November 19, 2019

「本屋プロレスagain」開催のお知らせ

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高木三四郎自伝「年商500万円の弱小プロレス団体が上場企業のグループ入りするまで」(徳間書店)の発売を記念して、11年ぶり2度目の本屋プロレスを開催させていただくことになりました。

 

◆イベント名

本屋プロレスagain

 

◆日時

2019年11月23日(土=祝) 開始20:00

 

◆会場

東京・伊野尾書店

東京都新宿区上落合2-20-6

※地下鉄大江戸線「中井」駅A2出口隣。

 

◆対戦カード

○エニウェアフォール6人タッグマッチ

高木三四郎&上野勇希&吉村直巳vs青木真也&勝俣瞬馬&納谷幸男

 


◆参加方法

・無料で観戦できます。「観戦整理券」をお持ちの方を優先でのご案内とさせていただきます。

・書籍「年商500万円の弱小プロレス団体が上場企業のグループ入りするまで」(税込1980円)を伊野尾書店で購入頂いた方に「観戦整理券&当日サイン券」を11月19日より当日まで配布しております。(予定枚数終了の場合あり)

・整理券をお持ちの方は優先的に場所の確保が可能です。案内開始は19:40を予定しています。
 整理券をお持ちでない方は、その後のご案内となります。
また、整理券をお持ちの方は試合終了後に、高木三四郎組によるサイン会に参加いただけます。

・観戦者の集合時間は19:30になります(書籍販売は19:00よりおこなっております)。
集合時間近辺は混み合いますので、ご購入の方は少し早めにお越しいただけると幸いです。


※当日の伊野尾書店は19:00まで通常営業しております。場所が地下鉄駅前になりますので、19:00より前のご来場はご遠慮下さい。

※野外での観戦スタイルとなります。場所によっては着座をお願いすることがあるので、汚れてもよい、温かめの格好でお越しください。

 

 

◆問い合わせ

伊野尾書店(TEL03-3361-6262)

 

October 25, 2019

11月お休みのお知らせ


11/4(月・祝)は従業員休養日としてお休みをいただきます。

ご迷惑をおかけいたします。

 


11/23(土・祝)は11:00~20:00で営業いたします。


よろしくお願いいたします。


伊野尾書店

October 23, 2019

「じゃない方」の放つ鮮烈な光 ~岩井勇気 『僕の人生には事件が起きない』

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○岩井勇気 『僕の人生には事件が起きない』(新潮社)


文芸誌「小説新潮」は雑誌名だけ聞くと小説だけが載っているようなイメージを持たせるが、いろんな読み物が載っている。

ベストセラーになった矢部太郎「大家さんと僕」ももともとは「小説新潮」の連載だったし、最近では平松洋子『プロレスは何を食べる』とか高野秀行「謎の未確認納豆を追え!」、掟ポルシェ「全部お前が悪い」なんて連載もある。

今回書籍になったハライチ岩井氏のエッセイ『僕の人生には事件が起きない』もその「小説新潮」に載っていた。

 


ハライチの岩井氏への個人的な思いをすべてぶつけると

「ああ、いたなあ」

である。

「澤部じゃない方」という覚え方しかしておらず、顔を思い浮かべろといっても難しい。
仮に警察に「どんな人相をしていましたか」と聞かれても「わりと普通の顔の男性」としか説明できない。
好きな人によればラジオだと結構面白いことをいろいろ言ってるそうなのだが、それも聞いたことがないのでわからない。

光と影でいえば影。
陰か陽でいえば陰。
地味か派手かでいえば地味。
ヒマワリか月見草かいえば月見草。

そんなイメージの岩井氏が初めて書いた本。
これが面白い。

タイトル通り、日々の生活の中での小さな話。
粛々と仕事をし、空き時間を家で過ごす間にやったことや、遭遇した小さな出来事を書く。

しかしその小さな話の中にちゃんと“おかしさ”を混ぜてくる。
英語で言う「funny」なおかしさ。「strange」なおかしさ。
両方のおかしさを入れてくる。
仕事やプライベートで会う人の、大半普通ではあるがごく一部に混ざる「ん?」というおかしな部分を抽出し、笑いに変換させる観察力。
やはり表現の才能があるのだと思う。


岩井氏はこのエッセイを書くことになった経緯についてこう書く。


「それまでネタ以外の文章など書いたことのない僕に、新潮社から小説新潮で単発のコラムだかエッセイだか書かないかという依頼があった。
出た。
なんとなくの雰囲気で、この人なら書けそうだな、と思われている。
まあまあ世に知られているコンビの、陰に隠れがちな方。しかしネタは10割そっちが書いている。
ラジオのレギュラーがあり、ラジオだとテレビではわりと隠れがちな方が目立っていて、毎週話を楽しみにしている層が一定数いる。
そんな感じの奴に『あいつ“ぽい”よね~、文章書かせてみようか』みたいなのがお決まりになっているのだろうか」

(中略)

「最初の打ち合わせ、うちの会社の事務所に、僕に依頼してくれた編集担当の人が来た。
静かそうな女性だ。
出た。
この手の文系女子は、コンビの陰に隠れがちな方で、ネタを書いていてラジオでは目立ちがちな、いかにも文章を書けそうな芸人にすぐ焦点を当てたがる。
おそらく学生時代はわりと地味なグループに所属していた性質上、表立ってその芸人のことをいいよね!とは発言できないが、私だけはあなたのことをわかっているぞ、という母性に似た見守り目線で応援している。
応援していると言ったら聞こえはいいが、皆が注目していないその芸人を応援することで、友達には『え!?あんなのの何がいいの!?』と言われることこそを、人と感性が違う自分として、自分の中の唯一性を保っている感じだ」
(「はじめに」より抜粋)


いろいろ言い過ぎだよ!やめとけ!


こんな感じで岩井氏の悪意と観察眼にひたすらひれ伏す一冊です。

堪能してください。

出た。書店員お得意の一言だ。

 

(H)

October 18, 2019

川田利明の書いた「開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える『してはいけない』逆説ビジネス学」が最高に面白い

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川田利明「開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える『してはいけない』逆説ビジネス学」(ワニブックス)が最高に面白かった。
書名長いよ。
プロレスラーからラーメン屋に転身した川田さんが

「ラーメン屋なんてなるんじゃなかった」
「こんなに大変だなんて思わなかった」
「脱サラしてラーメン屋始めようなんて絶対やめた方がいい」
ということをずーっと書いてる本。
愚痴れば愚痴るほど面白い。
もはやダチョウ倶楽部の芸に匹敵する面白さ。

川田がラーメン屋になったのは三沢光晴が亡くなって急激にプロレスに対するモチベーションが消えてしまったのが発端で、プロレス以外で何の仕事ができるだろう、と考えたときにすぐ「自分で飲食店をやろう」と思ったそう。
というのも、川田は寮生活だった高校時代からプロレスラー新弟子時代とあわせて4年くらい「一番下の若手が全員分食事を作る」という環境にいたため、人に食事を作ることには慣れていたという。
もう自分では作らなくてよくなったときも外食して味が気になると「これはどうやって作ってるの?」と店主に聞き、それを自宅に帰って再現しようとしたりするくらい料理には凝り性だった。

川田が飲食店を始めるのにあたって候補となった物件が2つあった。
 
一つはある駅前の物件。
狭くて高い。通勤に30分以上かかる。ただし人通りは多い。
もう一つは自宅から徒歩5分くらいの場所。
家賃安め。居抜き物件。ただし駅から遠く、店の前は車しか走ってない。
 

川田が選んだのは後者の物件だった。
歩いて帰れること、居抜き物件なので前の借主の残していった設備が使えるだろう、との理由だった。
前の借主はラーメン屋。
なので、川田もそこでラーメン屋を始めることに決めた。
前の借主が串カツ屋だったら自分も串カツ屋になっただろうし、うどん屋だったら自分もうどん屋になっただろう…と川田は語る。
 
しかし契約して、物件に足を踏み入れた川田を待っていたのは…
 
「ねえ!設備が!設備がねえ!
 残ってるのはボロボロでどうしようもないものばかりで、使えそうなものが何もねえ!」
いや、
な ぜ 内 見 で 確 認 し な い
 
こんな感じで始まった元三冠ヘビー級チャンピオンによる「俺だけのラーメン道」。
開店してまもなく、カウンターでラーメンを食べていたプロレスファンに川田はこう言われます。
「川田さん、実際のところこのラーメン一杯は原価でいくらなんですか?」
こんな失礼な質問に対して、厨房の川田はこう反応します。

「そういえばいくらなんだろう」
おい!おい!どうして!どうして1回も!計算しないんじゃ~!!(全日本の先輩風)

こんな感じで川田のラーメン屋ズンドコ話がずっと続きます。
こんなんで経営大丈夫なの…?と誰もが思う点についてもちゃんと誠実に回答しており、
「俺はプロレスラー時代に買ったベンツ3台をラーメン屋の店舗資金のために売り払った。
 ベンツ3台をラーメンのスープに溶かしたんだ」
な ぜ ド ヤ る
  
このあとも
・忙しいからバイトを雇うも、暇な日でも時給が発生することがストレスになり辞めてもらう川田
・バイトがいなくなった分、食券自動販売機を導入することに決めるも軽く軽自動車が買える値段することを知ってデンジャラスバックドロップを食らったような衝撃を受ける川田
・食べログにイライラする川田

書き出すとキリがないくらい面白エピソードの宝庫。 
同時に「ラーメン屋って本当に大変なんだなあ…」ということが骨まで染み渡る。
全国で年間3000店くらい開店するラーメン屋のうち、10年持つ店はおよそ10%しかないそうです。
9割は閉店する。
本当に厳しい世界です。
川田は言います。
「なんでやってるかなんて、もう意地だよ」
意地。
わかる気がします。だって本屋も同じだから。
儲からない、休みはいくらもない、いつまで続けられるかわからない。
それでも続けてるのは「始めちゃったから」という理由はあれど「意地」という言葉が一番感覚に近い。
それで喜んでくれる人がいると「まあ、いいのかな」とか思ったり。
 
プロレス会場で川田の試合は何百試合と見ましたが、ラーメンを作ってる姿は一回も見ていません。
「ラーメン屋がこんなに大変だなんて思わなかった」と愚痴りつつ、休みの日でも仕込みをしているというスープやチャーシューを使った川田のラーメン、食べに行きたいと思います。

(H)

October 10, 2019

10/12(土)は臨時休業となります

過去最大クラスと言われる台風19号の接近にともない、10/12(土)は臨時休業といたします。

みなさまどうかご安全を。

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