November 06, 2017

「中井文庫2017」最終結果など

「中井文庫2017」はご好評のうちに10月31日で終了しました。
最終結果はこんな感じになりました。

1、「臣女」吉村萬壱(徳間文庫) 【こだまさん推薦】
2、「『いい人』をやめると楽になる」曽野綾子(祥伝社文庫) 【中井駅前クリニック・武永さん推薦】
3、「男たちへ フツウの男をフツウでない男にするための54章」塩野七生(文春文庫)【合気道仙元館・高島さん推薦】
4、「ドキュメント気象遭難」羽根田治(ヤマケイ文庫)【春日太一さん推薦】
5、「たった一人の生還  『たか号』漂流二十七日間の闘い」佐野三治(ヤマケイ文庫)【扶桑社・宮崎さん推薦】

 

徳間文庫、祥伝社文庫、ヤマケイ文庫…と普段そんなに入荷の多くないレーベルが上位になるのが面白いですね。
今年もすべての本が1冊以上の販売がありましたことが主催者的には何よりホッとしております。
フェアは終了しましたが本はまだしばらく店頭に残しますので、お探しの方はお声がけください。

10月セールスランキング(10/1~10/31)

【総合】
1 生きていくあなたへ 日野原 重明 幻冬舎                     
2 革命のファンファーレ 現代のお金と広告 西野 亮廣 著 幻冬舎               
3 漫画君たちはどう生きるか 吉野 源三郎 マガジンハウス                 
4 逆襲される文明 塩野 七生    文藝春秋 
5 自分のリミッターをはずす! 苫米地 英人 ビジネス社          
5 モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット 佐久間 健一 サンマ-ク出版      
5 労働者階級の反乱 地べたから見た英国EU ブレイディ みかこ 光文社 
5 ヒトは「いじめ」をやめられない 中野信子 著 小学館 
9 Disney Princess  学研マ-ケティング               
9 友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」 山中伸弥 他 講談社
9 新聞記者 望月 衣塑子 KADOKAWA
9 山手線ひとり夜ごはん  ぴあ                       

【文庫】
1 日の名残り  カズオ・イシグロ 早川書房
2 TOKYO坂道散歩なび 坂の街研究会 河出書房新社                  
3 浅き夢みし 吉原裏同心抄 佐伯 泰英    光文社 
4 わたしを離さないで カズオ イシグロ 著 早川書房 
5 流 東山 彰良 著 講談社
6 サラバ! 上 西 加奈子 著 小学館 
6 うめ婆行状記 宇江佐 真理 朝日新聞出版
8 遠い山なみの光 カズオ・イシグロ 早川書房
8 君の膵臓をたべたい 住野よる 著 双葉社 
8 サラバ! 中 西 加奈子 著 小学館 
                     

10月はノーベル文学賞のカズオ・イシグロ作品がすごい勢いで売れていった月でしたが
、東京の坂の多い街の散歩ガイド「TOKYO坂道散歩なび」がよく売れました。
18の街が紹介されていますが、その中に「中井」もあります。
中井は狭くて急な坂道が多い気がいたします。

Tokyo

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309499772/

なお東京の坂道を紹介した本ではこの本がとてもよいです。
タモリさんが自身の子供時代を回想しながらなぜ坂道に興味を持つようになったかを語るまえがきがすばらしい文章です。

・「新訂版 タモリのTOKYO坂道美学入門」
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062172745

 

【今月の気になる本】

○「パリのすてきなおじさん」金井真紀(文と絵)、広岡裕児(案内)(柏書房)

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パリの街角で、おじさん達に「人生で大切なこと」を尋ねたインタビュー&スケッチ集。
普通にしてたらおそらく一生会うこともないであろう、パリの街中にいるおじさんたちのなにげない話が大変にいいです。

”落ち込んだときは旅行に行くか、小さい子供の相手をするといい”(パリの料理人のおじさん)

“どこにだって、いいやつもいればバカもいる”(西アフリカから17年出稼ぎに来ているコンシェルジュのおじさん)

「あー、パリの人ってこんな感じなんだ」という生身の生活感と、そこにさらっとちりばめられる至言がたまりません。

 

○「大家さんと僕」矢部太郎(新潮社)

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お笑いコンビ・カラテカの矢部さんによる自分が住んでるアパートの大家さんとの交流を描いた漫画。
87歳の大家さんとお茶をする、ご飯を食べる、はては旅行にまで行ってしまうようになった二人の日々がほんわかした絵で描かれています。
どこか童話みたいなやりとりの中に大家さんが語る戦争の話や矢部さんの失恋エピソードなどの甘くない要素が混じるところが深い味わいになっています。

http://www.shinchosha.co.jp/book/351211/

 

☆これから出る気になる本

11月16日発売

○「2011年の棚橋弘至と中邑真輔」柳澤 健(文藝春秋)

これまで猪木、馬場、クラッシュギャルズ、UWFと過去のプロレスを既存の評価とは別の側面から照らしてきた柳澤健さんが初めて現代プロレスを題材に書いたノンフィクション。
気になります…!

http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163907567

October 10, 2017

「プロ野球」を人生に選んだ青年たちの岐路 ~田﨑健太「ドライチ」

ボールを投げ、バットで打つ。
成長とともにボールは遠くに投げられるようになり、うまく打てるようになればうれしかった。
そういう遊びがまだ身近だった時代に私は育った。
それがあって、大人になってからも時間があるとバッティングセンターに行ってしまう。

プロ野球を見て「すげーっ!」と感嘆する思いの根っこには、そんな原体験がある。
あんな風には投げられなかった、あんな風には打てなかった。
たとえ年下になっても、プロ野球選手は私のヒーローだ。

そんなプロ野球の世界は12球団合わせて何百人という数の選手が登録され、そのうちの何十人という選手が毎年入れ替わっていく。
テレビで、球場で見られるのはその中の一部の選手であって、実際には試合に出られない、出ることのない選手が数多く存在している。
その中には入団時に大きな期待を背負ってチームに入ったのに、試合に出られない選手もいる。

プロ野球新人選択会議、通称ドラフト会議。
そこで1位指名を受けた選手、「ドラフト1位」は特に大きな期待を背負う。

田崎健太「ドライチ」はそんな「ドラフト1位」指名された8人の元プロ野球選手たちを丹念に描く。

CASE1 辻内崇伸(05年高校生ドラフト1巡目 読売ジャイアンツ)
CASE2 多田野数人(07年大学生・社会人ドラフト1巡目 北海道日本ハムファイターズ)
CASE3 的場寛一(99年ドラフト1位 阪神タイガース)
CASE4 古木克明 (98年ドラフト1位 横浜ベイスターズ)
CASE5 大越基(92年ドラフト1位 福岡ダイエーホークス)
CASE6 元木大介(90年ドラフト1位 読売ジャイアンツ)
CASE7 前田幸長(88年ドラフト1位 ロッテオリオンズ)
CASE8 荒木大輔 (82年ドラフト1位 ヤクルトスワローズ)

「ドラフト1位」は球団の期待そのものだ。
ファンも「すぐに活躍して当たり前」という目で見る。
ゆえに、選手には尋常でないプレッシャーがかかる。

彼らはみな高校、大学のアマチュア時代に残した華やかな成績を見込まれて入団する。
しかしその成績は「高校、大学時代の万全のコンディション」で残した成績であって、プロに入ってから同じようなコンディションで野球ができるわけではない。

05年高校生ドラフトで読売ジャイアンツに1巡目氏名を受けた辻内崇伸の話。

「プロに入ったら毎日投げる。痛くて投げないと怪我人にされてしまう。お金をもらってる以上、野球をしなきゃならない」
「二年目の春のキャンプに呼ばれた。原監督も見に来るので、痛いけど投げないといけない」
「10球くらい、肘が痛いまま投げていました。ああーって叫びたいくらいの痛み。それでも投げなあかんと思って投げたら、ボールが変なところに行ったんです。投げた後、声が出せないくらい肘が痛かった」

辻内は「プロにしがみつくだけに投げていた」と明かす。
シーズン終了後の若手選手主体のフェニックスリーグ、肩と肘に痛み止めを打ちなんとか速い球を投げる。来期への希望を見せてなんとか解雇を免れる。冬に無理をするから春先はずっと痛い。それで無理をしてシーズンを棒に振る…。

99年、阪神タイガースドラフト1位された的場寛一は入団直後、メディアが怖ろしくなる。

「入団会見のあと、ドラフトで指名された選手全員で甲子園球場と合宿所を見学したんです。
新聞記者の人から“甲子園どうですか?”と聞かれたので“もう素敵ですね”と答えた。
また別の記者が“こんなところで左中間真っ二つのツーベースとか打ったらいいですよね”と話しかけてきたので“そりゃそうですよね”と相槌を打った」

すると、翌日の『デイリースポーツ』1面には甲子園に立つ的場の写真に『イメージわいた 的場 上原打てる』という見出しが躍り、このような文章が書かれていた。

「一番、ショート・的場。場内アナウンスを受け、甲子園初打席に立つ。マウンド上には巨人・上原。20勝投手の初球は真っすぐ。的場の打球は快音を響かせ、弾丸ライナーであっという間に左中間フェンスに達していた。
『左中間真っ二つ。悠々の二塁打でしたよ』
的場はスコアボードを眺めながらにっこり笑った。宿敵を打ち砕いた“甲子園初打席初安打”。的場はプロとして生きていく姿をしっかりと頭に描いていた」

チームに入ると、他の先輩選手がよそよそしい。
メディアを通した的場は大言壮語の新人選手だった。
的場はその誤解を解くのに時間を要したという。
そして記者が信じられなり、人間不信になっていた。

8人の元プロ野球選手の、8通りの人生。

田崎は取材した元プロ野球選手たちを

“アマチュアで活躍し、期待を背負ってチームに入るまで”
“チームに入ってから”
“プロ野球選手ではなくなってから”

という3つの時期に分け、丁寧に話を聞いていく。

そこには18歳、いっても二十歳そこそこの青年が突然訪れた人生の岐路に悩み、それぞれの選択を選んだ結果、起きた人生ドラマがある。

「野球はドラマだ、人生だ――」

ヤクルトスワローズ球団歌『飛び出せスワローズ』にはこんな歌詞がある。
けれどこれはスワローズだけに限った話ではない。
すべての球団、いやアマチュアも含めたすべての野球選手には、野球を続ける上で日々何かしらのドラマが生まれている。
『ドライチ』を読むと、そんなことをあらためて考えさせられる。

○「ドライチ」田﨑健太(カンゼン)

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ドラ1の宿命、自分の扱いは『異常だった』(辻内崇伸)

骨折で球速10キロ減。アメリカでのピッチングとは天と地の差(多田野数人)

マスコミに追い回され、人と会いたくない。人間不信になっていました(的場寛一)

頑張れという応援が皮肉に聞こえる。鬱病だったのかもしれません(古木克明)

好き勝手書いた人たちを見返してやろうと思った。それで取材拒否してやろうって(元木大介)

困惑のドラ1指名。「プロ野球選手だったという感覚は全くない」(大越基)

笑顔なき記者会見「なんでロッテなんだ、西武は何をやっているんだ」(前田幸長)

指名された時、プロへ行く気は全くなかった。0パーセントです。(荒木大輔)

October 02, 2017

中井文庫2017中間報告

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ノンフィクションライター、劇作家からプロレスラー、女王様まで多種多様な23名の方々がおすすめ文庫本を紹介するフェア「中井文庫2017」、スタートから一か月が経過しました。
折り返し地点でもありますので、中間報告をさせていただきたいと思います。

おかげさまで今年は例年以上に反応(売上ともいいます)がとてもよいです。
これもひとえに買っていただいたお客様、選者の皆さま、ともにありがたく思っております。

今のところ一番人気はこだまさん(主婦、『夫のちんぽが入らない』著者)推薦のこちらの本です。

○『臣女』吉村萬壱(徳間文庫)

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夫の浮気を知った妻は、ある日を境に身体が巨大化していく。
絶望感と罪悪感に苛まれながら、夫は異形のものと化していく妻を世間の目から隠して懸命に介護する。

しかし、大量の食料を必要とし、大量の排泄を続ける妻の存在はいつしか隠しきれなくなり、極限の日々で夫はある決断を迫られることに…。

やー、こだまさんはやっぱりすごい小説選ぶなあ…と思ったらこれが一番売れ行きいいです。
こだまさんのTwitterなどで買いに来てくれた方も多かったと思いますが、たまたま見て買っていただいた方も少なくない気がします。
こだまさんがなぜこの本を推すのか、ということは店頭で配布している小冊子にコメントが全文載っていますのでそちらをご覧ください。

著者の吉村萬壱さんは「はじめはホラー小説を書こうと思ってはじめた」そうですが、そんな小説が第22回島清恋愛文学賞という「恋愛小説の賞」を受賞してしまうのが面白いです。
相当ぶっ飛んでいる世界の中で恋愛、家族、ホラー、そうった「人間の感情」にまつわる物語が地続きであることを証明した稀有な小説だと思います。

http://www.tokuma.jp/topicsinfo?tid=9683

こだまさん推薦の『臣女』と並んでよく売れている、二番手作品はこちら。

 

○「男たちへ フツウの男をフツウでない男にするための54章」塩野七生(文春文庫)

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推薦者は落合駅そばの合気道仙元館道場長・高島先生です。
http://www.sengenkan.org/about/

仙元館さんは合気道の開祖・塩田剛三が開いた養神館の流れを汲む由緒ある道場で、外国から合気道を習うためにここに来られる方も多い、落合の隠れた名所でもあります。
その館長である高島先生にはいつかこの「中井文庫」に登場していただきたいと思ってましたが、今年参加していただくことができました。

その高島先生が推薦したのがこちらの本。

こちらの高島先生の推薦理由も「なるほど~」と思わせる深いものがあります。

『男たちへ』は『ローマ人の物語』の塩野七生が男たちに贈る毒と笑いの五十四のアフォリズム(警句集)です。
本が出たのは1993年と、今から四半世紀も前ですがどの時代にも通用する深い言葉にあふれています。
印象に残った部分を一つ。

「若者が、優しくあるはずないのである。すべてのことが可能だと思っている年頃は、高慢で不遜であるほうが似つかわしい。
優しくあれるようになるのは、人間には不可能なこともある、とわかった年からである。 自分も他者も、限界があることを知り、それでも全力を尽くすのが人間とわかれば、人は自然と優しくなる。 優しさは、哀しさでもあるのだ。 これにいたったとき、人間は成熟したといえる。 そして、忍耐をもって、他者に対することができるようになる。」
(「男が上手に年をとるために」)

上記二つ以外にも「中井文庫」はいろいろ魅力ある本が揃っています。

10/31までの開催ですので、ぜひ足をお運びください。

September 24, 2017

九月が永遠に続けば(毎年シーズン終わり間際になると勝ちだすロッテファンの叫び)

むかし詩人の三代目魚武濱田成夫は「世界が終わっても気にすんな俺の店はあいている」と詠んでましたが、「ミサイルが飛んできても気にすんな俺の店はあいている」みたいな時代になってきました。
あんまりミサイルの本は売れていません。

それより最近定年後』『未来の年表』『知ってはいけない』など、「この先の未来は暗いぞ」系の新書が続けてスマッシュヒットしているのが気になります。
そういう時代なんでしょうか。

 

☆店内レイアウト変更しました

売場商品の場所が3分の1くらい変わりました。
見当たらないものはお気軽にお尋ねください。

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☆セールスランキング(8/22~9/21)

しばらく出してなかったのでご参考に。

【総合】
1、ぴあ高田馬場早稲田食本    ぴあ      
2、ルビンの壺が割れた   宿野 かほる  新潮社  
3、NHK趣味どきっ 体が硬い人のための柔軟講座 中 野ジェームズ修一  NHK出版  
4、源氏物語 上  紫式部  河出書房新社
5、究極の疲れないカラダ  仲野 広倫  アチ-ブメント出版   
6、この世の春 上  宮部 みゆき 著  新潮社  
6、3DS版ドラクエ11  ベントスタッフ  スクウエア・エニックス 
8、東京の森のカフェ  棚沢 永子  書肆 侃侃房   
8、1日1分見るだけで目がよくなる  林田 康隆  アスコム 
10.マスカレード・ナイト  東野 圭吾 著  集英社   
10、月の満ち欠け  佐藤 正午  岩波書店 
10、日航123便墜落の新事実  青山 透子  河出書房新社   

【文庫】
1、恨み残さじ   佐伯泰英    双葉社    
2、仲代達矢が語る日本映画黄金時代 完全版   春日太一   文藝春秋  
3、ソードアート・オンライン20    川原礫  電撃文庫
4、君の膵臓をたべたい  住野よる 双葉社  
5、孤狼の血   柚月裕子   KADOKAWA
6、木洩れ日に泳ぐ魚  恩田陸  文藝春秋
6、アイネクライネナハトムジーク  伊坂 幸太郎  幻冬舎 
6、豆の上で眠る  湊 かなえ  新潮社
6、カエルの楽園  百田 尚樹  新潮社
6、百歳まで歩く 正しく歩けば寿命は延びる!  田中 尚喜  幻冬舎

『ルビンの壺が割れた』は覆面作家のデビュー作品です。

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 発売前に全文を公開してキャッチコピーを募集するというキャンペーンを新潮社が行い、話題になりました。
 http://www.shinchosha.co.jp/rubin/

 新潮社はこういうプロモーションが上手いですね。
 
 「事前にあらすじ、内容などを一切入れないでお読みください」という案内があって、そのとおりにして読んでみました。
 読み始めてすぐ、「え…何なのこの話?」という風になって、途中で「ええええええ!!」という展開があって、読み終わると「え…何な

のこの話?」という感じにまたなる、大変奇妙な読後感でした。
 けど、夢中で読んでしまったってことは面白かったってことなんだと思います。
 薄い本で、1時間くらいで読めるので読んでみてください。

 ちなみに『ルビンの壺』とは1915年頃にデンマークの心理学者エドガー・ルビンが考案した、壺の形にも人が向かい合ってるようにも見える図のことですね。

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 読み終わった方はこちらの方のFacebookをご覧になるとさらに味わいが深まると思います。

 https://www.facebook.com/BrokenRubinVase/

・角田光代さんが約3年かけて現代語訳したという「源氏物語」の上巻が発売され、1冊3780円(税込)という金額でありながらよく売れております。

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http://web.kawade.co.jp/bungei/1486/

まあ3780円というと高い気もしますが角田さんのは上中下巻の全3巻であり、瀬戸内寂聴の「源氏物語」なんかは単行本で全10巻だったので、トータルで見れば高くないかもしれません。

角田さん2年前から一般小説の執筆を中断してこの「源氏物語」に集中されてるそうで、「源氏物語」に強い思い入れがあるのだろう…と思ったら河出書房新社HPのインタビューで「好きとも嫌いとも、何とも思ったことがない」と答えてて意外でした。

http://web.kawade.co.jp/bungei/1486/

その上で「読みやすさというのをまず第一に」「わかりやすくプレーンな文章で」「当時の人の感情がそのまま今の私たちにも、『その感情は知っている』という風に、感情のリンクをできないかということを考えて」書いたそうです。

角田さんの「源氏物語」中巻は18年5月、下巻は18年末~19年の刊行予定。

 

・『東京の森のカフェ』は東京近郊の山の中にあるカフェとか、川のそばにあるカフェといったお店を紹介した本。
 福岡の書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)という出版社が作っています。

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 http://www.kankanbou.com/kankan/?itemid=805

☆いろいろ紹介したい本がありますのでまた近く。

(H)

August 23, 2017

「中井文庫2017」開催のおしらせ

伊野尾書店ではさまざまな方々におすすめの本を紹介してもらうフェア「中井文庫」を今年も9/1(金)~10/31(火)まで開催いたします。
 
今年の参加者は下記のみなさんです。
 
(五十音順)
 
☆上間陽子さん(教育学者、『裸足で逃げる』著者)
 
☆大家健さん(プロレスラー、『ガンバレ☆プロレス』代表)
 
☆大西杏委さん(ベーカリーカフェ「CuiCui」店長)
 
☆大和田慶太さん(取次会社「三和図書」配送スタッフ)
 
☆岡田貴行さん(海上工事会社社長)
 
☆春日太一さん(時代劇研究家)
 
☆北沢美樹さん(写真家)
 
☆こだまさん(主婦、『夫のちんぽが入らない』著者)
 
☆佐藤リナさん(女王様)
 
☆高島三郎さん(合気道仙元館館長)
 
☆滝川あずささん(女子アナウンサーレスラー、『東京女子プロレス』所属)
 
☆武永賢さん(「中井駅前クリニック」医師)
 
☆爪 切男 さん(野良作家兼派遣社員)
 
☆長谷川晶一さん(ノンフィクションライター)
 
☆古橋由美さん(取次会社「大阪屋栗田」社員)
 
☆松井一晃さん(「Number」編集長)
 
☆松本哲也さん(劇作家)
 
☆宮崎三樹さん(出版社「扶桑社」社員)
 
☆伊野尾書店従業員
 
今年もまたバラエティに富んだみなさんにご参加いただくことができました。
 
9/1(金)から展開予定です。
店頭では選者のみなさんのコメントを集めた小冊子を配布しています。
ぜひ遊びにいらしてください。
 

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«心に刺さった棘が抜けない ―今村夏子「星の子」