生活スタイルが一番不毛です。

☆すごい初速

昨日発売になった「のぼうの城」の和田竜の新刊「小太郎の左腕」(小学館)がすごい勢いで売れていきました。
表紙は前作と同じくオノ・ナツメで、「のぼうの城」ファンが待ちかねていたのかわかりませんが、最近の文芸書では異例のことです。
双葉社が力を入れている時代小説「哄(わら)う合戦屋」(北沢秋)は表紙が志村貴子で、こちらもコンスタントに売れております。
「時代小説」と単純にカテゴライズするとその可能性を見失うような、新しい流れがこのあたりで生まれている感じがいたします。

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☆中野づくし

辰巳出版もまたすごい本を出すなあと思いました。

○「のせすぎ!中野ブロードウェイ 中野ブロードウェイ商店街振興組合オフィシャルBOOK 東京都最後の秘境を完全攻略 NBWをとことん楽しみつくせ!」(…書名長いよ)

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ブロードウェイで売っているヘンなもの(例:「スカッと爽やか覚醒剤Tシャツ」)、ブロードウェイに秘められた秘密(例:「ブロードウェイの上には高級マンションがある」)、そして謎の「中野ブロードウェイ検定」対策問題がついた、これ一冊でブロードウェイのことがすべてわかる本。
そもそもそんな検定が存在することすら知りませんでした。
おそるべし中野ブロードウェイ。通称NBW。
一階にあるアドアーズというゲームセンターは「世界一縦方向に長いゲームセンター」なんだそうです。

中野がらみでもう一丁。

○「中野・高円寺・阿佐ヶ谷食べある記」

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ぐーたいむ(http://www.good24.jp/)という吉祥寺情報を載せているウェブサイトの会社が作ったグルメ本。
直販で仕入れてます。
表題の街以外にも東中野、鷺宮、都立家政あたりの情報も載ってます。

ついでにこれも。

○「中央モノローグ線」小坂俊史(竹書房バンブーコミック)

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4コマ漫画界の巨匠・小坂俊史が描く中央線沿いに住む8人の女の子たちの物語。
作者自身の経験なんかも混じってると思うんですが、「そういう女の子たち」を全体的によく観察してるなあ、と。
ホントにどうしてこう中央線ばっかネタになるんでしょうか。西武線も作ってよ。

 

☆話題の本

各方面で話題のグラフィックノベル、ようやく入りました。

○「フロム・ヘル」アラン・ムーア/作 エディ・キャンベル/画 柳下毅一郎/訳(みすず書房)

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コミックとも、小説とも違う、なんとも言えない作品の世界観。
オフィシャルサイトにはなんと予告編動画があります。ご覧ください。

http://www.fromhell.jp/

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セブンとヘヴン

ちょうど今日WINDOWS7が発売になったとかで、それにあわせてパソコン関連書がどかどか送られてきました。
しかしなんというか、そろそろもうみんな「これ以上バージョンアップしなくていいよ」とか思っているような。
実際、この7の前に出たvistaは悪い評判ばっかり耳に入ってきましたし。
いや、XPからvistaになって「こんなことができるようになったよ!」というのもきっとあったと思うんですが、それ以上に「なんかvistaになって使いにくくなったよ…」という声ばかり聞こえてきたのは、そろそろ進化の天井なのかな、と。
TVもそうだし、iPodとかのオーディオ機器全般もそうなんですが、「もう進化しきっててこれ以上進化する余地があんまりないけどそれじゃ経済が停滞するから無理矢理進化できる部分をなにか探す」、そういう時期なのかなと思います。
結局、普通のDVDからブルーレイディスクに替えた人の喜びは、テレビしかなかった家に初めてビデオが来た時の喜びに絶対勝てないんですよね。
「何もなかった時代、“得る”喜びを持てた時代」にもう戻れない以上、我々はこの小さな進化や小さな喜びを大切にする手段や姿勢を大事にしていきたいものです。

しかし、こういう電化製品の進化の最終形ってどこへ行くんでしょうね。
最後はやっぱり藤子不二雄の「21エモン」に出てくる、ボタンをチラリと見るだけで何でもできる星に住むボタンチラリ星人みたいな生活まで行っちゃうのかな。
以前より私は藤子不二雄の最高傑作は「21エモン」だと思ってるんですが、なかなか賛同を得られません。
ゴンスケが自分勝手に作ったイモ畑が宇宙から見ると21エモンへのメッセージになっていた回は今思い出しても泣けます。

  

★最安

 

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本日発売の「モーニング・ツー」、値段はなんと190円。
「漫画誌最安値」だそうです。
たしかにこれに肩を並べられるのは「PHP」ぐらいしか思いつかない。
漫画誌じゃないけど。

本屋的には本当は単価が下がった、安いよ安いよみたいなムーブメントにはあまり関わりたくはないんですが、ともあれなんでもいろいろやってみようという姿勢にはすごく敬意が持てます。
我々もなんでもやってみないと。

 

★言葉

せっかくなんでもうひとつ雑誌を。

「BRUTUS」最新号の特集が『美しい言葉』。

 

Brutus

村上春樹作品における美しい言葉。
美しい題名の本。
いまわの際の名言。
美しき歌詞、甲本ヒロトにMr.Children。
キャバクラ嬢に学ぶ、方言の美しさ。
中ほどには「使いたい美しい言葉集」。
非常にかゆいところに手が届いている作りです。

ちなみに私の最近心に残っている名言は

「限界を自分で作ってたらそれ以上には行けないよ。リミッターをはずせ!」(高木三四郎)

ですが。はい。
あれは平成プロレス史に残る名言です。

  

★1150円の深淵な世界

○「時刻表のヒミツ」三宅俊彦(洋泉社新書)

 

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駅があるのに一本も電車が止まらない駅。
下り列車しか止まらない駅。
旅客が乗れる回送電車。
新幹線なのに在来線になる区間。

「時刻表は調べるものではない!読むものだ!」という著者が書いた時刻表論。
「鉄道」ではなく、「時刻表」についてこれだけ熱く語った本というのは今までにあったのでしょうか。
もしうちの店に半田健人が来たらまっさきに薦めたい本です。

  

★話題の小説

○「ヘヴン」川上未映子(講談社)

 

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文芸誌「群像」に掲載された時点ですでに話題になり、単行本が出るやいなや当然のようにベストセラーになった川上未映子の新作。
私も読みました。
途中まで「ああ、こういう小説かあ」ぐらいの感じで読んでいたのが、後半で一気にガーン!ときました。
良いにつけ、悪いにつけ、絶対に読んだ人の心に何かを残す小説です。傑作。

(H)

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