June 15, 2018

岩波ジュニア新書フェア

毎月、月替わりで開催してるフェアは基本的に「普段店頭に出ていない商品、目立たない本」を押し出す目的でやってます。

 

今月のフェアは「岩波ジュニア新書フェア」。

今までほとんど店頭に並んでいなかった、面白そうな本だけをこちらで指定して集めました。

 

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どの本も面白そうですが、特にこれが気になったので読んでみました。
 
〇「5アンペア生活をやってみた」斎藤健一郎(岩波ジュニア新書)

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自宅の電気料金が毎月いくらぐらいか、知ってますか?
私はぼんやりとしか答えられません。
 
自宅の電気契約が何アンペアが答えられる人は、どれくらいいるでしょうか?
私の家はたしか30アンペア…だった気がしますが正確にはわかりません。
 
普通のワンルームマンションだと、だいたい30アンペアあたりが多い。
一軒家だと40アンペアぐらい。
たぶん、普通の人は家の中で使う家電製品がどれくらい電気を使っているか、認識していないと思います。
 
家電製品は使用状態によってアンペア数が違ってて、最大値で考えるとだいたいこのぐらい。
 
・電子レンジ(15A)
・炊飯器(13A)
・ドライヤー(12A)
・電気ストーブ(10A)
・掃除機(10A)
・エアコン(7A)
 
つまり20アンペアで契約した部屋だと、炊飯器でご飯炊いているあいだに電子レンジを回すとそれだけでもうブレーカーが落ちる。
実際は照明(1A)だったり冷蔵庫(2.5A)だったり、こまごまと電気を使っている家具はいろいろあるのでもう少し手前で落ちるかもしれません。
そんな電気を、極力使わないで生活をしよう、と考えた人がいる。
それがこの本の著者、斎藤健一郎さん。
なぜ斎藤さんがそんなことを考えるようになったか。
それは2011年3月の東日本大震災がきっかけだった。
 
朝日新聞郡山支局に勤めていた斎藤さんは福島県で被災する。
大きな地震は街のあちこちを破壊し、斎藤さんの自宅も半壊して玄関から出入りできない状態になりました。
 
しかしそれ以上にショッキングなのは原発事故。
斎藤さんは現地記者として24時間体制で東京電力、福島第一原発などを取材する。
そこで湧き上がる「これから福島はどうなってしまうんだ」という不安。
さらにつらかったのが避難所の人々、産業を断念せねばならなかった人々、福島から離れた人々への取材だった。
取材を通じ、斎藤さんは原発事故の原因となった政府、東電に対して大きな怒りを持つようになります。
そして原発が作っている「電力」を自らが生活の中でいいように享受していることに疑問を持つ。
 
現代において、完全に電気を使わない生活は難しい。
しかし、不必要に電気を使わない生活はできるはずだ。
そうして斎藤さんは電力契約の最低単位である「5アンペア生活」を始める…。
 
読んでいくと、いかに自分が普段電気に無関心でいるか、思い知らされます。
昔からある家電より、最近になって開発された家電の方が電力を使う傾向にあるのは意外でした。
エアコン、冷蔵庫、掃除機、炊飯器…。
今では当たり前の道具はみな結構電気を使う。
それなしで、本当に生活できないんだろうか?
 
斎藤さんはいろいろな方法を試して「家電の代用」を考えていきます。
しかし、そんな斎藤さんも普通の社会人であり、現代生活との折り合いを考えないといけない場面が出てくる。
そのときの思考の流れが大変面白いです。
 
人は生活スタイルを変えることに心理的抵抗を覚える。
だがその多くは「なんとなく」で受け入れてしまっているものにすぎないのではないか?
 
節電生活を突き詰めていく斎藤さんに最後で待ってるある環境変化(ちょっとびっくりした)が非常に面白いです。
いろんな「当たり前」を疑うことから見えてくるものはたくさんあるんだな、と気づかされる本です。
 
(H)

May 30, 2018

巨人ファンはどこへ行ったのか?

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「巨人ファンはどこへ行ったのか?」菊地高弘(イーストプレス)

 

いいテーマだと思う。
みんながうっすら気になりつつ、けど個人レベルで謎を解明しようというほどのモチベーションはない。
そういう問題をていねいに解き明かすのが書物の役割だ。
その意味でいい研究だと思う。

 

先にネタバレしてしまうと、オチはみなさんの想像通りである。
娯楽が多様化したから。
昔は巨人戦しか放送してなかったからみんなそれを見てたし、いいも悪いもそこから入るんだから巨人を好きになる人ばかりなのは当たり前。
J
リーグができ、サッカー日本代表が生まれ、プロ野球は各地に地元密着を図った結果、ファンは分散した。
だいたいそのとおりのことが書かれる。そりゃそうだ。

 

が、著者の菊池選手(「野球あるある」の著者)がこのテーマに従って

「元・巨人ファン」

「現・巨人ファン」

「かつての球団関係者」

「巨人から他球団に移った元選手(駒田)」

「キャンプを見に来る宮崎県の人」

「元・巨人応援団員」

などに丁寧に取材していくと、ひとつのテーマが浮かび上がってくる。

 

われわれはなぜ野球を見るのか。

 

われわれはなぜ野球を「あんなにも」見ていたのか。

 

大多数の人は毎日慎ましい生活をしている。
その毎日の中で、「家族」「仕事」「勉強」「恋愛」といった自分の半径30センチにある大きな問題からちょっとだけ目をそらせるものを、われわれは日々欲している。
昔の人はそれが「枕草子」や「徒然草」だったかもしれないし、今の子供たちはYoutubeやソーシャルゲームにそれを求めてるかもしれない。
SNS
に投稿して「いいね!」をもらうことがそれにあたる人もいるだろうし、ネットや街頭で隣国やそこの国民を罵倒することがそれにあたる残念な人もいる。

 

学生運動が終息し、消費社会のバブル経済を迎え、それが消え去り、多様化する価値観を根付かせるインターネットが登場するまでの間にあたる1970年代後半から2000年ごろにかけて、多くの人は「プロ野球」にそれを求めた。
その中心にあったのがテレビと新聞という当時最大のメディアを抱えて国民の意識を形成することができた読売グループだったんだろう。
だから、本質的には、もうあの頃のような巨人ファンは戻ってこない。

 

「現・巨人ファン」のくだりの中で、プロ野球ファンが連日訪れる神田のベースボール居酒屋「リリーズ」の店長さんが「来店されるお客様はいろんなチームのユニフォームを着てますが、巨人のユニフォームを着てこられる方は非常に少ないです」と語る。
また、現在の巨人ファンは「隠れキリシタンみたいなもので、言うと面倒に巻き込まれることが多いので自分から『巨人ファン』とは言わない」という話が出てくる。

「巨人」に対する視線はこの40年で大きく変わった。
それでも巨人は続くだろうし、巨人ファンはあいかわらずプロ野球ファンの中で多数派であり続けるだろう。

 

あの1994108日、ジャイアンツとドラゴンズが最終戦で並び、勝った方が優勝となった「10.8決戦」。
ジャイアンツの監督だった長嶋茂雄は試合前のミーティングで選手たちにこう語った。

 

「今日は国民的行事だ。
日本国民1億2千万人のうち、8000万人が我々を応援している」

 

たいがいにせえよ、と思う。そんなわけはない。

が。
長嶋茂雄は本当に、そう思っていたんではなかろうか。

 

長らくジャイアンツの球団運営に携わり、現在は退任された元球団マネージャーに著者は「ジャイアンツが一番人気あったのって、やっぱりV9時代だったんですか」と聞く。
彼は即答でこう答える。
「いや、そんなことはないです。V9のころは、後楽園球場が結構ガラガラでしたから。ジャイアンツが人気出たのって、1975年に一度最下位になってからのことなんです。
長嶋のファンだった世代が『俺たちが長嶋を応援しないと!』ってなったんです。
そこから巨人は人気が上がっていった。
その人気のピークを迎えるのは第二次長嶋政権の1994年なんです」

 

われわれは何も知らない。
ジャイアンツの本当のピークも知らないし、宮崎キャンプで雨の中傘を指して見ているファンに村田修一が練習の後にサインをしていたことも知らないし、某プロレス団体の会場で足を踏み鳴らしながら声を出している赤い服着た男の人が元ジャイアンツの応援団員、ということも。

(H)

May 21, 2018

石橋毅史トークイベント「LIVE本屋な日々 Vol.1 小石川篇」開催のおしらせ

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津々浦々の「本屋」を通して人と社会の深奥を描き出す石橋毅史さんの新刊「本屋な日々 青春篇」(トランスビュー)が6月下旬に発売となります。

その発売を記念して、6/18(月)に石橋毅史さんのトークイベントを行います。
聞き手は「本屋な日々 青春篇」に登場する東京・伊野尾書店の伊野尾宏之、会場は取次・大阪屋栗田の7階ホールです。

参加料はありません。
当日会場にて「本屋な日々 青春篇」。(税込1944円)を販売しますので、ご購入いただければ幸甚です

石橋さんが考える「本屋」、本屋から見える「社会」、そして「青春」。
幅広い内容のトークイベントにしたいと考えております。

みなさまのご参加をお待ちしております。

※終了後、会場近くの居酒屋にて懇親会を行います。ご参加希望の方は申し込みページの「懇親会」の欄を「参加する」にしてお申し込みください。(会費4000円)

~「LIVE本屋な日々 Vol.1 小石川篇」~
 出演:石橋毅史   聞き手:伊野尾宏之(伊野尾書店)

〈日時〉6/18(月) 18:30受付開始 19:00開演 20:30終了
〈場所〉(株)大阪屋栗田 7階ホール  (東京都文京区小石川2-22-2 和順ビル7F)
〈参加費〉無料

お申し込みはこちらから
http://kokucheese.com/event/index/521456/

 

今回のイベントに関するお問い合わせは伊野尾書店 inooshoten@gmail.com までお願いします。

なお、石橋毅史さんイベント「LIVE本屋な日々」は今後全国各地での開催、シリーズ化を予定しております。
次回以降の「LIVE本屋な日々」に関するお問い合わせは(株)トランスビュー info@transview.co.jp までお願いいたします。

May 08, 2018

「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」を読んで思い出したこと

 
池袋駅西口を出て地下通路を歩いていくと、ルミネの地下1階にドトールコーヒーがある。
かつて僕はその場所で一人の女の人と待ち合わせた。
それは出会い系サイトで知り合った人だった。
 
書店で仕事をするようになって2年目の、24歳の秋。
恋人はずっといなかった。
友達は学生時代の仲間しかいない。
その彼らも社会人3年目くらいになり、だんだんと連絡の頻度が減ってきていた。
職場には両親しかいない。
仕事仲間と呼べる人もいない。
人と会話する時間は少なく、塞がった気持ちを持てあます、そんな毎日をただ過ごしていた。
 
あるとき、読んでいたパソコン雑誌で「メール友達募集サイト」という存在を知り、そこに登録していた何人かの人にメールを出した。
そうすると何人かからは返事が返ってきた。
手元のパソコンからメールを送るだけで、全然知らない人とつながることができる。
その一年くらい前までパソコンもインターネットも触れていなかった人間にとって、それは衝撃的な発見だった。
それから数人の人とたわいもないメールのやり取りをするようになった。
あるとき、その中一番メールのやり取りを頻繁にしていた女の人に「ご飯でも食べませんか」と送ったら「いいですよ」という返事が返ってきた。
その待ち合わせ場所が池袋駅西口ルミネ地下の噴水広場、現在ドトールコーヒーがある場所だった。
 
2000年11月の最終日曜日の夕方。
僕は噴水広場の前にいた。
携帯電話が鳴って「着きました。どこにいますか?」という声が聞こえると同時に、視界の端で電話片手にウロウロしている女の人が見えた。
その人がここ数か月、メールのやり取りをしていたMさんだった。
背が低く、丸顔で眼鏡をかけたMさんの第一印象は「普通の人だな」だった。
 
Mさんと僕は西口のイタリアンレストランに入った。
メールを始めるときに自己紹介で「本屋で働いている」ということを言っていたので、本の話が多かった。
大槻ケンヂの『グミ・チョコレート・パイン』の話をしたことを覚えている。
 
会話は盛り上がり、気がつくと夜の11時を過ぎていた。
しゃべりながら考える。
Mさんの家は大宮と言っていた。
埼京線の終電って何時なんだろう。わからないけどもうそろそろなんじゃないのか。しかも今日は日曜日だ。いつもより早いんじゃないだろうか。
 
Mさんが帰る様子はない。
これは、このあとのことを考えないといけないのだろうか。
頭の中で「このあとの予定」を考える。
池袋の「帰らなくていい場所」を脳内で検索する。
でも、どうなんだろう。
彼女は欲しい。
ではこの人と、俺はつきあいたいんだろうか。
 
Mさんは楽し気に何かの話をしている。
それを遮るように僕は突然「お会計しましょう」と立ち上がった。
Mさんは一瞬「えっ」という驚いた顔をして、それから「ああ…」という感じで財布を出した。
そして実際にははるかに余裕があったにも関わらず「すみません、そろそろ終電も近いんで帰ります。今日はありがとうございました」と言って、店の前でそそくさと別れた。
駅までも一緒に行かなかった。
 
それ以来、僕はMさんに連絡をとっていない。
あのイタリアンレストランで「違う」と思ってからは、メールを続ける気力がなくなってしまった。
 
その後、僕はそのサイトを使って2人の女性と会った。
一人とは一緒に演劇を見たりした。
どちらの人も普通の、ちゃんとした人だった。
けど会って話をしている分にはいいのだが、つきあいたいのか?と自分で考えると「うん…」と詰まってしまう。
そして一度会ってしまうと「あの人と関係を深めたい…とは思えない」と考えてしまい、それ以上連絡することをせず、関係は終わりになった。
 
それ以来、このサイトを見てメールを送ることはしなくなった。
 
当時の私は、出会った女の人を「恋人候補」という側面でしか見ていなかった。
まるでアルバイトの採用面接のように、目の前に突然現れた、昨日まで顔も知らなかった女の人を自分の恋人候補として「採用」「不採用」か、心の中で決めていく。
今にして思えば一人一人考えてることは違ってたし、浅く緩い「知り合い」という付き合いをすればよかったと思うが、そのときはそう思えなかった。
ただ、そういった失敗も含めて、この時のことはなにかしらの経験値にはなったのかな…という思いだけが残っている。
 
 
花田菜々子 さんの「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」(河出書房新社)を読んだとき、そのときのことを思い出した。
ヴィレッジヴァンガードで店長をしていた花田さんは旦那さんとの離婚にあたって家を出る。
しかし行先はない。
大きな荷物を抱えてネットカフェやカプセルホテルを泊まり歩き、そこから職場に向かう日々。
そうした中で、長年好きで続けてきた仕事についても徐々に疑問を抱くようになってきた。
このままでいいのか。
これから自分はどうしたいのか。どうしたらいいのか。
 
煮詰まった中で、たまたま知った出会い系サイト“X”。
花田さんはそこでちょっと変わったことをしてみようと考えた。
そこで始めたのは、出会い系サイトの中で『あなたにぴったりの本を紹介する』という活動だった…。
花田さんにとって“X”と、そこで出会った人たちは自分の新しい人生を広げていくきっかけになっていく。
嫌な目にあった話も出てくるけど、人と出会う体験を通じて「そうか、こんなことをしてもいいのか。こんな風にすると楽しいのか」と発見する話が出てくる。
そこがすごくいい。
その体験によって「こうでなければならない」という思考の“柵”が取れ、自由な発想と行動ができるようになる。
そうすると、花田さんの人生はどんどん変わっていく。
 
 
この物語は人生に煮詰まっていた一人の女性が、たまたま始めた活動で「人生を取り戻していく」話だ。
もちろん話自体面白いのだけど、多くの人に「人生が変わる瞬間」を示唆していると思う。
“X”という出会い系サイトについて、花田さんは「ここは、どこかに行く途中の人が集まる場所」という感想を抱く。
僕が「メール友達募集サイト」で知り合った人に会っていたあの頃、僕も、僕の出会ったMさんたちも「どこかに行く途中」だったのだろうか。
もちろん時代も、サイト自体も、会った人も、何もかも花田さんの場合とは違うのだけど。
 
 
 
花田さんとは数年前から交流がある。
大商談会という、書店が仕入れをする場でたまたま共通の知人に紹介された。
一昨年の冬、花田さんがパン屋の一角に併設した本屋の店長をされると聞いて、お店を見に行った。
平日の夜、下町の住宅街を歩いていくと少し大きめの食品スーパーがあり、その隣にできたばかりの新しいパン屋があり、その一角に小さな本屋があった。
パン屋はもう閉店していて、夜の街にガラス戸の中の本屋の灯りだけが遠くから見えた。
花田さんは一人で、レジカウンターの中で何か書き物をしていた。
その姿が映画「ユー・ガット・メール」でメグ・ライアンが演じていた小さな本屋の店長みたいで、「なんか映画に出てきそうな店ですね」と花田さんに言ったのを覚えている。
花田さんは「なんですかそれ」と笑っていたけど、この本を読んでからはそもそも花田さんの人生が映画みたいだったんだな、と思う。
 
けど花田さんはきっと自分の人生が映画みたいだとは思ってないだろうし、後から考えれば「たまたま」映画みたいな人生になっただけなんだろう。
そしてそれは誰でもそうで、ちょっとした選択で、ちょっとしたきっかけで、劇的なドラマの第一歩は目の前にあるんだろう。
 
 
「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」
 
やたら長いタイトルのこの本が、どこにもたどり着いていない、どこかに行く途中の人の手に取られますように。
 

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May 07, 2018

5月になりました

最近、twitterでの告知ばっかりになって、すっかり滞っており申し訳ありません。
内容重複しますがいろいろご案内します。
 
〇児童書増えました
 
4月に店内の配置変更を行って、子供の本を増やしました。

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そしてそれに合わせたかのように(いや偶然です)、12万人の子供が投票したという『こどもの本総選挙』の発表がありました。
『こどもの本総選挙』は昨年11月から今年2月にかけて書店店頭、全国の小学校、公共図書館や小学生新聞などで日本全国の小学生に「1番好きな本」を投票してもらう企画です。
その集計結果が5/5に発表され、1位は「ざんねんないきもの事典」でした。
上位作品がヨシタケシンスケさんとおしりたんていに席巻される中、8位に宗田理さんの『ぼくらの七日間戦争』が入ってるのが地味にすごいです。これ俺が中学生時の(以下略)
 
しかし一番すごいのは、この企画に10万人以上の子供たちが参加した、ということだと思います。
(店頭配布のフリーペーパーによれば応募総数は12万人の中には「年齢不詳」の投票者が1万人ほどいたようです)
10万人ってすごい数です。
全員が1冊ずつ買えば…とかそういうやらしい皮算用は置いといて、これだけの参加数が集まる「子供の本」というジャンルをいろんなところで大事にしてほしいなあ、と思います。
具体的には子供手当的な「児童書購入手当」的なものを国会議員に…やっぱりやらしい話になってきたのでこの辺で。
そんな「こどもの本総選挙」入賞作品フェアやってます。

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・クレヨンしんちゃん
 
又吉直樹さんがテレビ番組で紹介した、友人関係のあり方を問う本「友だち幻想」が売れていますが双葉社から出てる「クレヨンしんちゃんの友だちづきあいに大切なこと」という本も素晴らしいので知られてほしい。
これ子供向けの内容じゃないですよ…。

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・人間失格
 
伊藤潤二の「人間失格」は面白い。
どれだけ容貌に恵まれても、どれだけ女に愛されても、内から出てくる不安がぬぐえぬ限り安寧の時間はない。
『人間失格』ってホラーだったんだな、と勘違いするくらいおどろおどろしい絵だけど、読み始めると一気に引き込まれてしまう。
「人間失格」って、読むたびに解釈変わるんですよ。
自分の価値観が変化しているってことだと思うんですが。
その上で個人が内面を出しにくかった時代にこれだけ全部出しまくっていた太宰治という作家の凄さ、みたいなのをジワジワ考えさせる作品だと思います。

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・『ハリネズミの願い』『きげんのいいリス』
自分の針が大嫌いなハリネズミがいろんな動物を自宅に招待したい、でも本当に来たらどうしよう…と悶々とするトーン・テレヘン『ハリネズミの願い』の続編、『きげんのいいリス』が出ました。
今回も不器用で真面目な動物がいろいろ悩んでます。

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・『毎日読みたい365日の広告コピー』(ライツ社)
当たり前かもしれませんが、広告コピーって短い文章で印象に残る言葉ばかりなんですよね。
「今日ドキドキしない人は、来月もドキドキしない人です。」
(ロッテのバレンタインチョコレート広告より)

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・好評いただきました「青春の本フェア」は今週で終了します。
 来週から新しいフェアが始まります。
 
・有隣堂藤沢店さん…何やってんすか…。
(H)

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